初夏の大阪散策(2)             2008年6月18日


 仁王像が構える近代的な仁王門を備えた一心寺(左)

 初夏の大阪散策の二日目は地下鉄の四天王寺前夕陽丘駅からスタート。
 駅前に「遠州奥山半僧坊大権現」の石碑を発見。  芭蕉も詠んだ天王寺七坂の「口縄坂」を下り、寺が並ぶ寺町の松屋町筋を南下し、楠の大樹がある大江神社へ。
 「百歳の階段」を登り、神社に参拝後、聖徳太子が勝鬘経を講じた古刹の勝鬘院へ。  勝鬘院は愛染堂と呼ばれ、大阪市内最古の多宝塔がある。
 愛染坂を下り、清水坂を登って、清水寺へ。  境内には玉出の滝がある。 展望台から通天閣を眺めた後、菅原道真が休んだ故事から安居天満宮と呼ばれ、 真田幸村終焉の地でもある安居神社にも寄る。
 近代的な仁王門を潜って、一心寺の境内に入り、多くの人で込んでいる大本堂、納骨堂、開山堂、念仏堂などに 参拝する。  一心寺を出ると、四天王寺が目の前にある。
   一心寺    地図の中央「+」印が寺の場所です
 <大阪府大阪市天王寺区逢坂二丁目にて>
 口縄坂から一心寺までの風景を、  下記の「口縄坂から一心寺」のボタンをクリックして、45枚の写真でご覧ください。


 四天王寺様式では南大門・仁王門・五重塔・金堂・講堂が一直線に並ぶ(右)

 四天王寺西門の石の鳥居の発心門を潜ると、聖徳太子の「影向引導五輪塔」や 四天王寺四石の一つの「聖徳太子影向引導石」がある。
 北京オリンピック出場を祝う四天王寺高校の前を通り、四天王寺の極楽門と呼ばれる西大門を潜る。  万灯院、阿弥陀堂、仁王門などを巡ってから、受付になっている西重門から境内へ。
 四天王寺は、南大門、仁王門、五重塔、金堂、講堂が一直線に並ぶ四天王寺様式になっている。  各建物の中を覗いて歩く。  外に出て北鐘楼、亀の池や石舞台を眺め、、六時(礼讃)堂に参拝してから本坊へ向かう。
     四天王寺    地図の中央「+」印が寺の場所です
 <大阪府大阪市天王寺区四天王寺一丁目にて>
 四天王寺の風景を、  下記の「四天王寺」のボタンをクリックして、35枚の写真でご覧ください。


 本坊の極楽浄土の庭にある「琉璃光の池」、奥に「薬師の滝」が見える(左)

 四天王寺参拝の後は、本坊にある極楽浄土の庭へ。  本坊五智光院と客殿の間から極楽浄土の庭へ入ると、「釈迦の滝」が出迎えてくれる。  庭は善導の「二河白道」を基に造園された。
 奥に「薬師の滝」がある「琉璃光の池」を過ぎると、「青龍亭」「臨池亭」「和松庵」が並んでいる。  庭の奥に、阿弥陀三尊像を現した岩が浮かぶ「極楽の池」があり、池畔に青い「八角亭」が建っている。
 四天王寺本坊横にある、方丈(重文)の前の「補陀落の庭」を眺め、 「水の河」と「火の河」の分岐点であるスタート地点に戻る。
 本坊を出て、宝物殿の前にある「石鳥居の笠石」と「長持形石棺蓋」を眺め、宝物殿で大太鼓(重文)を鑑賞する。  四天王寺東重門と聖霊院の「猫の門」の間を通り、「虎の門」から四天王寺聖霊院へ。
 「太子殿前殿」から「太子殿奥殿」に渡り、地下に収められた膨大な数の、一体十万円の観音様を見て驚く。  聖霊院を出ると南鐘楼があり、横に「太子井戸屋形」がある。
 四天王寺の「南大門」から出て、竹本義太夫の墓がある超願寺に参拝し、本邦最初の庚申堂にも参拝する。  それにしても、日本三大庚申で庚申信仰の発祥の地である「八坂庚申堂」 とどちらが古いのだろうか??
   四天王寺本坊の極楽浄土の庭    地図の中央「+」印が庭の場所です
 <大阪府大阪市天王寺区四天王寺一丁目にて>
 四天王寺本坊の極楽浄土の庭から本邦最初の庚申堂までの風景を、  下記の「極楽浄土の庭から庚申堂」のボタンをクリックして、45枚の写真でご覧ください。


 住友家本邸の庭であった天王寺公園慶沢園の林泉回遊式庭園(右)

 天王寺駅前を通って、天王寺ゲートから天王寺公園へ。
 沈床花壇や水の広場を通り、陸橋を渡り、旧黒田藩蔵屋敷長屋門を覗いてから慶沢園へ。  住友家本邸の庭であった、慶沢園の林泉回遊式庭園を巡り、「四阿」から池畔の眺めを楽しむ。
 慶沢園を出て河底池の和気橋を渡り茶臼山山頂へ。  この前方後円墳の茶臼山は、大阪冬の陣で徳川家康が本陣を置き、 夏の陣では真田幸村と決戦地になった史跡である。
 大阪市立美術館の前に出て、下が大阪市天王寺動物園である新世界への道を歩き、天王寺公園新世界ゲートに出る
     天王寺公園の慶沢園    地図の中央「+」印が慶沢園の場所です
 <大阪府大阪市天王寺区茶臼山町にて>
 天王寺公園の風景を、  下記の「天王寺公園」のボタンをクリックして、36枚の写真でご覧ください。


 通天閣に登り、通天閣南本通を望む(左)

 天王寺公園新世界ゲートから、新世界公園本通を歩き、「ビリゲン」さまに挨拶して、 通天閣南本通を進み、通天閣へ。
 坂田三吉翁の王将碑を眺め、寂れている通天閣本通を覗いた後、通天閣に登る。  展望台から、南にあるスパワールドを起点に、左回りで、阪神高速14号松原線越しに、天王寺動物園、市立美術館、 茶臼山と河底池を眺める。
 朝散策した、一心寺念仏堂の屋根に輝く黄金の塔や、通天閣を眺めた、清水寺の鐘楼がある展望台も見つける。  北に回ると、クリスタルタワーを背景にした大阪城、難波のビル群、西に回って、昨日の天保山の方向に、 コスモタワーが聳えているのが見える。
 「ヱビス」でお好み焼きを食べ、大阪国技館跡やスパワールドを通り。ジャンジャン横丁から地下鉄新今宮駅へ。
   通天閣    地図の中央「+」印が通天閣の場所です
 <大阪府大阪市浪速区恵比寿東1丁目にて>
 新世界と通天閣の風景を、  下記の「新世界と通天閣」のボタンをクリックして、35枚の写真でご覧ください。


 「大阪名物くいだおれ」の前で留守番をする次郎(右)

 地下鉄なんば駅で降車し、「なんばウォーク」を歩いて、竹林寺の前に出る。  夫婦善哉の横にある、法善寺の水かけ不動にお参りし、道頓堀通に出て、戎橋筋へ。  「くいだおれ」の前は、名残を惜しむ人で賑わう。
 戎橋から道頓堀川を眺め、心斎橋筋から「せんば心斎橋アーケード」と進み本町まで歩く。  神武皇后が安産祈願したという古社の「坐摩神社」から、芭蕉終焉の地が門前であり、芭蕉句碑がある 南御堂を訪れる。
 最後に、御堂筋の東側路側帯に建つ、「此附近芭蕉終焉の地」と刻まれた石碑を見て、 大阪の散策を終える。
   此附近芭蕉終焉の地    地図の中央「+」印が終焉の地の場所です
 <大阪府大阪市中央区久太郎町3丁目にて>
 道頓堀通から芭蕉終焉の地の風景を、  下記の「道頓堀通から芭蕉終焉の地」のボタンをクリックして、34枚の写真でご覧ください。

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