鎌ヶ岳(1161m)と水沢岳(1029m)    2003年10月29日


鎌ヶ岳登頂のため岳峠に向かう登山道を彩る紅葉(左)

 紅葉が盛の上天気という、絶好の日を迎え、前から機会を狙っていた鎌尾根縦走をするべく、 伊勢湾自動車道を飛ばして、宮妻峡へ。  鎌ヶ岳登山口から、カズラ谷に入り、尾根に上がって高度を上げると、 透き通る様な青空を背景に、輝くばかりの紅葉を見せる。 

 岳峠から、アルペン的な風貌とそれを取り巻く紅葉を眺めながら、順調な足取りで、 鎌ヶ岳山頂に着く。 一服して、山頂からの眺望を楽しんだ後、再び岳峠近くまで下り、 目的の鎌ヶ尾根に入る。 鎌ヶ岳山頂では多く見られた登山者も、鎌尾根に入ると 人影が途絶える。

鎌ヶ岳の場所 地図の中央「+」印が山頂の場所です


鎌尾根の岸壁を横切るキレットの鎖場を歩く(右)

 鎌ヶ岳山頂から眺めた、連続したピークが目の前に迫る。 最初の難所のキレットの鎖場を迎える。  ややスリルを感じながら通り抜ける。 次から次へと現れるピークを越えながら尾根歩きを 続ける。 振り返ると、富士山の様な鎌ヶ岳の山頂には多くの登山者の姿が見える。  登山道から眺める紅葉は抜群で、前方に続くピークの先に目標である水沢岳(宮越山)が遠望できる。

 そのアクシデントは衝立岩の手前のピークで起きた。 登山道はピークを巻いて続いていたが、 ピークへの登山道に入ってしまい、その先で岸壁の上に出て、生まれて初めて
「死の恐怖」を体験した。  運良く、脱出できたので、後は水沢岳の手前の茸岩のガレ場で風に煽られた以外は、順調に歩が運べて、 無事、帰路に就くことが出来た。 しかし、内蔵を貫いた「死の恐怖」は一夜明けても体に残った。

水沢岳(宮越山)山頂の場所 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<愛知県設楽町にて>

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