縞枯山(2403m)と茶臼山(2384m)    2005年7月20日


 縞枯山展望台の岩場に集う甲府から来た中学生の一団(左)            

   宿泊したロッジ満天星で、お洒落な朝食を、ゆったりとした雰囲気の中で味わう。  我が家でも愛用しているミントンのカップで頂いた珈琲は特に美味しかった。  宿の主人にアドバイスを頂き、ピラタスロープウェイで北八ヶ岳へ。  一昨年来たときは、北側に連なる北横岳から、三ツ岳、雨池山を歩いたので、 今回は縞枯山から茶臼山を目指す。
 見慣れた坪庭や縞枯山荘の前を通り、雨池山からの十字路になっている雨池峠を左折して、枯縞山の登りへ。  斜面上には何列も白い縞が出来る「縞枯現象」が見られる。  これは岩塊斜面に生えた針葉樹林の一部が帯び状に枯れるというもので、特に南斜面が顕著だという。  途中で甲府市から来た中学生の一団に追いつく。  展望の悪い縞枯山山頂(2403m)では記念写真だけ撮って、次の茶臼山(2384m)へ。  途中にある縞枯山展望台(2366m)に寄る。  後から来た中学生が岩山の上で、南アルプスを背景に昼食をとっている。  中央で三角形に尖っているのが甲斐駒ヶ岳(2966m)だろう。  

 縞枯山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<長野県茅野市にて>



 茶臼山展望台にて横岳と蓼科山を背景に(左)

   縞枯山を下り、右手に「五辻」への分岐点を過ぎると、再び上りになり間もなく茶臼山山頂にたどり着く。  標識版が無ければ通り過ぎて仕舞いそうな山頂で記念写真を撮る。  山頂から右手に、茶臼山展望台に7分との表示があり、林の中を歩いていくと崖の上に出て、突然展望が開ける。  右手に北横岳の向こうに蓼科山が山頂を覗かせている。  その下にラピタス蓼科のロープウェイ乗り場、昨日登頂した八子ヶ峰、 昨年登頂した車山、遥か向こうで霞んでいるのは北アルプスだろうか。  左手に目を移すと、南八ヶ岳の峰々が聳えている。  昨年登頂した中山の後ろに、天狗岳、硫黄岳、赤岳と続いている。  やがて、先ほどの中学生の一団が押しかけてきてので、その場を離れる。
 やがて、眺望の良い標高2232mの「中小場」に到着。  一服していたら、茶臼山の方から賑やかな声が聞こえてきたので、大石峠へと下る。  満天星の主人の話では、「出逢ノ辻」からロープウェイへの登山道は大丈夫ですよと云われたので、 峠から右折して、茶臼山の山麓をトラバースする。
 大石峠から「オトギリ平」までの道は確りしていたが、「出逢ノ辻」への標識に従って進むと、 登山道が細くなり、踏み跡も薄くなる。  もし、道を間違えたらロープウェイの乗れなくなるぞと思い、地形図とコンパスで確認しながら進む。 この道で間違いないと確信も持てた頃、「出逢ノ辻」に出る。  「五辻」までは足場が悪かったが、それからはルンルン気分でロープウェイの山頂駅に到着する。  今日も無事に一日を過ごすことが出来た喜びを噛み締める。

 茶臼山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<長野県茅野市にて>

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21世紀からの山歩き