磯吹峠と南海展望公園
2005年3月2日

磯吹岬展望台と出世や健康に恵まれる「つばすの鐘」
磯吹トンネルの上の展望台から田曽浦の田曽白浜を望む
昨日は龍仙山から五ヶ所湾を眺めたが、今日は伊勢文化舎発行の「三重の自然を歩こう」で
紹介されている「磯吹峠」と「南海展望公園」から五ヶ所湾を眺めることにする。
昨夜、宿泊した浜島温泉がある黒崎海岸から国道260号線を西に進んで、黒崎トンネルを過ぎると、
左手に磯吹峠への道が別れる。
間もなく磯吹岬展望台がある。 展望台の横に立つ小さな白亜アーチ型の鐘楼は、
出世魚鰤の稚魚のツバスに因んで「ツバスの鐘」と呼ばれている。
若い海女と青年漁師の恋物語は、帰らぬ人となった乙女を慕い連日この岬の海を訪れる青年に、
やがて海に沈んだ乙女が吹く息継ぎの音「磯笛」の音が聞こえるようになったと言う。
展望台に上がってみると、その「磯笛」が突然聞こえてきて青年の気分にさせられる。
更に進むと、下を磯笛トンネルが通る山頂まで続く遊歩道があり、展望台からは左に黒崎海岸や志摩半島、
右に南張海岸と田曽浦の田曽白浜が望まれた。
遊歩道は、更に東屋から南帳海岸と繋がっていて、砂浜にはあちこちに宝貝が落ちていた。
一般の貝殻は脆くて破砕されているのに、宝貝は構造上丈夫で完全な形で残っていて、
貨幣として用いられたことに納得した。
砂浜奥の陸地には南張の集落が広がっており、多数の露店に人々が群がっていたので、
覗いてみたら、村社の八柱神社の一年に一度の縁日で、何処からこれほどの人だ来たかと驚くほどの
賑わいだった。
磯吹峠の場所 地図の中央「+」印が峠の有る場所です
<三重県志摩市浜島町にて>

南海展望公園から礫浦から伸びる岬を望む
南海展望公園から相賀浦のワニ浜を望む
南張海岸から国道260号線を走り、五ヶ所湾を東から西へと半回りする。
ガイドブックに従い、県道722号礫浦押淵線に入り、大池の横を通り相賀の漁村に紛れ込んだ。
大賀神社の前で方向があやふやになり、地図で確認後、ワニ浜沿いの堤防を進むと上り坂になり、
舗装されているものの、すれ違いの出来ないほどの細い道になる。
幸い、すれ違う車もなく、公園の駐車場に着く。
長い階段を登ると、半島で最も高い南海展望公園に到着。
公園には見窄らしいセイラー姿のキュートな少年像がある。
展望台からは、右手に、大池とワニ浜に挟まれた堤防の向こうに相賀浦港やワニ浜沖の鯛養殖場の
海が見える。
眼下には大島があり、白い灯台が見え、沖には湾の入り口に浮かぶ葛島が見える。
左手には、階段の向こうに迫間浦の漁港が見え、ここにも鯛養殖場の海が広がっている。
礫浦の漁港から国道に戻り、県道12号伊勢南勢線沿いの白滝に向かったが、
途中が工事中で通行止めになっていたので、諦めて引き返す。
サニーロードを走り、伊勢自動車道の玉城インターに着いたが、予定変更で時間が余ってので、
玉城の町
を散策してから、インターに入る。
南海展望公園の場所 地図の中央「+」印が公園の有る場所です
<三重県南勢町にて>