万博だより(11)
2005年9月14日
雷を伴う夕立で大騒ぎの万博会場
アイルランドの十字架の石柱の前にて
夜の万博に涼を求めて家を出発、5時前に北口へ到着する。
ゲイトの前には夜の部の入場券を持った人々が詰めかけている。
パスポートを持った私は、直ぐに入場し、中で待っても良いのだが、
ゲイト前で列んで待って、一緒に入っても同じだと考え、
当日券を購入したワイフに付き合ったのが大間違いだった。
朝から上天気だった青空に、ゲイトに立って暫くしたら、真っ黒い雲が上空に広がり、
5時の開場時にはぽつりぽつりと降り出し、間もなく雷を伴って横殴りの夕立が襲いかかってきた。
今回の万博は、多くの問題点が目に見えて改良されてきたが、
4月の開幕以来、多くの人が声高に叫んできたのが、ゲイト前の列び場に屋根がないことである。
もう、閉幕近くになったが、この件は無視されて終わりそうだ。
荷物検査の前の狭い屋根の下に、後ろからどっと詰めかけて、やばい状態になる。
それでも、多くの人が、夕立の下に晒された。
こんな場合は臨機応変に荷物検査を簡略化し、早めに屋根の下に入れてくれるのかと、
淡い期待を抱いていたら、突然動きが止まり、荷物検査を中止している。
確かに、北口の会場内は雨宿りのために多くの人が立っている。
しかし、見たところ未だ空いている所もあり、犇めきながら、ゲイトの外の夕立の中で
立っている人がいるのを見れば、会場内だけを考えての入場制限は無いだろう!
入場ストップを指示した人は、夕立の中に立っている人が居るのを知らないのか、
会場内の安全だけを考えれば、会場外は責任外なのか?
どちらにしても理解できない采配であった。
その上、犇めいている列の中で、傘を広げる人が居る。
当然ながら、大雨の中、傘の周りに居る人の頭の上に、傘を伝わって流れた雨が落ちてくる。
「こいつ! 本当に日本人かと目を疑った」
やっと夕立が止んだので、待ち時間が短くなっていた「超電導リニア館」に飛び込み、その後、
グローバル・ループを歩き、夜の万博を楽しむ。
「アイルランド館」では、係りの女の子が、ケルト人が造った十字架の柱石「ハイクロス」を丁寧に説明してくれ、
その前で、2人揃った記念写真を撮って呉れた。
<愛知県長久手町にて>
CBCテレビの取材に対応しているウクライナ館のアシスタント
グローバル・ループの上から日本館(左)と観覧車を望む
夕立で多くの人が帰ったのか、パビリオンの前には未だ大勢の人が列んでいるが、
グローバル・ループの上はそれほど多くの人は歩いて居ない。
それでも、後で調べたら、今日の入場者は218,721人であった。
夕立で下着まで濡れてしまったが、特に、寒さを感じる前に乾いてしまい、
頬をなぜるそよ風は心地よく、夜景を見ながら歩いているだけでも十分に満足だ。
待ち時間の無い外国館は覗いて歩く。
「ロシア館」では、立入禁止の張り紙のあるロシア版スペースシャトルの前で、
係の人が、見学者をスペースシャトルに搭乗させ、写真を撮って呉れていたので、
我々も仲間に入り、記念写真を撮って貰う。
「ウクライナ館」では、丁度。CBCのテレビ局が取材中であった。
9時になり、パビリオンが閉館したので、北口に向かった所、予想通り、大混雑。
日頃のウォーキングの成果を生かし、会場から愛知環状線八草駅までの2kmを
20分で歩いた。
<愛知県長久手町にて>
万博長久手会場 地図の中央「+」印が会場の有る場所です
万博だより(10) 2005年7月28日