京都迎賓館と北野八幡宮         2019年12月02日



 京都迎賓館の前に見られる紅葉、                                       皇室の裏紋として使用された「五七の桐」を配した和の晩餐室である桐の間

  パナソニックリゾート大阪にて、今回の旅行の4日目の朝を迎える。  正面に見えるのは、ソフィア千里丘ブライトスクエアだろうか。  12月に入ったけれど、ホテルの周りには紅葉が残っている。 宇野辺駅の向こうにイオンモール茨木店が見える。  今日は一日中雨の予報である。 毎回参加するこの旅行は雨に見舞われることが多い。  今日の京都旅行を案内してくれる千里山バスはもう待機している。  パナソニックリゾート大阪には、屋外にゴルフ練習場もある。 最初に京都の御所に向かう。  京都御所に到着、今回の旅行の目玉である京都迎賓館へ。  烏丸通り沿いの京都御所の西側にある駐車所から、健礼門の前を通って東側にある京都迎賓館へ向かう。  京都御所の東にある土御門邸跡の庭園に到着する。 団体旅行の一団に続いて、健春門の前を北に進む。  京都迎賓館は、日本の伝統技能の粋を集めた最高の御持て成しの場として建設された。  黄葉した林の向こうには、京都御所の塀が見える。 東に右折して、京都御所から迎賓館へ。
 京都迎賓館は日本の歴史、文化を象徴する都市・京都で、海外からの賓客を心を込めてお迎えする施設である。  京都迎賓館は2005年2月に竣工し、4月に開館された。  目の前に京都迎賓館が見えてきた。 迎賓館は日本の伝統的な住居である入母屋屋根と数寄屋造りを外観としている。  京都迎賓館に入ると、最初が晩餐会に招待されたゲストの控室になる「聚楽の間」である。  京都の伝統工芸品の一つである京扇子が陳列してある。  京都迎賓館の庭園は、御苑の緑を借景とし、広大な池を中心に建物が取り囲んでいる。  「夕映の間」の壁面装飾「愛宕夕照」は愛宕山に夕日が沈む様を描いている。  「比叡月映」は比叡山を月が照らす様を描いていて、日本画家箱崎睦昌の下絵の綴織りである。  「夕映の間」から京都迎賓館で最も大きな「藤の間」へ。
 「歓迎」の花言葉を持つ「藤の間」は洋食の晩餐会や歓迎式典の会場として使用する。  壁面装飾の綴織り「麗花」は日本画家鹿見喜陌の下絵に基づき、39種類の日本の草花が見られる。  京都迎賓館の設計コンセプトは「現代和風」と「庭屋一如」である。  「庭屋一如」とは、庭園と建物が一体となって調和している様を云う。  迎賓館は日本の伝統的な住居である入母屋屋根と数寄屋造りになっている。  「桐の間」は皇室の裏紋として使用された「五七の桐」を配した和の晩餐室である。  周りを映し出す、全長12mの漆の一枚仕上げのテーブルや「五七の桐」が描かれた座椅子がある。
 池は廊橋で南北に別れ、南側は水田を想定し、「ネビキグサ」が植えられている。  北側の池には様々な色をした錦鯉が放たれ、賓客が餌やりを楽しむ。  庭園に架けられた廊橋を渡る。 橋の四隅の天井に昆虫の透かし彫りがある。  廊橋から、南の池越しに、夕映の間を望む。 右手にネビキグサが見える。  日本文化の「舟遊び」を楽しむための「和船」も用意されている。  ネビキグサ越しに眺める藤の間を最後に京都迎賓館を出る。 京都迎賓館の参観を終え、紅葉の中の道を駐車場に戻る。  土御門邸跡の紅葉の中を歩く。 塀伝いに、御所の南西角に来ると、樹齢300年の清水谷家の椋の木がある。  御所を離れ、駐車場に向かって紅葉の中を歩く。 御所の紅葉に別れを告げ、次の目的地である北野天満宮へ。

     京都迎賓館 地図の中央の矢印が京都迎賓館です      <京都府京都市上京区京都御苑にて>
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 1607年に造営された国宝の北野天満宮の社殿、                             七軒の茶屋が起源である上七軒通りのとうふ料理「くろすけ」

 今回の旅行も雨に濡れての、北野天満宮の参拝である。  楼門の正面にある「文道大祖 風月本主」は菅原道真を褒め称える言葉である。  頭の上には、史跡御土居のもみじ苑公開中の紅葉が見える。 今後、再訪する機会は少ないがパスする。。  楼門を入って、左折すると右側に三光門がある。 三光門は本殿前の中門で、日・月・星の彫刻がある門である。  三光門を潜ると、正面に、1607年に造営された国宝の社殿がある。  社殿は本殿と拝殿が石の間という石畳の廊下で繋がっていて、本殿の西には脇殿、拝殿の両脇には楽の間がある。
 前回北野天満宮を訪れたのは、11年前の2008年3月11日、その前は29年前の1990年2月25日だった。  北野天満宮の参拝を終え、昼食会場がある上七軒通りに入る。  上七軒通りを南東に望む。 左に昼食会場の上七軒とうふ料理「くろすけ」、右に「西方尼寺」がある。  「くろすけ」は四代続いてお茶屋の当時の風情をそのまま残した佇まいの建物である。  パンフレットには「明治初期の設えをそのままに、花街の歴史と風情を感じる」とある。  最後に、「黒豆おこわ」と水物のデザートが出る。  上七軒とうふ料理「くろすけ」の前で、鈴木亜由子の高校時代の陸上部の先輩と一緒に記念撮影。  大学の後輩で、会社の同僚も陸上部での彼女の先輩である。
 上七軒は室町時代に北野天満宮が再建されたとき、残った資材で建てられた七軒の茶屋が起源である。  「くろすけ」から、上七軒通りを、南東に歩く。  京都の伝統工芸「西陣織つづれ織」の織元で「西陣織和装小物」を扱っている「あだち」や にしんそばの上七軒「ふた葉」、屋根に古い鬼瓦が並んでいる「皇都 西陣 堤瓦磚」の前を通る。  上七軒通りの東端、今出川通りの上七軒交差点に出る。  上七軒交差点の観光バスの待ち合わせ場所で、出迎えのバスに乗り、今日帰る連中を京都駅で下す。  その後、今夜の宿のダイヤモンド京都ソサエティへ。 偶然、同級生に出会う。

     北野八幡宮 地図の中央の矢印が北野八幡宮です      <京都府京都市上京区馬喰町にて>
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