佐倉のチューリップと歴史民族博物館     2019年4月18日



 左、額縁を通して眺める佐倉ふるさと広場のチューリップ                右、関東最大級の約100種類、72万本のチューリップの迫力

 佐倉ふるさと広場のチューリップが満開との情報により、印旛沼までやって来た。  佐倉ふるさと広場は印旛沼に注ぐ鹿島川の南岸にある。  ふるさと広場では、現在、第31回佐倉チューリップフェスタが開催中である。 今年の開催期間は3月30日から4月21日迄である。  サイトに依れば、4月13日撮影の写真では、未だ満開で見頃であるとのこと。  今日は、フェスタの最終日に近いが、思い切って足を延ばした。  盛りはやや過ぎた感じもするが、未だ十分に観賞に値する状況である。
 広場には、オランダ風車「リーフデ」が立っている。 風車の名称は、日蘭交流の幕開けになったオランダ船「リーフデ」号に因んでいる。  リーフデは友愛を意味し、国際親善の一翼を担っている。 風車の中に入ることが出来るので、上に昇り周りの風景が望める。  風車はメカニズム部分をオランダで製造し、オランダ技師により建設され、佐倉市制40周年の1994年に竣工した。  風車の種類はグランドセーラー型で用途は日本初の水くみ用水車である。  水車の本体は鉄筋コンクリート造4階建、外壁レンガ積みである。 水車本体の高さは15.6m、4枚羽の直径は27.m、 1階に組み込まれた水車の直径は4.2mである。 水車に触れ、16年前の2003年5月6日に訪れたキンデルダイクの風車を思い出した。  窓からは、ゴッホの絵を思わせる跳ね橋が見える。 風車から東を望むと、鹿島川に架かる飯野竜神橋が見える。
 広場では、関東最大級の約100種類、72万本のチューリップが咲き誇っている。  オランダ衣装の貸出も行われ、チューリップと風車を背景に写真が撮れる。  貸出衣装は45分で1000円で、女性用には、赤・青・黒の三色がある。  佐倉ふるさと広場では、インスタ映えする写真が撮れると人気である。  イベントとして、チューリップの掘り取り販売やオルガン演奏が行われる。  掘り取り販売は、10本500円で、球根ごと掘り取りが出来る。  オランダストリートオルガンの演奏は、手でハンドルを回しての自動演奏である。 見渡す限りのチューリップ畑は壮観である。  確かにこの風景は一見に値するが、景色・風景の感動は一時的なものであると思う。
 2003年5月5日に訪れた、キューケンホフ公園は素晴らしかった。  その時のサイトを見ると、「奥入瀬の中に咲くチューリップ]かと書かれている。  溝の水溜りに映ったチューリップも「水辺に映えるチューリップの行列」を演出している。  佐倉ふるさと広場に広がるチューリップの中を歩く。  佐倉ふるさと広場の西側の道を北に向かって歩くと、左手に蓮華の花が見られる 目の前に、蓮華の花で覆われた蓮華畑が広がる。
 蓮華畑の北側には、印旛沼が広がっている。  印旛沼は西印旛沼と北印旛沼があるが、目の前の沼は西印旛沼である。  左手前方には舟戸大橋が見える、その先は印旛放水路の新川となって東京湾に注ぐ。  北側では、中央排水路を介して北印旛沼と繋がっている。 東からは、印旛沼への最大流入河川である鹿島川が流れ込んでいる。  再び、佐倉ふるさと広場のチューリップの中へ。  最後に、風車の近くにある、オランダゆかりの草花が咲いている「オランダ庭園」を楽しみ、佐倉ふるさと広場の散策を終える。  広場の一画では猿回しの姿も見える。 鹿島川に架かる飯野竜神橋を後にして、国立歴史民俗博物館へ向かう。

   佐倉ふるさと広場 地図の中央の矢印が佐倉ふるさと広場です      <千葉県佐倉市臼井田にて>
  佐倉ふるさと広場のツーリップ @を、下記の「佐倉ふるさと広場のツーリップ 1」のボタンをクリックして37枚のスライド写真でご覧ください。
  佐倉ふるさと広場のツーリップ Aを、下記の「佐倉ふるさと広場のツーリップ 2」のボタンをクリックして37枚のスライド写真でご覧ください。

     

 弥生の自画像の代表格である、安城市の亀塚遺跡から出土した黥面絵画と日本列島で重要な位置を占めている愛知県鹿乗川流域遺跡群

 国立歴史民俗博物館は長い休館の後、今年の3月19日にリニューアル・オープンされた。  歴博は歴史学・考古学・民俗学の調査研究の発展等を目的に、1981年に設置された研究機関である。  歴博では総合展示第一展示室「先史・古代」の展示が、1983年の開館以来、初めて大きく見直された。  見直しの対象は、3万7千年前の日本列島に人類出現から、古代国家日本が成立した、10世紀までの3万6千年間である。  約5500〜4500年前の縄文時代中期の各地の土器が展示されている。  次のコーナーは縄文人のメジャーフードである、猪、鹿、栗、橡、魚介類が展示されている。  縄文時代の生活については、日本では4万年以前の遺跡はまだ確認されていない。  三重県粥見井尻遺跡で出土した日本最古の土偶が目に付く。 縄文時代を代表する土偶と土器が並ぶ。
 弥生の自画像の代表格である、愛知県安城市の亀塚遺跡から出土した黥面絵画や復元複製された後漢書東夷伝などがある。  一番注目されたのは、日本列島内の土器の動きのパネルの中で、 愛知県鹿乗川流域遺跡群から出土する土器が日本列島で重要な位置を占めているとの解説文である。  鹿乗川流域遺跡群とは安城市安城町・古井町・桜井町・東町に渡っている。  2010年に訪れた島根県神原神社古墳出土の景初三年銘の三角縁神獣鏡、半岩影・半露天祭祀の代表例である福岡県沖ノ島5号祭祀、 1998年に竣工された平城宮朱雀門の模型展示をを最後に、今日の参観は終わる。  歴博は第6展示室まであり、途中退散の出口が分からず案内して貰う。 チューリップと縄文の世界を満喫して帰路に就く。

   国立歴史民俗博物館 地図の中央の矢印が国立歴史民俗博物館です        <千葉県佐倉市城内町にて>
国立歴史民俗博物館の「先史・古代」の展示を、下記の「「先史・古代」の展示」のボタンをクリックして24枚のスライド写真でご覧ください。

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