吉田城   2017年11月13日


     模擬再建された続日本100名城である吉田城の鉄櫓

 高校の同窓会出席のために、新幹線で豊橋へ、窓から富士山が見える。  豊橋駅に到着、今夜の宿のホテルアソシア豊橋の前を通り、 豊橋駅の外に出ると、正面に豊橋グリーンホテルが見える。  階段を下りると、豊橋鉄道東田本線の駅前駅がある。 電車の車体は宣伝カーの如くカラフルに化粧が施されている。  東田本線の電車に乗って、豊橋公園に向かう。
 最初の駅が駅前大通駅、次が新川駅で、電車は田原街道の新川交差点で左折する。  西八町交差点で右折して、国道一号線を東に進み、豊橋公園前で下車する。  豊橋公園に入ると、「史跡神戸安久美明神宮旧阯」と「徳川家康公腰掛松旧阯」の石碑がある。  豊橋公園内を北に歩くと、朝倉川の左岸に出る、下流に城下橋がある。  下橋の上から朝倉川を東西に望む、西に、豊川に架かる吉田大橋が見える。  豊橋公園は、豊橋市民のシンボル的な公園で吉田城址である。  朝倉川が豊川に流れ込む合流地点で豊川がU型に湾曲している。 段戸山の源流から流れる豊川の説明版がある。  校歌で初めてその名を知った段戸山に最後に登ったのは、16年前の2001年11月15日である。
 豊川の左岸には、1954年に、模擬再建された吉田城の鉄櫓がある。  吉田城には天守は無く、隅櫓の一つである鉄櫓が天守の代わりをしていたと考えられている。  鉄櫓の中は簡易的な資料館となっていて、入館料は無料である。  本丸の南側は囲むように石垣と隅櫓で構築され、その外側には空堀が掘られていた。  石垣は、慶長期の名古屋城築城の際に余った石垣を転用している部分が見受けられる。  吉田城は2017年4月6日に、続日本100名城(151番)に選定された。  1590年に、池田輝政が東三河4郡を統べる15万2千石の城主となった。  その後、江戸幕府の老中・大坂城代・京都所司代格など有能な譜代大名が城主に選ばれ、出世城などと呼ばれていた。
 吉田城は、竹谷松平家をはじめ、深溝松平家や水野氏、小笠原氏など3万から5万石の譜代大名のみに託された。  歌川広重の『東海道五十三次』の中で、橋と城が同時に描かれているのは、吉田と岡崎だけである。  築城当初の吉田城は吉田城と呼ばれ、その後、今橋城と呼ばれていた。  空堀に架かる橋を渡って、本丸から二の丸へ。 二の丸は土塁で囲まれており、二の丸御殿や弾薬庫があった。  公園全体と隣接する市役所の敷地が旧吉田城址にあたる。  公園を出て、東田本線の市役所前駅の西にある、八丁通りを跨ぐ歩道橋の上に登る。  高校生が豊橋公園から続々と出て来て、豊橋市公会堂の中に入る。  豊橋市公会堂は、先日のテレビドラマ「陸王」で舞台になった建物である。

     吉田城 地図の中央の矢印が吉田城です      <愛知県豊橋市今橋町にて>
吉田城を、下記の吉田城のボタンをクリックして45枚のスライド写真でご覧ください。


 豊橋信用金庫の前を走る豊橋鉄道の宣伝車

 歩道橋の上から八丁通りを東に望む。 前に、市役所前駅がある  西に望むと、西八丁交差点が見える。 国道1号線は此処で右折する。  歩道橋を降りて、八丁通りを西に歩く。  西八丁交差点に来て、交差点の歩道橋の上に登る、1号線はここで右折する。  交差点から東は八丁通り、西は蒲郡へと延びている国道23号線、北東に豊橋市役所が見える。  北は東海道の国道1号で、その先に吉田大橋がある。 交差点をメガワールドの広告車が通る。  西八丁交差点から南に新川交差点を目指す。
 西八丁交差点で、国道259号線と国道1号線に分かれるが、国道259号線が東海道である。  東田本線の札木駅の手前で、東海道は西へと右折していて、右前に吉田宿本陣跡がある。  世界日通の大文字が書かれた、日通の広告車が札木駅に到着する。  左手に、NTT西日本豊橋ビルの上に立つ電波塔が見える。  田原街道を南に歩き魚町交差点を過ぎると、左手に、神明公園がある。  神明公園西交差点で、右折すると花園商店街がある。  左手に豊橋信用金庫が見えてきた。 右折すると広小路に入る。
 豊橋信用金庫の前を、漢方相談・健康相談の文字が書かれた日の丸薬局の広告車が通る。  新川交差点に到着、左手に、豊橋フロントビルが見える。  豊鉄の文字が入ったスマートな電車が来る。 これがスタンダード車両らしい。  豊橋フロントビルが面した、新川交差点で田原街道と分かれて駅前大通へ。  太陽生命豊橋ビルの前に、彫刻「ぼくそっちがいい」がある。  右手前方に、佐鳴予備校と「ほの国百貨店」が見えてきた。 三河ダイハツの赤い広告車が見える。  先ほどの豊鉄のスタンダード車両が駅前大通駅を通過。 駅前大通り駅の南側の歩道に、彫刻「祭」がある。  駅前大通交差点の北には、松葉公園がある。 豊橋駅と今夜の宿のホテルアソシア豊橋が見えて来た。  今日の同窓会も、ホテルアソシア豊橋で開催される。  福祉車両をPRしている、三河ダイハツの赤い広告車が目の前を通過する。  駅前駅から、カスタムハウジングの赤い広告車が駅前大通へやって来た。
 ホテルアソシア豊橋に到着。 同窓会に久しぶりに参加する。 次回の開催は無いと聞かされ無性に淋しい。  ホテルの部屋で一服してから夜の街へ。  3年間通学で毎日眺めた豊橋駅周辺を歩く。夜の街を歩くのは何十年ぶりで、そのときの記憶が全く無い。  県民共済の文字が見える愛知県生活協同組合の広告車が前を通過する。  イルミネーションの光を追って、豊橋駅の南へ。 豊橋ターミナルホテルと三井住友信託銀行の間の路地を進む。  同窓会のお呼びも無いこの後、再びこの地を歩くことは無いだろうという思いが身にしみる。  心の中で人生の終着点を追いながらホテルに戻る。

   豊橋信用金庫中央支店 地図の中央の矢印が豊橋信用金庫です      <愛知県豊橋市神明町にて>
豊橋鉄道東田本線沿線の風景を、下記の「豊橋鉄道東田本線」のボタンをクリックして61枚のスライド写真でご覧ください。  

次ページへ

最近のウォーキングより