京都四条南座顔見世     2018年11月13日


 南座新開場記念が挙行されている京都四条南座

 
 吹田市のパナソニックリゾート大阪で、H.30・秋「京阪神+αの散策」の旅の3日目の朝を迎える。  外の紅葉は可也進んでいるが、日差しが無いのが残念である。  ホテルのバスで、大阪モノレール「宇野辺駅」に向かう。  阪急河原駅に降りて、四条通りへ右折して、四条大橋に向かう。  四条大橋を渡り、鴨川を下流に望む。  鴨川は息子の京大入学以来、30年余り馴染の風景になっている。  四条大橋交差点を渡ると、右手に、京都四条南座がある。  南座は同一の場所で興行を続けている日本最古の劇場で、登録有形文化財である。
 今回の興行は、南座発祥四百年・南座新開場記念、吉例顔見世興行、東西合同大歌舞伎である。  主な出演者は、二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎である。  観覧料は特別席の二万七千円から四等席の六千円まである。  10代の頃、松竹映画に嵌り込んだ世代でもあるが、歌舞伎は松竹が牛耳っていることを初めて知る。  南座のルーツは江戸時代初期の慶長年間まで遡る。  1603年に京市中において出雲阿国がかぶき踊りを披露したのが始まりである。  興行は昼の部と夜の部が行われ、演目が違うので全部見ると一日仕事になる。  新南座は文化財として受け継がれる輪郭と空間の華やぎは全て保存再生された。  日本古来の伝統を受け継ぐ、「破風」や「折り上げ各天井」も保存再生した。 「擬宝珠」を備えた座席席の「欄干」など特徴的な華やぎも全て保存されている  桃山風の意匠を取り込んだ地上4階地下1階の南座は、客席数が1078席である。
 演目の第一幕は歌舞伎十八番の内「毛抜」で、粂寺弾正に左団次である。  第二幕は河竹黙阿弥作の「連獅子」で僧蓮念に愛之助、僧遍念に雁治郎がでる。  連獅子は、狂言師右近親獅子の精を幸四郎、狂言師左近と仔獅子の精を染五郎が演じた。  三幕目は、恋飛脚大和往来「封印切」新町筒井屋の場で、 「封印切」の亀屋忠兵衛を仁左衛門、傾城梅川を孝太郎、丹波屋八右衛門を雁治郎が演じた。  第四幕は、四世鶴屋南北作の御存「鈴ヶ森」である。  自前調達した昼食を挟んでの鑑賞である。 歌舞伎は歌(科白)と踊りのエンターテイメントと改めて実感する。  日本の伝統芸術を堪能して、京都を離れる。

     京都四条南座 地図の中央の矢印が京都四条南座です      <京都府京都市東山区中之町(四条通)にて>
南座発祥四百年・南座新開場記念、吉例顔見世興行を、下記の「南座新開場記念吉例顔見世興行」の
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