定山渓温泉で2日目の朝を迎える。 部屋の窓から豊平川を上流に望む。
右岸の林の中に定山源泉公園がある。 豊平川に架かる月見橋が見える。
先回宿泊した時に見たのと同じ景色である。
先回の2013年7月8日の時は、宿から散歩に出かけ、月見橋を渡り、欄干の河童を眺めた。
豊平川の対岸には、ホテル「鹿の湯」がある。
前回は、レンターカーで気儘に走る個人旅行だったので、温泉街を散策できた。
この年になって再び訪れることは無いと思っていたが、5年後に再度同じ宿に宿泊することになるとは思わなかった。
豊平川を下流に下ると、その先に「一の沢ダム」がある。
朝食も、「料理長こだわりの一品がこの手でお届けいたします」とのメモ付きの内容である。
章月グランドホテルの料理長は村田光志さんである。
今回は、プレミアム・ツアーなので、朝夕共に、5年前に訪れた時とは料理の内容が違う。
もう、訪れることは無いだろうと思いながら、窓からの景色を眺める。
ホテルの前に出て、石段を登ると、「支笏洞爺国立公園 定山渓温泉」の石碑が立っている。
この5年の間に、新設されたようだ。 石碑の前で記念写真を撮る。
今回の旅行は悪天候続きで、青空の下で撮れた貴重な写真の一枚になった。
章月グランドホテルは、創業が1934年のホテルで私より年月を経ている。
鶴のマークの札幌観光バスに乗車して、今日の観光に出発する。
豊平川に架かる定山渓大橋から、章月グランドホテルが見える。
後には、黄色いビルの定山渓万世閣ホテルミリオーネも見える。
定山渓温泉から、道々1号線の定山渓レイクラインを走ると左手に湖が現れる。
時雨トンネルを抜け、木挽大橋に差し掛かると、左手に標高765mの小天狗岳が見える。
正面に定山渓ダムが見えて来た。 このダム湖はさっぽろ湖と呼ばれている。
さっぽろ湖は小樽内川を堰きとめて、1989年に定山渓ダムの貯水池として誕生した。
2018年7月7日に定山渓レークラインを走った時は何となく通り過ぎてしまった。
滝の沢大橋を渡って、直ぐに、長い四つ峰トンネに入る。 左前方に赤い橋が見えて来た。
さっぽろ湖が小樽内川に変わる地点である。
レークラインはオタルナイ湖の東岸を走り、朝里ダムの東に出る。
定山渓レークラインは、朝里ダムの北でループを描く。
朝里ダムは、朝里川に1993年に建設されたダムで、堤高が73.9m、堤頂長が390mある。
ループ橋の朝里大橋は通称朝里スカイループと呼ばれ、北海道で最初に造られたループ橋である。
朝里大橋を後にして、バスは小樽市街に入り小樽運河に向かう。
章月グランドホテル
地図の中央の矢印が章月グランドホテルです <北海道札幌市南区定山渓温泉東3丁目にて>
小樽から富良野までの風景を、下記の「 小樽から富良野」の
ボタンをクリックして33枚のスライド写真でご覧ください。
小樽運河に到着する。
道々17号臨港線の色内一丁目交差点でバスを下車して浅草橋へ向かう。
自由散策を選択して、ツアーから離れ、小樽運河の左岸を東に歩く。
右手手前に、観光客用の各種のお店がある緑の壁の渋谷倉庫群が見える。
左手の、色内一丁目交差点の向こうに、小樽出抜小路のシンボルである展望台の「火の見櫓」が見える。
最近、小樽を訪れたのは、冬の季節の2014年2月6日でだった。
前回訪問した時は上天気で、雪の白と青空の青の対比が絶妙だった。
青空が日暮とともに濃さを増して行くのが感動的だった。 今日は曇天で残念である。
廻りが闇に包まれ、電灯の光の中の白い雪が眩かった。 中央橋が見えて来た。 右手に、小樽水産ビルがある。
前回が素晴らしかったので、今回の小樽は、付け足しの感じである。
小樽運河は単調な風景が続くので、2回目は、飽きてしまう。
中央橋に到着する。 南側に、小樽駅まで延びる中央通りが見える。
中央橋を横切って、更に西へ進む。 この辺りまで来る観光客は殆どない。
冬に訪れた時は、小樽運河は、観光客で溢れていた。
右手に、月見橋があり、橋の下を潜ると、小樽港に出る。
前方に、竜宮橋が見えて来た。 この辺りは観光地の中心から可也外れている。
竜宮橋に到着。 前回は、ここまで歩かなかった。 運河散策も此処で引き返す。
浅草橋まで戻り、小樽運河を東に望むと、左手に、大同倉庫の小樽運河食堂がある。
臨港線の色内一丁目交差点を渡って、小樽出抜小路の火の見櫓に昇る。
火の見櫓から、臨港線の通りを西に望むと、右手奥に、小樽運河に沿った倉庫群が見える。
火の見櫓は小樽入船町にあった望楼を模した物で、出抜小路のシンボルタワーになっている。
展望台の最上階まで昇り、日銀通りを南に望むと、中央に、旧北海道拓殖銀行小樽支店がある。
浅草橋を望む、橋の左側に、観光案内所がある浅草橋街園が広がる。
2013年7月7日に小樽を訪れた時には,夏季でも、もっと観光客が多かった。
火の見櫓から通りに出る。 小樽運河は南に曲り、臨港線に架かる堺浜橋の下を通って於古発川になる。
集合場所に急ぐ。 堺町交差点が目の前に。 左前に、北一硝子バス専用駐車場が見えて来た。
北一硝子バス専用駐車場の前から臨港線を東に望むと、右手に、北の漁場小樽運河店が見える。
集合時間まで、未だ少し時間があるので、臨港線を西に歩く。
北一ヴェネツィア美術館は現在外観改装中である。
北一ヴェネツティア美術館の東には「北一プラザ」がある。 ここで引き返してバス停へ向かう。
バスに乗車して、次の観光地の小樽貴賓館へ向かう。
小樽運河の浅草橋
地図の中央の矢印が小樽運河の浅草橋です <北海道小樽市港町5にて>
小樽運河の風景を、下記の「小樽運河」の
ボタンをクリックして38枚のスライド写真でご覧ください。
次の目的地のにしん御殿に向かう。
御殿は小樽市街から道々454号海岸高島線を北上して、新高島トンネルを潜ると左方向にあり、
北の美術豪邸として、「小樽貴賓館」と呼ばれている。 貴賓館は旧青山別邸で、国の登録有形文化財になっている。
邸内には、門を入って右手に旧青山邸、正面に貴賓館があり、レストランがある貴賓館に向かう。
旧青山邸の青山家は祝津の網元で、にしん漁で巨万の富を築いた。
昼食は貴賓館のレストラン「花かずら」お勧めの「にしん丼」だったが、所詮、鰊の丼だった。
貴賓館の窓から東を望むと、左手に登録有形文化財の「旧青山邸」が見える。
更に前方には、青山家があった、祝津の集落と祝津港が見える。
貴賓館の大広間の正面には、「四季花鳥図」が飾られている。
「四季花鳥図」の作者は江戸中期の画家である狩野派の進藤尚郁である。
進藤尚郁は木挽町狩野家二代常信の門人で、主に洛中洛外図の名勝図巻を画く。
広間の天井画は北海道内在住の日本画家が描いたものである。
昼食後、ガイドの案内で往時の栄華を伝える旧青山別邸の見学へ。 庭園はこの時期は、石楠花が満開である。
青山邸は青山家三代目の政恵が十七歳の時、酒田市にある本間邸に魅せられて建てた別荘である。
旧青山家は、現在の価格で総工費35億円をかけて、大正6年かから6年半余りの歳月をかけて建てられた。
青山邸の母家は春慶塗が施され、18室の各部屋の襖絵は当代一流の画家が描いた。
邸の前には、作詞者にしかわ礼直筆の「石狩挽歌記念碑」が建っている。
小樽を出て、洞爺湖に向かう。 余市駅前のニッカウヰスキーの余市蒸留所前を通過する。
2013年7月7日に通過した時は個人旅行で、レンタカーだった。
洞爺湖に向かう途中で、国道276号尻別国道沿いの「ふれあい公園」に寄る。
2013年7月5日の時のドライブは、羊蹄山の西を通り、ニセコ駅に寄った
公園内の「羊蹄ふきだし湧水」は「名水100選」に選らばれていて、道の駅「名水プラザ」がある。
バスの窓から右手に、100名山である、標高1898mの羊蹄山が見えて来た。
前回の時は、曇天ながら、山頂までの全体像を見ることができた。 今回の旅は雨に断たれ、景色が楽しめないのが残念だ。
ふれあい広場から尻別国道を走り、中山国道に入ると、前方の丘の上にホテルが見えて来た。
国道230号線は、洞爺湖の西岸を走り、中山国道から洞爺国道に変わる。
サイロ展望台を通過、2013年7月4日に展望台から見た洞爺湖は超素晴らしかった。
バスの左窓から、洞爺湖が見えて来た。 一番奥に、湖上クルーズで眺めた饅頭島迄見える。
中島、饅頭島、観音島、弁天島が綺麗に並ぶ。 山の上のホテルからは見えない景色である。
小樽貴賓館
地図の中央の矢印が小樽貴賓館です <北海道小樽市祝津3丁目にて>
小樽貴賓館と洞爺湖までの風景を、下記の「小樽貴賓館」の
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ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパに到着。
ホテルの中から窓を通して、西側を望む。 内浦湾の北側の山々と北岸が見える。 岬はイコリ岬だろうか。
内浦湾が模糊としている。 手前に、ホテル敷地内のゴルフ場のウィンザーグレートピークオブトーヤが広がる。
今日は夕日も期待できそうもないので、東の窓に移る。 曇天の空であるが、洞爺湖は全体が辛うじて見える。
左手に丘の上に、赤い建物が微かに見える、サイロ展望台である。
洞爺湖の中に、中島の三つの山と、南側の三つの小島が見える。
南側に目を移す、右端の湖岸に、洞爺湖温泉街が見える。
霧が出ない内に、ホテルの外に出る。 大きなガラス窓の中にロビーが見える。
ホテルのロビーの前から、北側に向かって歩く。 サミット開催中は霧に包まれ、視界ゼロだったとの話である。
今回の旅行で、最も期待した風景だったのに残念である。
先回洞爺湖を訪れた時は、上天気だったので、洞爺湖の遊覧船も楽しめた。
2013年7月4日のドライブ旅行では、左手の湖畔にある、ホテル「フェニックス洞爺クラブ」に宿泊した。
サミット2日目の2008年7月8日に植えられた、サミット記念植樹の前に来る。
植樹された木は、二酸化炭素の吸収率が高い新品種の松「クリーンラーチ」である。
更に南に歩くと、スキー場らしくリフトの施設がある。
この辺りがホテルの敷地の中で一番高いらしい。 標高625mの幌萌山の山頂の標識がある。
幌萌山には三角点がある。 背後の内浦湾は茫漠としている。
屋外を散策後、部屋に戻るために2階に上がり、ブリッジの上からロビーを望む。
ロビーは、洞爺湖が見える東側が繋ぎ合わせた一枚のガラスで仕切られている。
ガラス越しに、洞爺湖に浮かぶ島々が見える。 ブリッジを渡って、ロビーの北側に来て、2階からロビーを眺める。
夕食は、2階のレストラン「ギリガンズアイランド」へ。
夕食はフレンチ、和食、中華、寿司の中で、フランス料理を選択する。
本日のメニューは「ギリガンズアイランド 初夏の特選メニュー」である。 席は、大きな窓硝子に面した窓際の特等席である。
窓からは洞爺湖が見える。 此処からは素晴らしい夕方の景色が見られるのだが残念。
先ず最初は、波佐農園産ノーザンルビーのヴィシソワーズ ムースリーヌ フォアグラのアクセントである。
出された料理を羅列してみると、北海道産小麦の自家製パンである、ブーランジュリー「ウィンザー」
羅臼産時鮭マリネ 空知産フルーツトマトのセミドライ ハープと夏野菜のニソワーズ エディブルフラワー
道内の漁港より水揚げされた魚介類と旬野菜 北海道産黒毛和牛サーロインの網焼き
サーロインの網焼き めざめのガレット 摘果メロンと花ズッキーニ
千歳・ファームウメムラ産ルバーブのコンポート 抹茶のダックワーズ
のぼりべつ牛乳とココナッツのブランマンジュ ぺルノー香る夕張メロンのマリネとソルベ 最後に、珈琲と小焼き菓子であった。
食事を終え、1階のロビーへ向かう。 カフェ「Z」のフロアーの右に、ベルデスクが見える。
準備したトランクをベルデスクに持ち込み、自宅までの宅配を頼む。 傘寿の旅の最後の夜景を楽しんでから部屋へ。
ノースウィングの先にある温泉「山泉」の大浴場で体を温める
若い時と比べて、静かで、時めきが少ない人生の晩秋の一時を洞爺湖畔で過ごす。
ザ・ウィンザーホテル
地図の中央の矢印がザ・ウィンザーホテルです <北海道虻田郡洞爺湖町清水にて>
ザ・ウィンザーホテルを、下記の「ザ・ウィンザーホテル」の
ボタンをクリックして54枚のスライド写真でご覧ください。