大船山(1159m)         2004年3月27日


大船神社参道の松並木(左)と弁慶杉(右)

 国道257号線から国道418号線を東に向かうと、中島バス停前に大船神社の鳥居がある。  鳥居を潜ると、大船山の登山道に入る。
   整備された緩やかな参道の両側には、赤松の松並木が続いている。  この松並木の樹齢200年の336本が天然記念物に指定され、日本名松百選に選ばれている。
 大船山頂上近くにある大船神社は、天平年間に良弁和尚が庵を結んだことに始まるという。  

 神社の左手後ろに、樹齢780年と云われる弁慶杉が仁王立ちに聳えている。  樹高40m、周囲13.6mある。
 良弁の弟子の弁慶が植えたという説の他に、源義経主従が奥州下向時、大船寺の本尊に祈誓した時、 弁慶が杉の小枝を折って、「この願むなしからずんば、この枝生い榮えよ」と地にさした。  この枝が繁茂って、今の弁慶杉となり、義経主従は本尊の加護により、無事、奥州の平泉へ下ることが 出来たと云われている。

  大船山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<岐阜県上矢作町>



標識板が淋しく立っている大船山(1159m)山頂(右)

 大船神社に参拝後、神社の左手から大船山山頂を目指す。   笹に覆われて、登山道が分かりにくい斜面を登りきると、山頂に辿り着く。   山頂は周りが全て林に覆われ、枯葉が落ちた梢の間から、周り山々が微かに見える。

 山頂近くの赤松まで、参道両側の全ての松に番号がふられていて、四百十数本の番号が確認できた。  帰りは、その番号を見ながら、一気に登山口へ。  結局、往復で、1組の登山者に会っただけで、静かな山歩きであった。

<岐阜県上矢作町>

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21世紀からの山歩き