矢坪ヶ岳(873m)
2004年11月17日
週日では人影もない矢坪ヶ岳山頂(左)
矢坪ヶ岳への登山道を黄金色で彩る落葉樹の林(右)
今日も全国的に上天気、家に居るのも勿体ないと、山頂付近に落葉樹が多い矢坪ヶ岳へ向かう。
東海北陸道の美濃インターを降り、国道156号線を北上し、美濃橋を渡って県道81号美濃洞戸線の
蕨生バス停で右折して矢坪谷を登る。
間もなく、道路を占領している猿の一団に出迎えられる。
道の両側には「熊に注意」の立て札がある。
明神神社付近に車を置く。
地元の人が犬を連れて散歩をしていたので、この辺は猿が多いのですかと尋ねてみたら、
最近は、道で遭遇すると、人間の方が猿を避けて通ると言われた。
熊は大丈夫ですかとの質問には、近くの養蜂場に来た熊にあったことは有るが、
まあ、大丈夫でしょう。
それよりは、この辺は休猟区でないので、漁師が山に入っている。
だから、寧ろ、人間の方に気を付けなさいと忠告を受ける。
真北に向かって歩く。
標識もなく、里山特有の分岐点が多くあり、これでよいのか迷いながら上へ上へと歩く。
やがて、急坂が続き、登山道も確定する。
見通しの悪い林の中の急坂の連続で、嫌気が差してくる頃に岩綾の上に出る。
そこからは蕨生の集落や板取川が望めた。
岩綾からも急坂が続くが、落葉樹が多くなり、太陽の光で黄金色に輝く登山道を気持ちよく歩く。
やがて、急坂が終わり、間もなく樹木に囲まれた矢坪ヶ岳山頂へ。
山頂付近の木々は台風のためか、梢だけになっていて、お陰で、その間から
片知山や瓢ヶ岳が望まれた。
駐車場から山頂まで全く人影が見られなかったが、山頂で片知山からやって来たと言う福井の男性に会う。
福井から日帰りできる範囲の千米程度の山は殆ど登頂したという。
下山時も先に出発した私たちをモースピードで追い抜いて行った。
週末には賑わう山でも、週日はひっそりしている。
世の中には、「暇と体力」を有している人は少ないのかも知れない。
矢坪ヶ岳 地図の中央「+」印が山頂の場所です
<岐阜県美濃市にて>