黒川清流公園と高幡不動     2019年4月16日



 黒川清流公園で梅園小学校が話題になった地元の富田さん

 東京の自然を楽しむためにJR中央線の豊田駅にて下車する。  豊田駅北口の前から北を望む、左の建物がきらぼし銀行が入店しているパークビル。  豊田駅から都道235号線を北に向かい、直ぐに右折して田舎道に入る。  豊田駅周辺は都市化されていたが、直ぐに田舎の風景になる。 左手に湧水池が現れる。  「清水谷公園」は黒川清流公園の始まりである。 東屋があり、黒川清流公園の文字が見える。  段丘崖から湧いた水はあずまや池や水路に流れ込んでいる。 一帯は都指定の東豊田緑地清流公園である。
 郊外の散策路は都内の観光地と違って、週日は人影は余り見られない。  遊歩道の両側には、コナラ、クヌギ、エゴノキなどの雑木林が見られる。  黒川清流公園は湧水のせせらぎに沿って、清水谷公園から山王下公園へ続いている。  前方で、せせらぎに向けてカメラを設置している老人が目に止まる。  話しかけたら、80代半ばで、定点観測を日常の仕事にしているとのことである。  戦中に、岡崎市に疎開して、梅園小学校に通い、連尺通りにも友人が居たとのことである。  祖母の出身校である梅園小学校が飛び出したので、地元の富田さんと大いに話が弾む。
 わきみず池に到着する。 雑木林が段丘崖を覆い、沢山の野鳥や昆虫が見られる。  わきみず池と大池の間にある、清流広場に到着する。 橋を渡ると、一番大きな「大池」である。  黒川清流公園は東京の名湧水57選にも選ばれていて、あずまや池から中央線まで600mの長さに渡っている。  流水は公園の南端を流れ、住宅街に接している。 黒川清流公園は国土交通省の「手づくり郷土賞」にも選ばれている。  ピンクや黄色の花々が、公園を彩っている。 断崖の上には住宅群が見える。  黒川清流公園内を流れる水は湧水の一部で、幹線は暗渠として流れている。
 崖の上の多摩平には、日野バイパスの国道20号線が走っている。  公園は、中央線に近づくに連れて、日野バイパスに接近し、崖の上の住宅が目立つようになる。  黒川清流公園は日野の自然保護活動発祥の地と言える。 前方に、JR中央本線の盛土が見えて来た。  公園の東端にある最後のひょうたん池に来る。  ひょうたん池で遊歩道は行き止まりなので、崖を上って日野バイパスを目指す  住宅街に出て、中央線を跨ぐ日野バイパスの多摩平陸橋へ。 多摩平陸橋の上からJR中央線を南に望む。  再び、中央線の東にある崖の下の神明野鳥の森公園へ降りるとトンボ池がある。  日野バイパスと市役所通りとの神明二丁目交差点を横断し、再び崖下へ。 林の中を歩いて、堀之内緑道に向かう。  左手に、城郭のような石積みの壁が現れる。 石積みの壁の上には、桜並木が続き、この季節では見所の一つでもある。  堀之内緑道入口に到着、用水路沿いの道を進む。 堀之内緑道は川辺堀之内城跡の南側を通っている。  現在発掘中の川辺堀之内遺跡の横を通過する。

     黒川清流公園 地図の中央の矢印が黒川清流公園です      <東京都日野市多摩平7丁目7にて>
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 ふれあい橋と呼ばれている万願寺歩道橋と高幡不動尊五重塔

 左手に日野神社を見ながら、浅川を目指す。 浅川の左岸土手に到着して、上流を望む。  浅川は八王子市及び日野市を流れる一級河川で多摩川の支流の一つである。  左岸の下流前方に、桜の林が見えて来た 暫し桜に見とれる  浅川左岸の堤防を下流に向かて歩く、前方に高幡橋が見えて来た。 浅川は先程歩いた日野台地と多摩丘陵に挟まれて流れている。  浅川は川床が高く傾斜が急なため、度々氾濫し通路を変えて来た。 護岸はコンクリートを使わず、ヨシなどの植物で水質の浄化を図っている。  自然環境に配慮した対応がとられていて、この時期の菜の花が見応えがある。 高幡橋を通過して更に下流に向かう。
 下流に万願寺歩道橋が見えてきた。 別名「ふれあい橋」と呼ばれている。 浅川ふれあい橋は富士山のビュースポットとして知られている。  色と形の美しい吊り橋は、TVドラマのロケ地として、しばしば使われている。 ふれあい橋は、1989年に竣工された自碇式吊り橋で、 全長は148m、幅員は6mで自転車・歩行者専用橋である。  ふれあい橋の上から、浅川を下流に望む。 この先で多摩川と合流する。 下流に望むと 左手に、国道20号の日野バイパスが並走している。  ふれあい橋の上から、浅川を上流に望む、前方に高幡橋が見える。 右岸に渡って、潤徳小学校の横を通り高幡不動駅へ向かう。
 高幡不動駅の北口からエスカレーターに乗り、南口へ向かう。 高幡不動尊駅から、高幡不動尊参道の高幡不動通りを進んで高幡不動尊へ向かう。  不動尊通りの突き当たりの高幡不動尊前交差点越しに、仁王門を望む。 重要文化財の仁王門は1959年に解体修理が行われた。  高幡不動尊は正式には高幡山明王院金剛寺である。 古文書によれば、高幡不動尊の草創は、大宝年間(701-704)以前とも伝えられている。  仁王門の前にある、見事な枝垂れ桜に見とれる。 土方歳三像や朱塗りの弁天堂、重要文化財の高幡不動尊の不動堂を見て歩く。  高幡不動尊は、成田山新勝寺などとともに、関東三大不動の一つである。  関東三大不動の他の一つは、総願寺の不動ヶ岡不動、大山寺の大山不動、常楽院の高山不動のどれかとされている。
 高幡不動尊は新東京百景に選ばれている。 高幡不動尊は都内有数の紫陽花の名所である。  寺宝展示室の奥殿、高幡不動尊の大師堂、聖天堂を巡る。 高幡不動尊は土方歳三の菩提寺である。  総門から参道を進むと山門があり、奥に、大日堂や茶室の知足庵がある。  高幡山の総本堂の大日堂には、鳴り龍天井や優れた彫刻群がある。  総高45m塔高39.8mの五重塔は、1975年に5年の歳月をかけて建立された。 五重塔は4月28日のみ一般公開される。  高幡不動尊の総門を出て、高幡不動尊前交差点から高幡不動通りを駅に向かう。 高幡不動尊駅に到着、京王線に乗って帰宅する。

   高幡不動尊 地図の中央の矢印が高幡不動尊です        <東京都日野市高幡にて>
万願寺歩道橋と高幡不動尊を、下記の「万願寺歩道橋と高幡不動尊」のボタンをクリックして52枚のスライド写真でご覧ください。

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