白鳥山(968m)      2005年6月5日


 登山口の白鳥神社と樹齢700年の大杉(左)            

   先日登った平山明神山からの山形が素晴らしかったので、軽い気持ちで白鳥山を目指す。  いつもは、喩え、降水確率零でも、防寒具を兼ねて雨具を持参するが、今日は、気温も高いし、雨も大丈夫、 それに、登山口から山頂までの距離も短いので、軽装で雨具も持たずに登ったのが不味かった。
 国道151号線から県道古真立津具線に入り、右手に白鳥神社の鳥居と石柱を目印に走ったが、 見付けるまでかなりかかった。  舗装された林道白鳥線を登ると、神社の石段の前で終点になる。 それらしき車が一台止まっていた。
 石段を登ると、白鳥神社本殿と文化財に指定されている樹齢700年の大杉がある。  神社の右手の登山口を登ると、間もなく道が二手に分かれている。 どちらも白鳥山になっているが 、左が丸、右手が三角のマークが付いているので、左へ進む。  杉林の中の登山道は広くて歩きやすい。 それに、要所にテープがあり迷うことはない。  突然、ぱらぱらと雨が降り出した。 今まで日が射していたのに、知らぬ間に真上に黒い雲がある。  この暑さでは、とても雨具を着る気分ではないが、傘ぐらいは持って来なかったのを悔やむ。  相棒殿は雨具持参で来たらしいが、暫く、木陰で雨を凌いだら、直ぐに太陽が顔を出した。  雑木林になり、大きな岩が眼に付き出す。  あれが、「屏風岩」だろうか、これが「水晶岩」だろうかと言っている内に山頂に着く。

<愛知県津具村にて>





                        静かな白鳥山山頂にて(左)

 山頂からは北面に視界が開け、堂々たる山容が広がっている。 真正面の一際大きな山の上に、 櫓のようなものが建っている。  あれが、萩太郎山だろう。  山頂は岩で出来ているが、足下の岩に白い塊が付着しているのが見える。  これは、水晶の一部だろうかと覗き込む。  帰路は、右回りを継続してそのまま東に進む。  間もなく「帝岩」への分岐点があり、そこからは南面の展望が開ける。  左手に大峠、その右、やや向こうに山が連なっている。  瘤のように突き出たのが、平山明神山だろう。  その右に、東海自然歩道の難所である岩古谷山も見える。  登山道を更に東に進むと、お世辞にも綺麗と言えない小さな池があり、 その向こうに「富士見岩」がある。  ここからの展望も素晴らしく、左手に見えるのが先日登頂した  八嶽山だろうか。  池からは下りが続き、木に掴まりながらの急坂もある。  それに登山道も狭くて歩きにくい。  左回りへの表示板の三角印に納得する。  早々と駐車場に戻ったが、今日は日曜日なのに、誰一人会うこともなく、2人だけの静かな山歩きであった。

 白鳥山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<愛知県津具村にて>

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21世紀からの山歩き