那須塩原渓谷     2018年5月14日


 塩原湖に架かる、全長320mの「もみじ谷大吊橋」

 
 那須八幡平の躑躅が満開との情報により、東京外環自動車道から東北自動車道に入り、佐野サービスエリアに寄る。  佐野サービスエリアの塔のように積み上げた花壇が目を引く。  東北自動車道の西那須野塩原インターで出て、水恵豊郷へ。  水恵豊郷には、道の駅「湯の香しおばら」のアクリバル塩原がある。  アクリバル塩原には、ふれあい広場の他、喫茶・お土産コーナーの「もみじ村」がある。  道の駅「アグリパル塩原」を出て、国道400号会津東街道を走り、日本もみじ谷大吊橋へ。
 森林の駅に駐車し、高齢者料金200円を払ってもみじ谷大吊橋へ。 塩原湖に架かる吊橋である。  もみじ谷大吊橋は全長320m、主塔高さは26m、幅員は1.5mである。  補剛桁でなく、ワイヤーロープで吊橋の強度を高める構造になっている。  無補剛桁歩道吊橋としては、本州最大級の長さである。  吊橋から塩原湖の下流側を望むと、塩原ダムが見える。  上流側を望むと、赤い屋根の家の左側に、森林の駅の駐車場がある。   吊橋を渡ると、対岸にある恋人の聖地には、クマタカのシンボルモニュメントがある。  対岸の園地の展望広場から、塩原湖を跨ぐもみじ谷大吊橋を望む。
   日本一長い吊橋は、今年の3月12日に行った、主塔間長400mの三島大吊橋である。  園地の展望広場に設けられた展望台に向かう。 展望広場の展望台から、塩原湖に架かるもみじ谷大吊橋を望む。  塩原ダムは那珂川水系箒川に、1978年に建設されたダムである。  重力式コンクリートダムで、堤高さは60mである。 吊橋は主塔の60m手前からロープで支えられている。  ダム右岸には、塩原ダム公園が整備され、1999年にはもみじ谷大吊橋が完成した。  塩原ダムは、洪水調節、塩原・那須台地の農地への灌漑を目的としている。  ダムの堤頂長は240m、湛水面積は41ヘクタールである。
 園地には、「じゃぶじゃぶ池」や時計台、河童の石像、宮大工の人間国宝西岡常一の弟子の棟梁小川三夫が作成した祠がある。  塩原町のもみじ大吊橋は、平成10年度に「美しいまち賞」を受賞している。  最後に、吊橋に一番近い展望台へ。 吊橋の人気NO1は、2002年10月15日に行った二つのかずら橋らしい。  渡った中で、一番怖かった吊橋は、1957年に渡った、黒部渓谷「下の廊下」の吊橋だった。  吊橋を囲む雄大な塩原渓谷は、訪れる人を春夏秋冬、四季折々の美しい景観で迎えている。  無補剛桁歩道吊橋を支える、頑丈なロープを見ながら吊橋を渡る。  塩原湖の北岸にある森林の駅を覗いてから、次の目的地の回顧の吊橋に向かう。

     もみじ谷大吊橋 地図の中央の矢印がもみじ谷大吊橋です      <栃木県那須塩原市関谷にて>
もみじ谷大吊橋周辺の風景を、下記の「もみじ谷大吊橋」のボタンをクリックして39枚のスライド写真でご覧ください。


     落差40mの回顧の滝と箒川ダムで堰き留められたダム湖

 森林の駅を出て、会津東街道を西に進むと、「がま石トンネル」の手前に、回顧の吊橋と回顧の滝の表示板がある。  表示板に従って、回顧の吊橋へ向かって、塩原渓谷歩道に入る。  塩原湖岸沿いの山道を進むと、回顧の吊り橋がある  塩原湖に架かる回顧の吊り橋は1987年に完成した。 回顧の吊橋は、全長100m、高さ30mである。  回顧の吊橋の上から塩原湖を下流に望む、下流に塩原ダムがある。 塩原湖を上流には回顧の滝がある。  回顧の吊橋を渡って、塩原湖の南岸を上流に歩くと、回顧の滝の観瀑台に出る。  落差40m、幅3mの回顧の滝は、「去る旅人が振り返らずにはいられない」と云われた。
 再び、回顧の吊橋を渡り、ガマ石園地を通って駐車場へ。  回顧の滝を離れて、ガマ石トンネルの手前で塩原バレーラインに入ると、右側に、連珠の滝がある  大正ロマン街道と呼ばれている旧国道の塩原バレーラインを更に西に走ると、「箒川ダム・布滝」の標識がある。  遊歩道の入口近くに、塩原の箒川の谷を絶賛した「田山花袋文学碑」がある。
 「塩原渓谷歩道やしおコース」の案内板に従って、箒川の河原に下る。  歩道の先に、箒川に架かる塩原渓谷歩道の「歩道橋」が見えて来た。  歩道橋は全区間が金網で覆われ、途中で階段があり対岸に下りている。  箒川に架かる歩道橋を渡る。 橋は東京電力の発電用ダムである「箒川ダム」の上を通過している。  箒川の上流を望む、右側に、箒川ダムの堤頂の一部が見える。 下流には放水路が見える。、  箒川ダムの形式は重力式コンクリートダムで発電能力は4800KWである。 堤高は11.1m、堤頂長は59.5mである。  有効貯水容量は6万2千立方米である。 箒川を右岸に渡り、上流から箒川ダムを望む。 前の通路橋の真下にダムがある。  再び、通路橋を渡って駐車場へ。

   箒川ダム 地図の中央の矢印が箒川ダムです      <栃木県那須塩原市塩原にて>
回顧の吊橋と箒川ダム周辺の風景を、下記の「回顧の吊橋と箒川ダム」の
ボタンをクリックして29枚のスライド写真でご覧ください。


 寒沢を流れ落ちる「風挙の滝」と落差60mの「竜化の滝」

 再び、会津東街道を西に走ると、左手に、日光国立公園「竜化の滝入口」の標識と駐車場がある。  駐車場の向いにある、木造の階段を上って、竜化の滝入口から国道沿いの遊歩道へ向かう。  遊歩道を進むと、左手に、「木材岩」と名付けられた柱状節理がある。  柱状節理は溶岩冷却時に出来る岩で、61年前の1957年に訪れた玄武洞が有名である。  竜化の滝遊歩道から箒川の上流を望む。 布滝が手前の小枝の後に見える。  箒川に架かる布滝は、落差7m、幅4mの滝である。 安全上、道路側から近づけない。  与謝野晶子の「竜化瀑二十五丈を若葉する 毛欅のかこめりうえは岩山」の歌碑がある。  1994年に竣工された、寒沢に架かる、橋長25m、幅1mの人道橋である「竜化の橋」に来る。  竜化の橋を渡ると、遊歩道は国道を離れて渓谷の奥に進む。 遊歩道から下流を望むと竜化の橋が見える。  前方に「風挙の滝」が見えて来た。 風挙の滝は風が一挙に噴き出すように、勢い良く流れている。  風挙の滝は、箒川の支流である寒沢に架かる、落差10mの斜瀑である。  風挙の滝の滝壺の上に昇る。 滝壺めがけて水流が落下している。 寒沢を更に上流に登る。  三段になって流れる落差60m幅5mの「竜化の滝」が見えて来た。  竜化の滝の滝壺の上まで登って、塩原渓谷の散策は終わりにする。  塩原バレーラインを更に西に走り、右折して箒川に架かる八幡橋を渡って北上する。  今夜の宿のプチホテル「ユーフィール」に到着する。  「ユーフィール」は南仏プロヴァンス風の外観とアットホームなおもてなしの宿である。  今夜は我々一組だけだったので、掛け流し天然温泉を満喫する。

       竜化の滝 地図の中央の矢印が竜化の滝です      <栃木県那須塩原市塩原にて>
竜化の滝の周辺の風景を、下記の「竜化の滝」のボタンをクリックして31枚のスライド写真でご覧ください。

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