ヨーホー国立公園         2006年8月16日



  エメラルド・グリーンの湖水を湛えるエメラルド湖(左)

 朝、バンフの町を出発し、ヨーホー国立公園に向かう。  ヨーホーの語源は先住民の「驚異・畏怖」を表す言葉で、三千米級の山々が28も並ぶ、俗化されていない観光地であるが、 短期日程が多い日本人旅行者は訪れることが少ない。
 トランス・カナダ・ハイウェイからエメラルド川を遡ると、エメラルド・グリーンの湖が現れる。  ロッキーの湖は水中に浮かぶ微細な岩の粉が太陽の光に反射して、独特のエメラルド色を見せるが、 その中でも、このエメラル湖は代表的な湖である。
 ルイーズ湖が1884年にエメラル湖から名称変更した時に、この湖がその名前を引き継いだ。  
 <ヨーホー国立公園エメラルド川>
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  キッキング・ホース川が造り上げた自然のアーチ「ナチュラル・ブリッジ」(左)

 ヨーホー国立公園のエメラル湖へは、バンフの町からキッキング・ホース川沿いのトランス・カナダ・ハイウェイを走るが、 そのキッキング・ホース川が長年にわたって川床のライムストーンを削り続け造り上げた自然のアーチが「ナチュラル・ブリッジ」である。
 橋は中央で切断されているが、跨いで歩くことが出来、その下を奔流が勢い良く流れている。  多くの観光客が、橋の周りを取り囲んで橋を眺めていたが、流石に、橋を渡る人は誰も居なかった。
 確かに、自然の妙ではあるが、エメラル湖の途中にあることだけが最大の存在価値に思えた。  
   <ヨーホー国立公園キッキング・ホース川>
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 400m近い落差で豪快に落下するタカカウ滝(左)

 トランス・カナダ・ハイウェイから分かれ、ヨーホー川沿いのヨーホー・バレー・ロードを遡ると、 北米最大の落差を誇る、タカカウの滝がある。
 駐車場から滝までは遊歩道が続いていて、迫力ある滝がどんどん近づいてくるさまは素晴らしいの一語に尽きる。  ダリー氷河の解けた水を源とするタカカウの滝は、この時期は未だ水量が豊富で、音をたてて、豪快に落下している。
 滝の直ぐ下で、水飛沫を浴びながら見上げた滝の姿は、先住民のクリー語で「ワンダフル」の意味を示す 「タカカウ」という言葉を名前に付けたことも納得できる。
 <ヨーホー国立公園ヨーホー川>
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ジャスパーの駅前のコンナート通り越しにウィスラーズ・イン(右)と映画館を望む(左)

 アサバスカ川とマヤッタ川の合流点に発達した町「ジャスパー」はジャスパー国立公園の中心であり、 マリーン渓谷やパトリシア湖、ピラミット湖への窓口になっている。
 町からは、ウィスラーズ山(2464m)や白く輝くイデス・キャンベル山(3363m)が見える。  ジャスパー鉄道駅の前のコンナート通りが市街の大通りであり、ホテルや映画館などが並んでいる。
 正面にウィスラーズ山を望む「ピラミット湖通り」の西側に、アルバータ山に初登頂した日本人の 槙有恒縁のピッケルを展示している「イエローヘッド博物館」がある。 
   <ジャスパー国立公園ジャスパー市街>
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 カナディアン・ロッキー最大規模のマリーン渓谷と落差25mの滝(左)

 ジャスパー国立公園にある、ロッキーで一番のシャッター・スポットであるマリーン湖のスピリット島を訪れた。  そのマリーン湖クルーズから、ジャスパーに戻る途中で、湖の水位が上下するので、 「魔法」と名付けられた「メディスン湖」を過ぎた辺りで、数台の車が停車していた。
 何事かと、上を見ると、木の上に黒熊の子が登って、我々を眺めている。  ロッキーもここまで入り込むと、自然が豊富なのに驚嘆する。
 マリーン川にえぐり取られた石灰岩が、カナディアン・ロッキー最大規模の荒々しい渓谷を 形成している「マリーン渓谷」を散策する。  橋の50m下に谷があり、落差25mの滝も景観を盛り上げている。
 <ジャスパー国立公園マリーン渓谷>

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ロッキーで一番のシャッター・スポットであるマリーン湖のスピリット島を訪れましたので

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マリーン湖のスピリット島
カナディアン・ロッキーを歩く