鏡平(2290m)      2003年8月14日

 渓流へと変わった鏡平へと続く小池新道の登山道(左)

 最悪の天気予報の中、雨の中を6時前に家を出る。 登山口の新穂高温泉に向かうも、一向に雨は止まず。  ロープウェイ駅の近くで、雨具で完全武装するも、暑さに耐えかね、上着を脱いで傘をさして登山開始。  小池新道に差し掛かった所で、救助隊に乗せられた登山者に会う。 後で、携帯電話で聞いたところでは、 心不全で亡くなったと、実家の新聞に載っているという。 

 傘を差しながらの登山が大失敗で、バランスを崩し、支えたストックが折損して、登山路の側面に頭から 落ちる。 幸い、事なきを得て、雨の中を、川のような登山道を再び登り、やっとのことで、鏡平山荘に到着。  天気回復の見込みが薄いことから、立山の折立まで縦走することは諦め、鏡平山荘に3連泊することになる。  

新穂高温泉 地図の中央「+」印が新穂高温泉の場所です


 夕日にてらされた穂高連峰と槍ヶ岳(右)

 第1日は雨の中の鏡平山荘への登山であったが、第2日目は花を尋ねて弓折岳へ。 夕方、突然、霧が晴れ、 夕焼けに輝く穂高連峰や槍岳が鏡池に映った、絵葉書でお馴染みの風景に遭遇する。  このような光景は今シーズンで初めてとのこと。 アルバイトの学生も初体験で興奮気味だった。   

 第3日目は双六岳まで足を延ばし、2年ぶりに薬師岳を望む。 第4日目は鏡平より、雨の中を下山。  背中で水筒の中の水が揺れるようなぽちゃぽちゃと云う音に、確認してみたら、リックカバーのそこに溜まった 一塊りの雨水が歩くに連れて踊る音だった。 山の中の雨の凄さを改めて思い知らされた。

鏡平 地図の中央「+」印が鏡平山荘の有る場所です

<岐阜県上宝村にて>

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21世紀からの山歩き