旧東海道美原から六郷     2019年3月15日



 旧東海道の美原の里にある大森神社と広重の浮世絵にも描かれた梅屋敷

 
 前回旧東海道を平和島まで歩いたので、今回は京急本線の平和島駅で下車する。  駅から第一京浜に出て左折し、北に向かって大森神社を目指す。  大森神社の創建年代は不詳であるが、新編武蔵風土記稿によると、明治以前は寄木明神社と称していた。  伝説によると、金色の弥陀仏が岸辺に三度寄り来ったので社を建てて祀った。  仏像が流れついた里を美原の里と呼ぶようになった。  大森神社に参拝してから、神社を出て、第一京浜を再び南に歩くと前方に大森陸橋が見えてくる。  大森陸橋の下にある、大森東交差点で左折して、都道318号線の環七通りへ向かう。  環七美原通り交差点越しに、環七通りを東に望む。 左右が旧東海道の美原通りである。
 環七美原通り交差点から右折して美原通りへ。  道脇の標石には「大田区内の旧東海道のうち南中北原をまとめ三原通りと呼ぶ」の文字が見える。  三原通りは、北原・中原・南原の三原の小字を通る。 この辺りが中原と南原の境であった。  美原薬局東店の前から旧東海道を北に、さわやか信用金庫美原支店の前から南に望む  美原通りの東側奥にある、1627年に創建で、1960年に再建された海松山徳浄寺の本堂に参拝する。  1716年創業の和菓子店「餅甚」の前を通り、内川に架かる内川橋(するがや橋)に到着する。  内川橋は羽田道の出発点である。 この地に「駿河屋」と言う旅館があったので、駿河屋通りの名が残る。
 海苔問屋町田半兵衛商店やコーポ久保の前を通過する。  コーポ久保の軒先には、美原通りの商店名が入ったの提灯が並んでいるので、ググったらマンションらしい。  美原通りが第一京浜に合流する。 目の前の高架が産業道路の国道131号線が現れる。  第一京浜の大森署前交差点に出る。 左の高架が第一京浜、右が産業道路である。  大森町駅交差点に到着。 振り返って第一京浜を北に望むと、大森陸橋への入口が見える。  大森町駅交差点から、右に行くと京浜急行本線の大森駅がある。  交差点から南に歩きくと、左手がパチンコの「みとや大森町店」がある。
 右手前方に神社を発見。 第一京浜の西側に、1952年に再建された貴菅神社がある。  貴菅神社の正式な社号は貴船神社であるが、貴菅さんと俗称されるようになった。  貴菅神社の脇に「谷戸閻魔地蔵堂」がある。 この辺りは「間の宿」と呼ばれた休息場所だった。  梅屋敷駅入口交差点に到着。 右手に行くと梅屋敷駅がある。  更に進むと、右手に、梅の名所として知られていた、聖蹟蒲田梅屋敷公園が現れる。  公園の入口に「明治天皇行幸所蒲田梅屋敷」の石碑がある。 梅屋敷は広重の浮世絵にも描かれた。  梅屋敷は文政年間の初め、庭園に梅の銘木を集め休み茶屋が開かれたのが始まりである。  園内には、日本橋から3里18丁の距離を示す石碑が立っている。  明治天皇はこの地に、九度行幸された。 梅屋敷から再び国道へ出て南に向かう。

     梅屋敷公園公園 地図の中央の矢印が梅屋敷です      <東京都大田区蒲田3丁目25にて>
大森神社から梅屋敷までの旧東海道の風景を、下記の「大森神社から梅屋敷」のボタンをクリックして42枚のスライド写真でご覧ください。

     

 歴史上の古い夫婦橋の下流にある夫婦橋親水公園と六郷の渡しへと続く旧東海道

 梅屋敷公園の前から北を望むと、東蒲田1丁目歩道橋が見える。 日本橋まで15kmである。  東蒲田二丁目交差点に到着する。 右手の多摩堤通りを行くとJR蒲田駅になる。  交差点から、多摩堤通りを西に望むと、正面に京急本線の高架が見える。 新呑川に架かる夫婦橋に到着する。  夫婦橋南詰から新呑川右岸の呑川緑道を進むと夫婦橋親水公園がある。  夫婦橋は江戸時代初期に書かれた東海道分間絵図と云う書物にも出て来る歴史の古い橋である。 夫婦橋交差点に戻る  交差点から右手に進むと、京急本線の京急蒲田駅がある。  京急蒲田駅に隣接した、キリンシティプラスウィングキッチン京急蒲田店で軽食を頂く。  駅から第一京浜を南東に歩き、京急空港線の高架の下を潜る。 日本橋から16kmの距離である。
 南蒲田交差点に到着して南を望む。 左右が環八通りである。  交差点から環八通りを東に望むと、左前方にプジョーのディーラーがある  環八通りを西に望むと、高架は京急本線がある。 南蒲田交差点から第一京浜を南に歩くと、右手に蒲田本町二丁目公園がある。  蒲田消防署前交差点に交差する出村通りを横断して、第一京浜を北に望むと、左りが出村通りである。  東六郷二丁目北交差点を通過して、第一京浜を更に南を目指して歩く。  東六郷交差点から南に進むと、右手奥に、熊野神社がある。 仲六郷熊野神社の創建年代や由緒は不明である。  雑色駅入口交差点を通過、交差点から左手に延びる雑色商店会通りに入ると京浜雑色駅に至る。  六郷工科高校前交差点を通過すると、国道沿いに、日本橋まで17kmの標識がある。
 仲六郷三丁目交差点の北には六郷東豊エステート、南には六郷神社がある場合。  六郷神社から更に南に進むと、左手に宝珠院がある。 宝珠院は玉川八十八ヶ所霊場の第八十五番札所である。  宝珠院の前にある、国道15号六郷歩道橋に上り、第一京浜を南に望む。 右手に青と白の六郷東豊エステートが見える 六郷歩道橋の北側にて、旧東海道が第一京浜から東側に別れている。  旧東海道に入り、第一京浜を北に臨む、六郷歩道橋は左手にある。  旧東海道の道標を過ぎると、左手奥に観乗寺がある。 旧東海道を南に進むと六郷橋の北詰に出る。
 多摩川左岸の堤防の上から多摩川六郷橋緑地野球場を望む。 左岸は緑の河原が広がる。  多摩川の対岸には、リヴァリエの3本のタワービルが並ぶ。  六郷橋の上から多摩川左岸の河原を望む、多摩川六郷橋緑地野球場には、六面の野球場が見える。  多摩川の下流には、白い二つの三角形を並べた「大師橋」が見える。  六郷橋の上流左岸は六郷ゴルフ倶楽部の練習場になっている。  多摩川に架かる六郷橋の上流には、京急本線の鉄橋が架かっている。 京急本線の鉄橋を潜り、更に上流へと歩く。  京浜急行本線と東海道本線で挟まれた間の緑地はバイオリン公園と名付けられた多摩川緑地公園になっている。  電車が鉄橋の上を走って行く、あの車両は京浜東北線だろう。  今日の散策は多摩川迄とし、都道424号線を六郷土手駅に向かう。  京急本線六郷土手駅に到着、品川駅経由で帰路に就く。

   夫婦橋親水公園 地図の中央の矢印が夫婦橋親水公園です        <東京都大田区南蒲田1丁目4にて>
夫婦橋から六郷土手までの旧東海道の風景を、下記の「夫婦橋から六郷土手」のボタンをクリックして50枚のスライド写真でご覧ください。

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