北横岳(2480m)と三ツ岳、雨池山(2325m)
2003年9月16日
北横岳北峰山頂にて、昨日登頂した蓼科山を背景に(左)
白樺湖畔の朝日に映える白樺を眺めながらの散策で、出発が遅れたものの、晴天に恵まれ、ピラタスロープウェイで
坪庭へ。 訪れる度に、ガスに包まれていた縞枯山(2403m)も今日はよく見える。 ハイキングコース
並みの登山路歩き、北横岳南峰(2473m)から、横北岳北峰(2480m)へ。
溶岩が累々と広がっていた蓼科山は、 北横岳山頂から眺めると、その凄さを微塵にも見せない優美な姿をしている。
再び、北横岳ヒュッテまで戻り、寄り道をして、7つ池へ。 現在、自然保護のため、
大きな2つの池しか近寄れない。 ヒュッテから少し下ると、ロープウェイ駅と三ツ岳との分岐点がある。
三ツ岳に向かう道には、「この先、軽装備登山者と子どもには不適」との標識が立っている。
確かに、ガイドブックにはコース紹介が載ってないが、雨池峠まで1時間40分の登山道があり、
標高差も余りない。 只、地図の三ツ岳山頂付近に、「足元注意」のコメントがあるのが気になったが。
北横岳山頂の場所 地図の中央「+」印が山頂の場所です
最初に出会す、天までそそり立つ、三ツ岳の三の峰(右)
三ツ峰への登山道に入って見ると、今までのハイキングコースが、ゴロゴロした岩が続く難路に変わり、
岩を跨いで進むに連れて、登山道の土がなくなり、岩ばかりになる。 一時間ほど歩いたが、道は益々険しく
なるばかり、コースを間違えたかと心配になり、地形図とコンパスを出して現在位置を確認するも、
コースとしては間違いないが、三ツ岳は未だこの先であることが分かり、お連れさんは引き返そうかと
言い出す始末。
岩塊を積み重ねたような、登山道で、足元に底が定かでない穴が開いている。 漸く、子供には不適で
ある意味が分かったが、一般の熟年者には更に不適なコースと認識したのは後の祭りであった。 幸い、
天候に恵まれ、時間も十分に有るので、慎重に事を運べば何とかなるだろうと思う。
追いついた前の男性に声をかけたところ、山小屋で峠まで2時間半かかり、怪我をせぬように注意されたので、
覚悟はして来たがと言われ、気軽に踏み込んだ、山への認識の甘さを自覚する。
三ツ岳の場所 地図の中央「+」印が山頂の有る場所です
蟹の横這いを連想させる三ツ岳の主峰である二峰の登り(右)
途中で杖を仕舞い、両手両足で登る。 頂上に辿り着くと、向こうに更に高い岩山が見える。 小規模ながら、
蟹の横這いをチョット連想させるような鎖場を登ると、やっと「三ツ岳」の標識のある山頂に辿り着く。
しかしながら、行く先にはまだまだ岩山が続いていて、三ツ目の岩山が聳えている。
やっとのことで、三ツの岩山を縦走し、岩山を少し下ると、土がある登山道に出る。 そこから、
雨池山(2325m)を乗越えて、雨池峠に至る。 峠からは、三ツ岳の縦走コースと同じ距離を
ルンルン気分でロープウェイ駅迄歩く。 所用時間は20分。 良い経験になったと思う。
帰宅してから、インターネットで、三ツ岳のコースに付いて検索してみたら、殆どのページが、
同じような経験談を載せていた。 初めてのコースはもっと情報を集めるべきだと痛感したが、
事前に知っていたらこのコースは敬遠していただろう。 しかし、天気に恵まれ、十分な時間が有れば、面白い
コースとも言える。 最後に、ネットで見付けた三ツ岳についての的を得た川柳を転載させて頂く。
「三ツ岳を、身の程知らぬ、馬鹿登る」
雨池山の場所 地図の中央「+」印が山頂の有る場所です
<長野県佐久町にて>