蓼科山(2530m)      2003年9月15日

 将軍平から蓼科山頂まで続くゴロゴロした岩場を登る(左)

 早朝、家を出発し中央自動車道をひた走って、白樺湖から蓼科牧場経由で蓼科山7合目に至る。 そこに 車を置いて、蓼科山山頂の蓼科神社奥宮への参道でもある登山道に向かう。

 良く整備された道を歩くと、1時間余りで将軍平に着く。 多くの人が訪れることと、参道であるとの 安易な気持ちで登ったものの、将軍平からは急坂に加えて、登山道そのものが、一抱えもある岩が連続した 予想外の難路であった。 登山後、宿泊した宿の女将に、年格好から判断されたのか、 「まあ、良く登られたことと」云われる。 確かに、山歩きを趣味にしてない人にはやや手に負えないかも。

蓼科山の場所 地図の中央「+」印が山頂の場所です


下界から見た優美な姿からは想像できない溶岩で形成された山頂(右)

   将軍平から蓼科山頂ヒュッテまで登ると、突然、溶岩が累々とした広い台地状の広場が目に飛び込んでくる。  広場の中央に建つ、山頂を示す標識が小さく見える。 その周りには、多くの登山者が取り囲み、標識を入れた 記念写真を撮るために行列が出来る始末である。

 下山する人が、山頂を歩き回って疲れたと話していたが、その意味がこの広い頂上をみて、初めて理解できた。  蓼科山は独立峰であるため、360度の眺望が期待できるが、山頂が広いため、台地状の縁まで行かなければ、 眺望が期待できない。 しかし、広場全体が、岩を積み上げたような状態で、バランスを取りながらの歩行は 一歩一歩が大変である。





蓼科山頂から八ヶ岳連峰を望む(左)

 蓼科山頂からは、晴天ならばアルプスが全て見渡せる。 天気予報で晴天の標示を頼りにやってきたのに、 明日、登頂しようと思っている、目の前の北横岳ですら、山頂が雲に覆われていた。 暫くして、北横岳(2480m) に続いて、縞枯山(2403m)や麓のピラタス迄見えてきた。

 右手に続く赤岳(2899m)を主峰とする八ヶ岳も姿を現した。  残念ながら南アルプスは眺望 出来なかったが、白樺湖や女神湖は手に取るように眺められた。 下山後、無料化されたビーナスラインを 走り、夕日に映える蓼科山を楽しむ。

八ヶ岳赤岳の場所 地図の中央「+」印が山頂の有る場所です

<長野県立科町にて>

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21世紀からの山歩き