大洞山の雌岳(985m)から雄岳(1013m) へ
2005年10月23日
雌岳から雄岳を望む(左) 雄岳山頂から尼ヶ岳(958m)を望む(左)
天気予報によると、今日は全国的に曇り空で、三重県の中部で、日中に僅かに日差しが期待できそうだ。
深い山は雨にあう恐れがあるので、独立峰の大洞山を目指す。
伊勢自動車道の松坂インターで降り、国道368号線で難所の仁柿峠を越える。
道の駅「美杉」で一服してから、
桜の名所の三多気に駐車して、近畿自然歩道を歩き、真福院を右手に見て、大洞山登山口へ。
東海自然歩道を横切り、山頂まで800mの標識に従い、急坂を登る。
この辺りは、昨日は雨でも降ったのか、苔に覆われた石段が濡れていて、慎重に登る。
山頂に近づくにつれて、西風が一段と強まる。
背後には室生の山々が、左から栗ノ木岳(1066m)、修験業山(1094m)や
三峰山(1235m)が壁のように聳えている。
一般的には大洞山と云われている、標高958mの雌岳に到着。
雲の間からは薄日が射してきたが、西に見える
倶留尊山(1235m)の頂からどんどん雲が流れてくる。
遥か西南に霞んでいるのは高見山(1235m)だろうか。
雌岳山頂から標高1013mの雄岳へ呆気なく到着する。
倶留尊山から流れてくる雲が、尼ヶ岳(958m)の山頂を包んでは東に遠ざかっていく。
遥か東に、車上荒らしに遭った局ヶ岳(1235m)の山頂が尖って見える。
未だ、警察から連絡がないので、犯人は捕まっていないらしい。
その北には、頂が平らな堀坂山(1235m)も見える。
雲が多くなって来たので、強風の中で記念写真を撮って往路を引き返す。
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大洞山の雌岳 地図の中央「+」印が山頂の場所です
大洞山の雄岳 地図の中央「+」印が山頂の場所です
<三重県美杉村八反にて>
北畠神社にある北畠氏館跡庭園枯山水(右)
大洞山の雄岳から雌岳を経由して急坂を下る。
途中で行き会った4人のパーティーに今日初めて遭った登山者だと声をかけられ、
此方も思ったより静かですねと答える。
登山口にある真福院金峰山寺に寄り参拝する。
この寺は昌泰年間(898−901)に醍醐寺の聖宝の開創と伝えられ、中世には北畠氏の祈願所となった。
境内には、県天然記念物指定の欅の大木がある。
又、参道は二千株を数える山桜の並木があり、「三気多の桜」とよばれ、
国の名勝に指定されていて日本桜100選にもなっている。
地元の老人の話では、4月上旬の桜の時期には、駐車場からシャトルバスが運転され、大いに賑わうと言う。
国道368号線を戻り、南朝の功臣で伊勢国司の祖、北畠親房、顕家、顕能らを祀る、上多気にある北畠神社に寄る。
神社の横には国の名勝・史跡に指定されている北畠館跡庭園がある。
この庭園は足利義晴将軍を迎えたとき、管領細川高国により設計造営されたという。
三大武将庭園・日本名園50選にもなり、室町時代の庭園中でも屈指の作品と言われている。
神社の裏手には1342年北畠顕能の本拠の田丸城が北朝勢に攻略されたため、新たに築いた国の史跡に指定されている
霧山城の跡がある、標高560mの霧山がある。
日本一の高さを誇る岩村城趾ほどではないが、可成り登り甲斐があったので、
山頂まであと600mの所で断念して引き返す。
北畠神社 地図の中央「+」印が神社の場所です
<三重県美杉村上多気にて>