城山(721m)
2005年9月24日
城山山頂にある日本三大山城の岩村城趾(左)
登山と言うよりも、散策を兼ねて、美濃国岩邑(岩村町)にある日本三大山城の一つがある城山へ。
前回、岩村城趾を訪れたのは、1992年10月18日であり、実に13年ぶりである。
前回も訪れた、岩村町八百年の歴史をおさめる「岩村歴史資料館」に入館し、岩村城の予備知識を取得する。
岩村城は海抜721mで全国の山城中、最も高所にあり日本三大山城の一つで、
城の創業は源頼朝の重臣加藤景廉が1185年遠山荘を賜ったのに始まると言う。
その子孫に遠山の金さんが出、森蘭丸も城主の一人であった。
歴史資料館を出て、御殿茶屋や下田歌子勉学所の横を通り石畳へ。
一の門から土岐門、大手門を経て、二の丸の前へ。
先回もこの石畳の登りはきつかったが、登城道とは言え、結構、登り甲斐がある。
城趾の石垣を見るだけでも、城の壮大さが想像される。
それにしても、連休中日というのに、この石畳を歩くのは、我々だけであった。
やっと、山頂の本丸跡に到着。
正面に、三森山が見える。
本丸辺りには、人影が見え、奥の出丸には乗用車が見える。
出丸まで下りると、本丸の大きな石垣に圧倒される。
城山の裏側から出丸まで車で乗り入れが出来るらしいが、前回来たときは気が付かなかった。
前は開店していた出丸にある売店は閉店され、寂しさを感じる。
再び石畳を下り、下田歌子生誕地や弁天天社に寄ってから、岩村の街の中へ向かう。
城山 地図の中央「+」印が山頂の場所です
<岐阜県恵那市岩村町にて>
岩邑(岩村)の城下町にあるなまこ壁の通り(右)
城山から下山後、伝統的建造物群保存地区である岩邑(岩村)の城下町に散策へ。
保存地区の真ん中を、岩村城の登城口辺りから岩村駅まで続く、赤く色づけされた中央通りを駅まで向かう。
なまこ壁のある裏道を歩き、家々に架けられた佐藤一斉の言葉を読みながら歩く。
お昼になったので、昼食場所を捜しながら歩いたが、旅行者の人影も食堂も見あたらず、
駅前の和風れすとらん「かわい」まで歩く。
岩村駅には、丁度、グルメ列車が到着、駅付属の「御用承り処」の係の女性の方が、「きのこ列車」や、
岩村のお土産に付いて色々説明してくれた。
隣の山岡町が、最近、寒天所として紹介されため、この地で寒天を見掛けるチャンスが少なくなったが、
「おつけもの」の看板を掲げたお店で「糸寒天」を見付けてお土産に。
旧町人街にある「勝川家」を覗き、松浦軒本店に寄って、「カステラ」を買う。
現在売られているカステラは、殆どが、ふわっとした海綿状の軽い感じのものであるが、
松浦軒のカステラは、昔、家庭で良く作られた密度の高い歯ごたえがあるもので、
口に入れると、懐かしさがこみ上げる。
3連休の中日にも拘わらず、向こうまで続く、赤く塗られたメイン通りに人影一人も見えないケースが屡々あり、
マンネリ化した観光地の厳しさを感じた。、
なまこ壁のある町 地図の中央「+」印がなまこ壁の場所です
<岐阜県恵那市岩村町にて>