堀切菖蒲園      2018年6月2日


   春信や広重の錦絵や名所案内、紀行文にも記された堀切菖蒲園

 堀切菖蒲園の花菖蒲が見頃を迎えたとのことで、京成本線堀切菖蒲園駅で下車、堀切菖蒲園に向かう。  駅を出て、川の手通りへ左折すると堀切菖蒲園前交差点へ出る。  交差点から「堀切二丁目コミュニティ道路」に入ると右手に、天祖神社祖霊社がある。  祖霊社に隣接して、菖蒲七福神が並んでいる。  天祖神社の摂社である毛無池弁天社は初め弁財天だけ祀っていたが、後に七福神になった。  紫陽花で彩られた、「堀切二丁目コミュニティ道路」を進むと、堀切菖蒲園に着く。  堀切菖蒲園では、現在、「堀切菖蒲まつり」を開催中。  前回は、2016年6月26日に訪れたが、既に花の見頃は過ぎていた。  今回は、早めに来たこともあり、花菖蒲は満開である。  今年の葛飾菖蒲まつりは6月1日か6月20日までである。
 切堀菖蒲園は荒川の左岸近くにあり、後に首都高速中央環状線が見える。  菖蒲園は7700平方米の敷地に、200種6000株の花菖蒲が栽培されている。  希少な品種が多く、全国の愛好者にも評判が高いと云われている。  開花時期は例年5月中旬に一番花が咲き、その後の6月中旬頃までが見頃であるとのこと。  この地の堀切は綾瀬川に沿った低湿地で、昔より特に花菖蒲の栽培に適していた所とされている。  室町時代の頃、地頭久保寺胤夫が家臣富田将監に命じて栽培させたのが始まりと云われている。  富田将監は奥州郡山付近の安積沼から種子を持ってきて自邸に培養したと云われている。  異説では、17世紀中ごろ、堀切村の小高伊左衛門が各地の花菖蒲を収集し自庭に植えたのが始まりとも云われている。  天保末の頃には、園内では数多くの名花が咲き競うようになった。
 春信や広重の錦絵や名所案内、紀行文に菖蒲園のことが記され、江戸時代には広く知られていた  堀切園は「堀切菖蒲園」と改称し、昭和34年に東京都立として公開し、現在は葛飾区が管理している
 園内では、「十二単衣」「酔美人」「霓裳羽衣」などの希少な品種も多く見られる。  園内には、新東京名勝選外十六景「堀切の花菖蒲」の碑や、渡辺千秋の歌碑がある。  今日は、単に、花の観賞に終わるのではなく、花の名前も頭に入れることにした。  久しぶりの上天気も手伝って、園内は予想外の人出である。  堀切菖蒲園での花菖蒲の鑑賞を終え、再び、堀切菖蒲園駅に戻って帰宅する。

  堀切菖蒲園 地図の中央の矢印が堀切菖蒲園です      <東京都葛飾区堀切2丁目19にて>
堀切菖蒲園に植えられた各種の花菖蒲を、下記の「堀切菖蒲園の各種の花菖蒲」のボタンをクリックして34枚のスライド写真でご覧ください。  

堀切菖蒲園の花菖蒲を、下記の「堀切菖蒲園の花菖蒲」のボタンをクリックして39枚のスライド写真でご覧ください。  


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