霧が峰と八子ヶ山(1833m)      2005年7月19日


 ニッコウキスゲの絨毯と化した車山肩(左)            

   この時期になると、車山肩のニッコウキスゲが気になる。 昨年のニッコウキスゲは惨めなものだった。  今年は期待して、再び同じ車山肩にやって来たが、当たり年だった6年前のニッコウキスゲと比べて、 更に、一段と素晴らしい光景が待ち構えていた。  ビーナスライン沿道に黄色いニッコウキスゲが連なっていて、これはいけるぞと思ったが、右手の車山の山麓も黄色く色づいている。  朝早く家を出た甲斐があって、チャップリン前の無料駐車場に駐車することができた。
 昨年は車山肩の西側の車山の山麓に僅かに咲いていたニッコウキスゲが、今年は、車山肩の何処を歩いても一面に咲いている。  蕾あり、満開の花あり、時期的にも今が最良らしい。  車山肩の周りを歩き回り、車山から蝶々深山、八島湿原を背景に黄色い世界を楽しむ。

 霧ヶ峰の車山肩 地図の中央「+」印が車山肩の場所です

<長野県諏訪市にて>



 八ヶ峰から蓼科山と北横岳を望む(左)

   ニッコウキスゲを見てから、鷲ヶ峰でも登ろうかと思っていたが、車山肩で予定以上の時間をとってしまった。  それに、ビーナスラインを西側から来た車が、駐車待ちで渋滞していて西に向かうのは無理だと考え、白樺湖畔に向かう。  そろそろ今晩の宿を決めなくてはと、予めネットサーフィンで目をつけていた、蓼科高原の乙女台別荘地にある  ロッジ満天星に電話を掛け予約をとる。
 山登りにはやや遅いが、宿に飛び込むには未だ早すぎると、八子ヶ峰公園から信濃路自然歩道を登る。  廃墟のような茶屋を過ぎ、一昨年に登頂した目の前に聳える蓼科山を目指して、 高山植物が咲く稜線を歩くと、八子ヶ峰の山頂の一つである、三角点のある標高1833mの持栗沢の頭に到着する。  八子ヶ峰の最高峰は更に東にある東峰の1869m地点であるが、時間も遅いのでここで引き返す。  結局、公園を出たところで、下りてきた一組のパーティー以外は出会う人も無い静かな山行であった。
 ナビでロッジ満天星の建物まで検出し、目的地設定をしたら、ロッジの前まで誘導してくれた。  便利な世の中になったものである。  家人が家庭的な雰囲気の宿は、こちらが気を使うことになるからと、今まで敬遠してきたが、ロッジ満天星の ホームページを覗いてみたら、こだわりの宿として興味を引いたので、独断で電話予約してみた。  ロッジの前で、一瞬ひるんだ家人も、心が篭った手料理とクラシックが静かに流れる雰囲気に大いに満足し、 久しぶりの上機嫌で一夜を過ごすことが出来た。  

 八子ヶ峰 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<長野県茅野市にて>

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21世紀からの山歩き