谷川岳の旅にて、猿ヶ京温泉の蔵やしき「野の花畑」にて、二日目の朝を迎える。 今日も上天気、谷川岳は期待できそう。
朝食後、一服してからの遅い出発。 宿を出て、国道１７号線三国街道を南下し、上津大原交差点で左折して、国道２９１号線を北上する。
正面に谷川岳連峰が見える、川上交差点を通過する。
水上温泉街への標識を右手に見過ごし、関越交通のバス停「水上温泉」の先にある、ファミリーマート湯原店の前を通る。
谷川温泉入口交差点を左折すると広池千九郎谷川記念館が湯檜曽に直進する。
左側に湯檜曽川が流れている。 右前手に湯檜曽公園を見て先に進むと、土合駅の国道２９１号線を跨ぐ連絡通路が正面に来る。
土合駅の次に、土合踏切を通過する。 左に行くと上越線は清水トンネルに入る。 湯檜曽川を渡って、ロープウェイを目指す。
西黒沢に架かる橋を渡ると、間もなくロープウェイの土合口駅である。 谷川岳駐車場に到着、バスが一台だけ駐車している。
ロープウェイ駅に近いベースプラザ駐車場へ。 谷川岳ロープウェイの山麓駅は、標高７４６ｍの土合口駅である。
駐車場からロープウェイ乗り場までは、通路がピンクで彩られている。 土合口駅から、ゴンドラに乗って、天神平を目指す。
谷川岳ロープウェイは通称「フニテル」と呼ばれる形式である。 フニテルはフランス語の鋼索鉄道と架空索道の造語である。
フニテルは２本のロープ幅がゴンドラより広いロープウェイの愛称である。 複式単線自動循環式ゴンドラは、風に強い安定性、快適性を有している。
谷川岳ロープウェイは土合口駅から天神平までの２３００ｍを結んでいる。
土合口駅を後にする。 後ろの建物が谷川岳ベースプラザである。 左側に、谷川岳山岳資料館がある。
国道２９１号線は資料館の前から先は通行禁止になっている。 ロープウェイは天神平まで最速７分で結んでいる。
正面に、標高１７２０ｍの白毛門の南尾根の１１５４ｍ地点の山が見える。 尾根の前に、湯檜曽川に注ぐ東黒沢が見える。
左に西黒尾根、正面に白毛門南尾根が見える。 尾根の上に、標高１７２０ｍの白毛門の山頂が見えて来た。
白毛門南尾根も、西黒尾根も、紅葉が今が見頃である。 白毛門の左に標高１８５２ｍの笠ヶ岳が見える。 ロープウェイは、西黒沢の上を走っている。
沢にロープウェイの影が映っている。 下りのゴンドラが隣を通り過ぎて行った。 流石に、下りのゴンドラの乗客数は少ない。
右側は、高倉山の北尾根西斜面になる。 天神平に近づくにつれて、紅葉は一段と鮮やかさを増す。 山麓の土合口駅が小さく見える。
笠ヶ岳と白毛門の間に小さな峰が顔を出した。 笠ヶ岳と白毛門の間の峰は、標高１９４５ｍの朝日岳である。 朝日岳は日本三百名山である。
天神尾根が、天神平の北側から北東に延びている。 北東に延びる天神尾根の上をゴンドラが通過する。 北東に延びる天神尾根の紅葉も素晴らしい。
間もなく、天神平である。 荷物輸送専用のゴンドラが通過する。 間もなく天神平駅に到着する。 ロープウェイの天神平駅でゴンドラを降りて天神平へ。
谷川岳ロープウェイの土合口駅
地図の中央の矢印が土合口駅です ＜群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽にて＞
谷川岳ロープウェイを、下記の「谷川岳ロープウェイ」のボタンをクリックして４５枚のスライド写真でご覧ください。
ロープウェイの天神平駅でゴンドラを降りて天神平へ。
駅の前に、安全登山の鐘がある。 谷川岳山の日制定記念の鐘で、群馬県境稜線トレイル開通記念の鐘でもある。
谷川岳天神平が標高１３１９ｍであることを示す標識がある。 右上に谷川岳山頂が顔を覗かせている。
谷川岳ロープウェー山頂駅も、標高１３１９ｍである。 此処から、谷川岳山頂まで３.５ｋｍ、熊穴沢避難小屋まで１.６ｋｍである。
天神峠ペアリフトに並ぶ人々、リフト乗り場の後ろに谷川岳の頂上が見える。
左がトマノ耳(標高１９６３ｍ)、右がオキノ耳(１９７７ｍ)である。 右に西黒尾根が続く。 その右に朝日岳が見える。
谷川岳ロープウェイ天神平駅では、下山する人の姿もぼちぼち見られる。
右手に、標高１４４９ｍの高倉山が見える、山頂への高倉山二本のペアリフトは冬期だけ稼働する。
天神平には、高倉山、天神平、天神峠と四本のペアリフトがある。
但し、天神平も、冬季に稼働するだけで、現在稼働しているのは天神峠のペアリフトだけである。
天神峠のペアリフトは、通年の稼働であるが、但し、冬期はスキー専用になっている。
やっと腰を上げて、天神峠ペアリフトに向かう。
ペアリフトの搭乗人員は２人、乗車方式は横乗り・横降りである。 天神平から天神峠までのペアリフトの斜長は４２９.２２ｍである。
リフトに搭乗して、ロープウェーの天神平駅を望む。 その右がてんじんビューテラスである。
ビューテラスてんじんの直ぐ後に見える山は、標高１３２８ｍの赤沢山だろう。 左に、笠ヶ岳、朝日岳、白毛門の三山が見える。
リフトを降りて、天神峠標高１５００ｍと書かれた表示板の前で、谷川岳を背景に証拠写真を撮る。
谷川岳山頂は、南側のトマノ耳と北側のオキノ耳の二耳峰である。 天神峠から、谷川岳山頂へは３ｋｍ３時間、谷川温泉には４.６ｋｍである。
谷川岳は日本百名山のひとつで、周囲の万太郎山・仙ノ倉山・茂倉岳などを総じて谷川連峰と云う。
谷川岳山頂の西側には、オジカ沢が見え、オジカ沢の頭へと延びている。 更にその西には、旧谷川岳と云われる俎嵓(ﾏﾅｲﾀｸﾞﾗ)がある。
天神峠の前には、安全登山の鐘がある。 安全登山の鐘を鳴らしてから、ペアリフトの天神峠駅にある展望台に上る。
天神平
地図の中央の矢印が天神平です ＜群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽にて＞
天神平周辺の風景を、下記の「天神平」のボタンをクリックして３７枚のスライド写真でご覧ください。
展望台から北を望む、左下に、先程、写真を撮った、標高１５００ｍ、
天神峠の標識が見える。 正面下には、安全登山の鐘が見える。
その直ぐ北の天神尾根に、先程見た、上信越高原国立公園 日本百名山谷川岳１９７７ｍ谷川岳の標識が立つ、
谷川岳を望むシャッター・ポイントがある。
天神尾根経由での登山道が一般コースで、３ｋｍ、３時間である。 天神平から山頂へ天神尾根が続く。
谷川岳山頂の二耳峰、左がトマノ耳、右がオキノ耳が見える。
山頂の左には、オジカ沢とオジカ沢ノ頭、現谷川岳に名前をとられたと云う、
旧谷川岳の俎嵓(ﾏﾅｲﾀｸﾞﾗ)、標高１９５４.１ｍで谷川連峰の一つである万太郎山と谷川連峰が延びる。
谷川岳山頂から右下に、西黒尾根が延びている。
天神尾根と前の西黒尾根の間が西黒沢で、右手の白毛門の間に湯檜曽川が流れている。
更に右手前に、標高１３２８ｍの赤沢山、その後の最も高い山が標高２２２８ｍで百名山の至仏山、
その右が標高２０５８ｍの笠ヶ岳、その奥が尾瀬方面である。
右手前が標高１４４９ｍの高倉山、その後が標高２１５８ｍで百名山の武尊山、左の笠ヶ岳の間に日光白根山がある。
展望台から南東を望むと、天神山に設けされた天満宮がある。 天満宮の南西には、弁財天の鳥居と社がある。
弁財天の鳥居の後はゲレンデになっていて、ロープウェー駅まで歩ける。 右に見える高台は、標高１５０２ｍの天神山である。
天神尾根を先に進む人の姿も見えるので、我々も挑戦する。
ロープウェ－の展望台から降りて、天神峠の文字がある標識板にて記念写真を撮ってから、天神山から延びる天神尾根を降る。
山頂まで３時間のコース、１０年前だったら体力的に挑戦できたのに残念である。 久しぶりに山道を歩く。
天神尾根の展望良好地に到着する。 万太郎山を背景に記念写真、俎嵓(ﾏﾅｲﾀｸﾞﾗ)の前の、天神尾根南西斜面は燃えるような紅葉である。
天神尾根南西斜面からオジカ沢に至る地下深くに、大清水トンネルが通っている。
笠ヶ岳の後、朝日岳の尾根が左に延びた、左端中央の窪みが見える。 清水峠である。
時間的に余裕を持った行動を心がけ、適当な所で引き返す。 天神峠の展望台が見えてきた。
今日のトレッキングでの唯一の岩場を楽しむ。 足腰の弱った現状では、転倒による骨折は寝たきりになる心配がある。
岩場を最後に、谷川岳を後にする。 岩場から離れて、天神峠へ向かう。 天神峠の展望台が近づいてきた。
天神平のロープウェイ山頂駅やビューテラスてんじんが目の下に見える。
谷川岳周辺の山々を、下記の「谷川岳周辺の山々」のボタンをクリックして５６枚のスライド写真でご覧ください。
天神峠ペアリフトの天神峠駅の前にある、天満宮の鳥居に到着する。 天満宮に参拝する。
隣にある弁財天にも参拝し天神山へ向かう。 標高１５０２ｍの天神山の山頂には、避雷針が立った、小さな東屋がある。
天神尾根の南東に位置する天神山に立って南を望むと、山頂が整った台形になっている、標高１３４１ｍの吾妻耶山が見える。
高倉山の右上には、標高２１５８ｍの武尊山が見える。 天神山からの眺望を十分楽しんだので、再び、弁財天へ。
ロープウェイの天神平駅に行くのに、リフトかゲレンデ歩きかで迷う。 彼女もやっと天神山からゲレンデに降りてきた。
ゲレンデコース、約１５分の文字を発見、隣の人がスキーでの時間だろうと云う。
ゲレンデを歩いている人は誰もいない。 途中で時間切れになったら大変だ。
ゲレンデの上に、何本かのステックが立てかけてある。 ゲレンデを往復の人の一時置場か。
ゲレンデを見下ろす。 台形の吾妻耶山の左に、ホワイトバレースキー場が見える。
標高１３３４ｍの湯蔵山は見えるが、お目当ての天神平は全く見えず。
道標を良く見ると、天神平ぶらり散策、ゲレンデコース、天神平駅１ｋ約１５分とある。
徒歩１５分と確信して出発する。 左上に見えるのが、標高１２９６ｍの子持山らしい。
高倉山の山頂が顔を出す。 右が子持山、左が赤城山だろう。
周りを見回しても、誰一人見当たらない。 左に高倉山、前に湯蔵山が見える。
兎に角、高倉山を目指して歩く。 高倉山へのリフトは現在休止中である。
高倉山がどんどん大きくなってきた、高倉山には、人影は全くない。 高倉山のゲレンデの横に、標高１３２８ｍの赤沢山が顔を出す。
高倉山と天神山の山間を目指す。 幸い、上天気なので方向感覚を失うことはない。
高倉山の左の赤沢山がだんだん大きくなってきたので、先ず大丈夫である。
高倉山の全貌が見えてきた、天神山の東斜面も含めて、天神平スキー場である。
天神山と高倉山の間に立つ。 山頂から此処までが中級コース、此処からは初心者コースである。
ゲレンデの左側に天神平リフトが見える。
天神峠リフトの向こうに谷川岳が現れた。 左からトマノ耳、オキノ耳、西黒尾根が良くわかる。
ビューテラスてんじんの背後には、朝日岳を中心に左笠ヶ岳、右白毛門が輝く。 高倉山も西日で輝く。
高倉山ペアリフトは二本あり、リフト長３４６ｍ、高低差１０２ｍである。
ビューテラスてんじんの前にある、天神平ペアリフトはリフト長２５６ｍ、高低差６３ｍである。
天神峠ペアリフトはリフト長４２８ｍ、高低差１６８ｍである。
予定通りの時間で無事ロープウェイ駅に到着してホッとする。 天神峠ペアリフト乗り場へ到着、これで一回りしたことになる。
上天気に恵まれ、思う存分に天神平を楽しめた満足感に浸る。
ロープウェー駅の横にある「谷川岳ビューテラスてんじん」、展望レストランがある。 余裕を持って行動するために早めに下山する。
谷川岳ロープウェーの天神平駅を後にする。 西黒沢はこの時間では暗闇になる。
今日、一日中相手にしてくれた、笠ヶ岳、朝日岳、白毛門が左上に見える。 西黒沢の谷底に、谷川岳ロープウェーの土合口駅が見えてきた。
標高７４６ｍの土合口駅のベースプラザ駐車場から、連泊の宿の猿ヶ京温泉にある「蔵やしき野の花畑」へ向かう。
ベースプラザから国道２９１号線を降ると、左手に土合駅がある。
上越線の土合駅は山間部にあり、上り線がここに見える地上駅、下り線が地下駅となっている。
地上駅は１９３２年にスキー季節中に限り、旅客営業を開始した。
１９６７年新清水トンネル開通により、トンネル内に下りホームの地下駅が運用開始された。
下りの地下駅は、駅舎から１０分ほど階段を降りるため、「日本一のモグラ駅」と云われている。
駅舎は海抜６５０ｍ、下りホームは５８０ｍで、低所にあるモグラ駅と云うわけではない。
無人駅なので、駅舎から自由に下りホームに行くことが出来る。 ２０００年に関東の駅百選に認定された。
下りホームへの通路は、駅舎を出ると、国道と湯檜曽川を跨ぐ１４３ｍの連絡通路がある。
渡り廊下から湯檜曽川を上流に望む。 上流は西黒沢へと遡る。
駅舎から下りホームまでは、４８６段の階段がある、今回は此処で引き返す。
水上温泉郷の猿ヶ京温泉にある、ふるさとの宿、蔵やしき「野の花畑」に無事到着する。
かけ流しの天然温泉にゆっくり浸かった後で、手作りの田舎料理に向かう。
群馬食材をふんだんに取り入れた体に優しい和食膳を頂く。
明日は特別企画展「源氏物語と晶子の世界」開催中の「椿山房」へ。
天神平の風景を、下記の「天神平の風景」のボタンをクリックして５２枚のスライド写真でご覧ください。
