戸倉山(1681m)      2004年9月1日


 戸倉山の西峯山頂から乗鞍岳(3026m)を望む(左)

   残暑は厳しいものの、暇と天気の両方とはなかなか手に出来ず、やっと、機会を見つけて、 伊奈富士を呼ばれている戸倉山(1681m)を目指す。  中央自動車道の駒ヶ根サービスエリアで小休止をとった後、インターを降り、 信州駒ヶ根カントリークラブを目指して、一路東へ向かう。  県道49号駒ヶ根長谷線から県道210号西伊奈線に入り、戸倉山キャンプ場へ
 先着の地元の車が一台。 登り始め、ベンチのある離れた2本の松や馬止めの松を通り過ぎると、 展望ポイントがあり、天竜川や霞みに浮かぶ中央アルプスが見える。

 報恩伝説の松や天狗伝説の岩などに導かれながら、東屋へ。 横には金明水と名付けられた水場があり、 冷たい清水で喉を潤す。
 再び、尾根を直登すると、1681mの標識が建つ戸倉山西峯の山頂へ。  ここからは、中央アルプスの宝剣岳や乗鞍岳が見えたが、流石に、北アルプスは霞の向こうだった。

戸倉山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<長野県長谷村にて>



 戸倉山の東峰山頂から仙丈ヶ岳(3033m)を望む(右)

 西峯で見掛けた先着の二人ずれを後に、東峰に向かう。  地形図によると、東峰こそ、戸倉山の主峰で、標高1681mの山頂と読まれるが、  先ほどの標識に迷わされ、東峰に足を運ぶ人は少ないらしく、踏み跡がやや薄くなる。
 それに、東峰への行き帰りの両方とも、小型の茶色い蛇が出迎えてくれたので、  ストックを延ばして、行く手の地面を叩いて、挨拶をしながら山頂へ。

 東峰には薬師如来が祀られ、三角点があり、標高1681mの明示もある。  これは、岐阜県の百々ヶ峰の逆のケースかも 知れないと思ったりした。
 ともあれ、ゴツゴツした南アルプスの仙丈ヶ岳、その直ぐ西に位置する東峰からの眺めは迫力があった。  右には北岳も聳えていたが、こちらは全貌を眺めることは出来なかった。  本日の山登りで出会った人は、結局、先ほどの一組で、静かな山行であった。
 久しぶりに汗を流したので、3度目になる高森町の御大の館を訪れ、 アルカリ質温泉の「湯の洞」に。  設備も、泉質も2つ星の及第点であった。

高森温泉「湯ヶ洞」(**) 地図の中央「+」印が温泉の場所です

<長野県高森町にて>



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