弓折岳(2588m)      2003年8月15日

 弓折岳山頂から続いている雪渓(左)

 明け方は未だ雨が残っていて、周りの山々も朝霧に包まれていたが、やがて雨もあがったので、 リックを背負って鏡平山荘を出発する。 高度を稼いでいく内に、麓から霧が消え始め、尾根への 中腹まで登った時には、槍岳の突端がちらりと見え始め、焼岳も姿を現す。 

 今年は梅雨が長引き、低温が続いたためか、1500m辺りから、雪渓が未だ残っており、至る所で 雪を見ることが出来た。 弓折岳山頂にも雪渓があり、下の方へと続いていた。

弓折岳の場所 地図の中央「+」印が山頂の有る場所です





 夕日の逆光で浮かび上がる弓折岳(2588m)を鏡平から見上げる(右)

 夏の訪れが遅れたためか、とっくに姿を消す筈の花も加わり、高山植物が一斉に花を付けたらしい。  北アルプスの花畑は咲く誇る花々で、絢爛豪華に彩られていた。 弓折岳稜線はお花畑として、 知られたいるが、余りの種類の多さに、覚えきれないので、メモってみた。  ハハコグサ、ウサギギク、チングルマ、イワカガミ、ハハコグサ、フウロ、クルマユリ、 トリカブト、オトギリソウ、クロユリなど。 イタドリやシシドウなどは一面に広がっていた。 

 再び、鏡平小屋に戻って鏡池で一服していたら、突然、霧が晴れて、穂高連峰や槍ヶ岳が姿を現した。  それは夕日が落ちるときまで続いた。 ふと、後ろを振り返って見ると、先ほど登ってきた弓折岳のシルエット が夕焼けの空に浮かび上がっていた。

<岐阜県上宝村にて>

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21世紀からの山歩き