長尾山(1144m)から金時山(1213m)へ    2005年2月27日






乙女峠にて富士山を背景に金時山へ(左)                   雪深い登山道を歩く

 上天気との天気予報に刺激され、念願の金時山を目指したものの、朝のテレビのニュース が昨夜の積雪のため、東名高速自動車道の沼津インターから東が交通止めになっていると報じていた。  沼津インターに到着しても、未だ通行止めで、バイパスの国道246号線も大渋滞との情報により、 箱根越えになる。
 仙石原までは順調に進めたが、乙女トンネルに近づくにつれ、スリップによる接触事故や側溝に填った車が 続々と現れ、やや不安になる。  突然、前の車が停止し、タンクローリーがスリップして道を塞いでいるという。  幸いレッカー車が駆けつけ、30分程で開通し、登山口の乙女峠の「ふじみ茶屋」に到着。  1昨年、乙女峠から見た富士山は素晴らしかったが、今日の富士山は 周りを雲で覆われて、頭だけを出しているのみである。  予想以上の積雪に、登山口からアイゼンを装着して、大幅遅れのスタートをする。
 8つ爪のアイゼンが適当な固さの雪道に馴染み、陽光が差し込む雪で囲まれた登山道を快調に登り、 標高1005mの乙女峠へ。  青空が広がっているが、富士山の周りは厚い雲が取り巻き、山頂が顔を覗かしているだけだ。

    乙女峠 地図の中央「+」印が峠の場所です

  <静岡県御殿場市にて>

 




                  長尾山山頂にて(右)                           金時山山頂にて

 乙女峠から県境を延びる尾根を歩き、長尾山(1144m)を目指す。  梢の合間から、1年余り前に登頂した駒ヶ岳や神山が見える。  標識が無いと通りすぎてしまいそうな長尾山の山頂に到着。  証拠写真だけを撮って、先に進む。  金時山の山頂に到着したときは、何処に富士山が有るのか分からない様な状態であった。  僅かに山頂が認められたが、期待値との大きな相違に、再度挑戦することで納得する。
 山頂の人影も疎らになったので、一服しただけで、急ぎ足で下山する。  重さは1kgもあるが、8爪アイゼンのお陰で、雪道の方が歩きやすいことを実感する。  やっと開通した東名高速道路に御殿場インターから入り、 上半身を現した富士に見送られながら帰路に着く。   

長尾山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

金時山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<神奈川県箱根町にて>


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21世紀からの山歩き