養老渓谷の紅葉     2017年12月05日


 養老渓谷の左岸の紅葉の下を歩く

 
 養老渓谷の紅葉を尋ねて、県道81号市原大津小湊線沿いの渓谷駐車場へ。  渓谷駐車場は大多喜町の北端にあり、北に歩くと直ぐに市原市である。  市原市に入ると、直ぐ左手に、養老川に架かる観音橋が現れる。   観音橋は朱塗りの太鼓橋で養老渓谷のシンボルになっている  観音橋から、養老川を上流に望む。 観音橋から先が、養老渓谷である。
 観音橋を渡って、山道を先に進むと養老山立国寺がある。  養老山立国寺は「開運招福の観音様」「祈祷の名刹」として知られている。  石段の上に、立国寺の本堂が見えてきた。 境内には「南無出世観世音菩薩」の幟が数多く立っている。  立国寺のご本尊は「出世観音」である。  源頼朝が石橋山合戦で敗れた際、この地で観音様を茅舎に奉祭して戦勝祈願をした。  頼朝の由来に因み、立国寺の御神霊を「出世観音」と命名された。  立身出世、商売繁盛、開運成就、良縁成就など霊験あらたかなる観音様として有名になった。
 再び観音橋を渡って県道に戻り、渓谷沿いの遊歩道に入ると駐車場がある。  この駐車場は養老川漁業協同組合の管理の駐車場らしい。  駐車場の周りは紅葉した木々に覆われ、養老渓谷の見所の一つと云えるだろう。  養老川では、入漁証携帯が必要であり、一日券の他、一年券も売られている。  雑魚狩では、鯉、鮒から鰻、公魚まで対象であり、一年券は4320円である。  鮎狩では、一年券は7560円、その他、投網まで出来るらしい。  駐車場から、養老川の河原には、直ぐに降りることが出来る。  右岸の遊歩道を上流に歩くと、川の中に飛び石が現れる。 飛び石を渡って左岸へ。
 養老渓谷の右岸を上流に望む 先程の飛び石の渡り橋を望む 左岸の小高い処に、中瀬キャンプ場がある  この辺りの遊歩道は、中瀬遊歩道と呼ばれている。  バーベキューハウスから、先ほどの飛び石の渡り橋が見える。  中瀬遊歩道は、この辺りで、右回りに、180度湾曲している。  養老川の中に、再び、飛び石の渡り橋が現れる。 飛び石を渡って、養老川の右岸へ。  養老川は此処から左回りに、180度湾曲する。 右手が開けてきた。  支流の蕪来川の分岐点である。  この分岐点が、江戸時代に造られた隧道が崩壊した弘文洞跡で、蕪来川が合流している。

     弘文洞跡 地図の中央の矢印が弘文洞跡です      <千葉県夷隅郡大多喜町小田代にて>
養老渓谷の観音橋から弘文洞跡までの紅葉を、下記の「養老渓谷の紅葉 1」の ボタンをクリックして46枚のスライド写真でご覧ください。


     養老川の川面に映える一本の紅葉の木

 養老渓谷随一の景勝地である「弘文洞跡」の前で飛び石を渡る。  飛び石の上から下流を望むと、左手に弘文洞跡がある  養老川左岸の中瀬遊歩道を上流に向かって歩く。  養老川の左岸は、南からの日光に紅葉が輝いている。  養老渓谷右岸の紅葉を見ながら、左岸の中瀬遊歩道を歩く。  上流前方に赤い共栄橋が見えてきた。 共栄橋に到着する。  中瀬遊歩道の入口である。 この先は舗装された林道になる。  共栄橋から養老渓谷を下流に望むと紅葉が綺麗である。  今日の散策は此処で引き返す。  共栄橋を渡り、素堀り二段トンネルの共栄トンネルを潜ると県道81号市原大津小湊線に出る。  共栄橋から養老川を上流に望む、左手に、隠れ湯の宿「川の家」がある。  再び、中瀬遊歩道を歩き下流に向かう。 前方に、弘文洞跡の前にある飛び石の渡り橋が見えてきた。  この飛び石の渡り橋を渡ると、再び、左岸になる。 左岸の紅葉が輝いている。  左手上に中瀬キャンプ場がある。  中瀬キャンプ場の手前の、右岸の土手の上を歩く。 来た時、土手の上の紅葉が綺麗だったが、帰りも綺麗だ。  左岸の土手の紅葉の下を歩くと、満開の花の如く、実を付けた柿木を発見。  50年前に、祖父が孫のために庭に植えてくれた柿木を思い出す。  旧家は人手に渡り、柿の木も昨年伐採されてしまった。  中瀬バーべキュ−ハウスの前から右岸の紅葉を眺めながら歩くと、やっと三番目の飛び石に到着する。  この飛び石を渡れば、右岸にある駐車場だ。  飛び石の上から養老川の下流を望む。 先程渡った、朱塗りの太鼓橋である観音橋が見える。  養老川の紅葉に別れを告げ、右岸の駐車場へ。 駐車場には、「本多忠勝・忠朝」をの幟が見える。  大河ドラマに本多忠勝・忠朝親子を取り上げ、この地を紹介したいという地元の熱望らしい。  サラリーマン時代、同じフラワーに本多のお殿様といわれる人がいた。  岡崎城の殿様の末裔だという話だった。 本多家は全国を流転し、最初の忠勝はこの地のお殿様だったと云う。  駐車場の係りの人に、是非、大喜多城へ行くように勧められた。

  養老渓谷の弘文洞跡から共栄橋までの紅葉を、下記の「養老渓谷の紅葉 2」
ボタンをクリックして39枚のスライド写真でご覧ください。


     大福山展望台に昇って、房総半島の屋根を望む

 養老渓谷の次は、大福山展望台へ向かう。  展望台駐車場は市原大津小湊線から、林道賀茂線に入り、大福山を目指すことになる。  大福山は、市原市で1番高い山で標高285mである。 駐車場に到着して、大福山展望台に昇る。  大福山展望台からは、周りの山々が見える。 よそ者には、特に興味ある景色とも思えない。
 大福山駐車場から、梅ヶ瀬渓谷は1.5km程の距離である。  大福山周辺は養老渓谷の中でもハイカーに人気のコースで、今日も多くのハイカーと遭遇した。  小湊鉄道線の養老渓谷駅まで歩くという。 年寄りのハイキングコースとしては最適らしい。  大福山展望台から降りて、山頂にある白鳥神社に向かう。  展望台から西に歩くと、左手に東屋があり、「日高誠顕彰碑」がある。  この辺りは、大福山県立公園に指定されている。 白鳥神社までは、150mである。
 林道を西に歩き、白鳥神社口から参道を東に戻る。 右下に車道が見える。  先ほど歩いた道らしい。 尾根を下と上で往復したようだ。  東屋から、右手の坂を登る近道があるようだ。 鳥居の下に至る。 石段を登ると、大福山山頂に小さな祠がある。  白鳥神社は、名前の示す通り、日本武尊を祀った神社である。  白鳥神社の本殿は、照葉樹林の大木で囲まれている。  白鳥神社の参拝を終え、大福山駐車場へ向かう。 山道脇の紅葉は、午後の光を受けて輝いている。  白鳥神社を最後に、養老渓谷の参拝を終え、帰路に就く。 道の駅「木更津」に寄ってから、一路自宅を目指す。

     大福山展望台 地図の中央の矢印が大福山展望台です      <千葉県市原市石塚にて>
大福山展望台周辺の風景を、下記の「福山展望台周辺の風景」の ボタンをクリックして30枚のスライド写真でご覧ください。

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