高尾山の紅葉     2017年11月24日


 紅葉に包まれた山頂駅の横にある展望台への石段

 
 高尾山の紅葉が見頃を向えたとの情報により、中央線の高尾駅で下車、京王高尾線に乗換える。  京王高尾線の高尾山口駅で下車し、ケーブルカー駅を目指す。  高尾山口駅から、もみじ通りをケーブルカーの清滝駅に向かって歩く。  もみじ通りの両側の木々は、紅葉が進んでいる。 高尾山ケーブルカーの清滝駅前に到着。  清滝駅まで、長い列が続いている。 ケーブルカーの清滝駅とエコーリフトの山麓駅の入口は同じ駅舎の中にある。  駅舎の右上の山肌には、紅葉した木々が見える。  今日は期待できそうだと微笑む。 やっと、乗車する番が回ってくる。
 ケーブルカーは麓駅の清滝駅から山頂駅の高尾山駅の間を6分程で繋いでいる。  リフトは片道で12分程かかる。 ケーブルカーは最大で135人を一度に運ぶことが出来る。  京王線高尾山口駅は標高191m、スタート地点の清滝駅と山麓駅は標高201mである。  ケーブルカーの最急勾配は31度18分で日本一の急勾配である。 高尾山駅に到着。  高尾山駅は標高472mで、ケーブルカーの標高差は271mである。  最初に、駅の近くの展望台へ向かう。  山頂駅の横にある展望台から東京の市街地が見える。  左手が八王子辺り 正面には、新宿副都心のビル群が見える。  関東平野の縁にある高尾山は眼前に遮るものも無い。  晴れた日には、城が島や江ノ島まで見えると云う。
 参道を進むと、絶景展望の看板が目に付いた。  ビアマウントから、北東を望むと、先程見た八王子方面の景色が広がる。  北に目を移すと、目の下に、ケーブルカーの山頂駅が見える。  左に目を移すと、八王子ジャンクションが見える、トンネルは首都圏中央連絡自動車道である。  首都圏中央連絡自動車道と交差しているのは、中央自動車道である。  中央に見えるのは、標高727mの景信山だろうか。
 ケーブルカーの山頂駅前では、もう、下山する人の列が出来ているようだ。  首都圏中央連絡自動車道はケーブルカーの高尾登山鉄道の真下の高尾山トンネルを通って高尾山インターへ向かう。  遥か、北関東の山々も見える。 紅葉に囲まれた石段を、参道へと降りる。  高尾山天狗屋の出店で、チーズタルトを見つける。 一服して、高尾山の名物であるチーズタルトを頂く。

     高尾山山頂駅 地図の中央の矢印が高尾山山頂駅です      <東京都八王子市高尾町にて>
高尾山口駅から山頂駅展望台までの紅葉を、下記の「高尾山口駅から山頂駅展望台までの紅葉」の
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     薬王院の中心である御本堂の脇の紅葉

 薬王院境内の参道には、樹齢七百年とも云われる都内最大の杉並木がある。  参道に植えられた杉並木の巨杉は十数本あり、高さ47mに達しているものもある。  樹齢450年の巨大杉たこ杉の隣に、頭をなぜると運を引き寄せると云う「ひっぱり蛸」がある。  たこ杉を過ぎると、薬王院の浄心門がある。 浄心門から薬王院の境内になる。  浄心門を過ぎると、薬王院神変堂がある。 山岳修験道の開祖である役の小角が祀られている。  高尾山薬王院有喜寺は1270余年前に開山された真言宗の寺院である。
 参道は、百八段階段がある左の男坂と右の女坂に分かれる。  男坂と女坂の合流地点に、北原白秋の歌碑がある。 高尾山は、現在、紅葉の真っ盛りである。  北原白秋歌碑を過ぎると、左手に、権現茶屋がある。  権現茶屋は胡麻専門店で、金ごまだんごや黒ごまだんごを売っている。  炭火で焼いたボリュームたっぷりのお団子を購入して、 ベンチに腰掛け、目の前の紅葉を眺めながら頂く。
 薬王院山門に到着。 四天王門とも云い、薬王院の入口に建つ楼門である。  1984年に、江戸期に建立されたままの形で再建された。  祭神は四天王の持国天、広目天、増長天、多聞天である。  山門の後には、大天狗と小天狗の像があり、中央に、「賽銭蛸」がある。  「願叶輪潜」の石造りの大きな輪は、「願い叶う輪潜り」と呼ばれている  紅葉狩りで込み合う薬王院の境内を進むと、薬王院仁王門の前に来る。
 仁王門を潜ると、御本堂の前に出る。  御本堂は薬王院の中心になる本堂で、1901年に建立され、薬師如来と飯縄権現を祀っている。  薬王院は744年に聖武天皇の勅命により、東国鎮護の祈願所として建立された。  御本堂の後の石段を登ると、御本社がある。  1729年に本殿、1753年に弊殿と拝殿が建立された。  権現堂の本尊は飯縄権現で、社殿全体に華麗で極彩色の装飾がなされている。  今回は、薬王院の権現堂迄とし、高尾山の山頂は次回に目指すことにする。  薬王院と参道の杉並木は八王子八十八景に選べれている。

     薬王院 地図の中央の矢印が薬王院です      <東京都八王子市高尾町にて>
山頂駅から薬王院の御本堂までの紅葉を、下記の「山頂駅から御本堂までの紅葉」の
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     高尾山口駅前にある東海自然歩道の起点

 往路の女坂に替わり、復路は男坂の百八段階段を下る。  高尾山は秩父山地の東縁に位置し、明治の森国定公園に指定されている。  高尾山には、古くから天狗が存在しているとの伝説がある。  高尾山は二等三角点で、現在の標高は、599.30mである。  1972年に、高尾山の標高を、600mに回復する運動があった。  山頂駅に到着、山頂駅ではケーブルカーに乗車するための長い列が出来ていた。  帰りは、ケーブルカーに乗らずに、高尾山口駅まで歩くことにする。  京王高尾山口駅まで、40分である。
 1927年にケーブルカーが開通、高尾山が日本百景に選定された。  2005年に高尾山が関東の富士見百景にも選定されている。  2007年から連続して、ミシュランガイドの三つ星の観光地に選定されている。  年間の高尾山の登山者数は約260万人を超え、世界一の登山者数を誇る。  ようやく、高尾山口駅前に到着、所要時間は35分だった。  高尾山は全長1697mに及ぶ東海自然歩道の起点でもある。  東海自然歩道の終点である箕面公園を訪れたのは、8年前の2010年10月5日だった。  東海道自然歩道の起点の前には、高尾山飯縄権現遙拝所の石碑と御堂がある。  清滝駅の入口には、ごみ持ち帰り運動発祥の地のシンボルである「おそうじ小僧」がある。  ケーブルカーの清滝駅前には、今の時間でも長い列が出来ている。
 紅葉橋を渡って、紅葉通りを京王高尾線の高雄口駅に向かう。  紅葉橋から南浅川を下流に望む。 両岸を紅葉が飾っている。  もみじ通りを進むと、右手、南浅川の左岸に紅葉に囲まれた広場がある。  山の蔭になっているが、今日最高の紅葉である。 ゆっくりと、高尾山の最後の紅葉を楽しむ。  京王高尾線の高尾山口駅前に到着。 赤い、高尾山麓氷川神社一の鳥居が見える。  次回は山頂への登頂を約して、高尾山に別れを告げる。  高尾山口駅は、登山者数世界一の山口駅だけあって立派な駅である。  高尾駅で京王高尾線から中央線に乗換えて帰路に付く。

     東海自然歩道の起点 地図の中央の矢印が東海自然歩道の起点です      <東京都八王子市高尾町にて>
薬王院から高尾山口駅前までの紅葉を、下記の「薬王院から高尾山口駅前までの紅葉」の
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