西穂独標(2701m)              2010年7月21日


 西穂独標の垂直に切り立った岩場を登る

 快晴の空の下、西穂独標を目指して、西穂山荘を出発。
 標高2385mにある西穂山荘は森林限界にあるので、山荘を出ると周りの風景が一変し視野が開ける。  最初から大きな岩が露出した山道を登ると、背後に赤茶けた焼岳が見える。
 西穂高ロープウェイの西穂高口駅の後ろに大木場ノ辻が見える。  右に小山の錫杖岳、笠岳、抜戸岳、弓折岳が続く。  更に、右下に大ノマ岳、右手奥に双六岳が見える。   ケルンのある丸山に到着、左手に、上高地と霞沢岳、左後に乗鞍岳が見える。
 正面を見上げると、三角形の山頂のピラミッドピークと台形の山頂をした西穂独標が見える。  45年前は、霧に包まれ、登頂をギブアップしたガレ場を通過。  右手には、梓川に沿って、明神池、河童橋付近、帝国ホテル、大正池などが見渡せる。
 西穂独標の下に辿り着き、本格的な岩場を登りきると西穂独標になる。   北を望むと、ピラミッドピーク、西穂高岳、間ノ岳、天狗ノ頭、ジャンダルムが連なっている。  西穂独標から西穂高岳への道は、いきなり垂直に近い岩場となり、多くのピークが続いている。
 行ける所までと、更に進んだが、下りの方が危険であると感じ、体力のある内に引き返す決断をする。  再び、西穂独標に戻り、人影が全く見られない登山道をゆっくり下る。  雲ひとつなかった青空も雲が湧き出し、周りの山々の山頂が覆われだす。
 西穂山荘に着いた頃には、周りの山の山頂が見えなくなる。  ロープウェイで新穂高温泉郷まで下り、消毒・循環が無い掛け流しの本格的な日帰り温泉「ひがくの湯」で 汗を流してから帰路に着く。
  西穂独標   地図の中央の赤い「+」印が山頂の場所です         
                           <岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂にて>
 西穂独標の登山風景を、下記の「西穂独標」のボタンをクリックして、119枚の写真でご覧ください。

次ページへ

21世紀からの山歩き