千葉山(496m)
2005年2月6日
柏原(296m)から大井川に建設中の第2東名橋を望む
徳川家康が改築した千葉山の智満寺本堂(国の重要文化財)
積雪の無い常春の地である駿河の国の千葉山へ向かう。 国道1号線のバスパスで大井川を渡り、
向谷インターから降り、県道4号島田川根線を北上すると、間もなく工事中の第2東名道路の
架橋が見える。 大井川に架かる橋の真下に、赤松地蔵堂への石段がある。
その石段を上がり、右手の登山道から急坂を登ると標高296mの「柏原」の広場に着く。
ここからは、目の下に先ほどの工事中の架橋。 大井川の向こうに、山の斜面に茶畑で「茶」の文字
を現した粟ヶ岳が見える。 右手、大井川の上流の方には
八高山も見える。 今日ならはきっと八高山の山頂から富士山が見えるだろう。
今日のコースは富士山が見えないので、それが残念である。
大井川の支流である相賀谷川の左岸沿いに続く尾根のパイキングコースを歩く。
ドウダンツツジの群生地であるドウダン原を過ぎ、ペンション「ドウダン」の建物の横を通ると、
突然、広い県道81号焼津森線に出て、今まで歩いて来た道は何だったのかと感じる。
県道に架かる吊り橋を渡り、展望台へと向かうと東屋がある。 展望台は老朽化のため撤去したと言う。
展望台を降りると、後畑と智満寺の分岐点があり、後畑へと向かうと、右手に奥の院への分岐点がある。
ひと登りすると、登山道の左手に常胤杉が現れ吃驚する。 その後ろには雷杉、奥の院の周りには
開山杉、達磨杉や大杉など、樹齢900年から1200年と言われる「智満寺の十本杉」が次々と現れ、
感銘を受ける。
奥の院に参拝後、下山して智満寺へ。 境内奥にも頼朝杉と言われる巨木がある。 名前からして
樹齢900年程か。 同じ程度の樹齢の岐阜県上矢作町の大船山にある
弁慶杉を思い出す。
寺の縁起によると、智満寺は711年、広智上人が光仁天皇から木造千手観音立像と智満寺の寺号を
賜って開いたのが初めという天台宗延暦寺派の古刹である。 茅葺き入母屋造りの本堂は
今川範氏が再建し1589年徳川家康によって改築され、国の重要文化財になっている。
再び、県道に架かる吊り橋まで戻り、大井川の下流域を展望しながら昼食後、グランドゴルフの大会で
賑わっている大井川河原まで一気に下る。
柏原 地図の中央「+」印が柏原の場所です
智満寺 地図の中央「+」印が柏原の場所です
千葉山 地図の中央「+」印が山頂の場所です
<静岡県島田市にて>
智満寺の十本杉
高さ36mの雷杉 高さ40mの大杉
高さ36mの頼朝杉
奥の院も含めた智満寺境内には900年から1200年と言われる十本杉がある。
現在では8本が元気な姿を見せている。。
登山道で最初に出会うのが、常胤杉と雷杉である。
常胤杉は源氏再興を祈願して、1189年に源頼朝が千葉常胤に諸堂の造営を命じたと言われているが、
その常胤のお手植えの杉。 雷杉は木の形が雷神を思わせるらしい。
奥の院の周りには、今や根本しか残っていない広智上人お手植えの開山杉、達磨に似ているという達磨杉や
高さ40mの大杉がある。 本堂の奥に、徳川家康が建立したと言われる薬師堂があるが、その奥にも、
源頼朝お手植えと言われている頼朝杉がある。
智満寺の十本杉 地図の中央「+」印が杉がある場所です
<静岡県島田市にて>