衣笠山と滝頭山  2002年2月13日

 歴史を伝える古寺の勝善寺(左)

 蒲郡市坂本町の最奥部、岡崎に抜ける山の中腹に、勾配が30度もある147段の石段に遭遇し 驚かされる。 この石段は「三河国名所絵図」にも紹介されている勝善寺への参道である。 

 勝善寺には国の重要文化財に指定されている、1230年の銘がある、愛知県下最古の梵鐘がある。  銘文には熊野社領蒲形庄にあった熊野関係の寺院薬勝寺の名があり、この地方が熊野三山の勢力下に あったことを伺わせる。 鈴木姓は熊野神社と関係が深いと云われているが、蒲郡市には鈴木姓が特に 多いことも理解できる。

 この寺は通称「坂本の観音様」と呼ばれ、本尊の「千手観音立像」は室町時代初期の秀作で、 紀伊国中山寺観音、三ヶ根観音と共に熊野の古木にて彫られたと云われ、33年に一度開帳される秘仏である。

<愛知県渥美郡田原町鎌田にて>



桑谷園地展望台から三河湾を望む(右)

 国道11号線を本宿から西に走ると、山中東の交差点で桑谷山荘の表示板に出合う。  そこで左折して一本道を一気に登ると、三河湾スカイラインの手前で桑谷山荘に行き着く。

 山荘から西に遊歩道が桑谷展望台園地まで続いており、そこにある大型の展望台の上からは三河湾が一望に 見渡せる。丁度中央に竹島、大島、小島の島々が渥美半島を背景に点在している。

<愛知県渥美郡田原町鎌田にて>

次のページへ

最近のウォーキングより