東海自然歩道(10 山の辺の道)     2007年3月4日

 
    西暦552年(欽明天皇13年)に仏教が伝来した地と伝える顕彰碑(左)   

 春のような陽気に誘われて、古代ロマンの時代を訪ねに、古代大和が息づく「山の辺の道」を目指して、伊勢湾道路、 東名阪道を経て、天理東インターへ。
 邪馬台国時代の土器が出土する「布留遺跡」にある布留交差点から、インターネットで入手した、近鉄沿線ハイキングマップの 「山の辺の道コース」を片手にスタートする。  若い信者の団体さんで賑わう、天理教本部を右手に眺めながら、天理駅へ。
 JR桜井線で、桜井駅まで南下し、最初から寄り道して 「桜井茶臼山古墳」へ。  この先は、現地点が分からなくなり、三輪山を目指して歩いたら、大和川の堤に、 近畿遊歩道である「歴史街道」の道標を発見し、馬井手橋を渡って、 「仏教伝来の地」に出る。
 山の辺の道の南端になる、日本で一番古い市があった海柘榴市(ツバイチ)観音堂や、天平末期頃の作とされる 「金屋の石仏」に参拝する。
 昭和になって復興された、真新しい「三輪山平等寺」や「三輪成願稲荷社」にも参拝し、 参拝客で賑わう「大神神社」へ。  次は、三輪山の唯一の登山口がある「狭井神社」へ。ここには、「狭井の御神水」が湧き出る井戸と、 三輪山に登頂した三島由起夫が書いた「清明」の石碑がある。  神社に参拝後、次の目的地である「大美和の社・展望台」へ。
   仏教伝来の地地図の中央「+」印が伝来地の場所です
 <奈良県桜井町大字金屋にて>

 布留交差点から狭井神社までの山の辺の道を、
 下記の「山の辺の道1」のボタンをクリックして、 18枚の写真でご覧ください。



 山の辺の道を示す石の道標(右)

 「大美和の社・展望台」は狭井神社と「久延彦神社」 の中間にある。 展望台からは、大和三山が望め、背後には三輪山が聳えている。
 久延彦神社参拝後、狭井神社まで戻って、「玄賓庵」から 三つ鳥居が立っている「檜原神社」へ。
 梅の香りに包まれた、東海自然歩道にもなっている「山の辺の道」を進むと、大きな古墳がある。  この古墳は「景行天皇陵」である。  その先には「崇神天皇陵」もあり、 この辺りは歴史的風土特別保存地区に指定されている。
 <奈良県天理市にて>

 山の辺の道の風景を、下記の「山の辺の道2」の
 ボタンをクリックして、20枚の写真でご覧ください。



  梅の香が漂う「山の辺の道」を歩いて古代のロマンを想う(左)   

 古墳を過ぎると、山の辺の道のPR施設である、立派な 「トレイルセンター」があり、その横に、 「長岳寺」がある。
 初期大和王権時代の「中山大塚古墳」を眺め、 念仏寺の前を通り、波多子塚古墳を望み、 「夜都岐神社」に参拝する頃には、 流石に疲れを感じて、天理観光農園で一服する。
 永久寺跡の池の傍を通り、芭蕉の句碑を過ぎれば、間もなくスタート地点の石上神宮になる。  今日のウォーキングは寄り道もあり、20kmほど歩いただろうか。 梅の花にも恵まれ素晴らしい一日であった。  
   峠の茶屋「天理観光農園」  地図の中央「+」印が茶屋の場所です
 <奈良県天理市園原町にて>

 山の辺の道の風景を、下記の「山の辺の道3」の
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