軽井沢プリンスホテルウエストで朝を迎える、部屋の窓の外は紅葉が広がっている。
朝食は値段の割には有触れた朝食を頂いた後、軽井沢を散策する前に、ホテルの庭園へ。
ガイドブックによると、軽井沢の紅葉の名所は、雲場池の次にプリンスホテルが紹介されている。
ホテルにはゲレンデが隣接していて、緑が眩しい。 広い紅葉の林の中を散策するのは我々だけである。
広い庭園にはコテージが点在している。 コテージの背後には浅間山が見える。
コテージの間の紅葉の下を歩く。 軽井沢プリンスホテルの庭園の紅葉は現在が見頃である。
最近は天気予報が晴天の時しか外出しない。 天気予報通り青空が広がる。 青空を背景にした紅葉は最高である。
浅間山の山麓は、何度も訪れる機会があったが、軽井沢は今回が初めてである。
南に広がるゴルフコースエリアから北側のホテルの玄関方向へ。
プリンスホテルの北側には、新幹線の軽井沢駅がある。 軽井沢プリンスホテルウエストの北側には池が広がる。
ホテルの北側には、軽井沢アウトレットがあり、この背後に離山が見える。
プリンスホテルの庭園を散策した後、紅葉の名所である雲場池へ。
雲場池の南西にある雲場池駐車場へ車を置き、雲場池に向かう。
雲場池は御膳水からの清冽な水を源とする、六本辻近くにある静かな池である。
「スワンレイク」とも呼ばれており、水面には、ドウダン躑躅が映える。
雲場池は1周を20分ほどで、散策することが出来る。
天皇陛下も、軽井沢を訪れた際は必ず、この雲場池でのお散歩を1、2回は楽しまれると云う。
雲場池の紅葉は今が盛りで観光客の数も多い。 水面を眺めながら、雲場池の東岸を北に歩く。
東岸から眺める雲場池の西岸は紅葉が少ないが、ドウダン躑躅が水面に映る岸辺が美しい。
雲場池が南北に細長くなり、西岸にカラフルなコテージが並ぶ。
雲場川の左岸の上流に向かって紅葉の林が続く。 途中で、雲場川左岸の小道を引き返す。
人々が雲場川に架かる木橋を右岸に渡っている。 雲場川の右岸を下流へと歩く。
ドウダン躑躅越しに、雲場川の下流を望む。 雲場池のドウダン躑躅は確かに一級品である。
ドウダン躑躅に最初に出会ったのは、62年前に読んだ更級日記の宮路山の紅葉だった。
持統天皇も愛でたと記されている宮路山の紅葉を最後に見たのは、6年前の2011年12月4日だった。
軽井沢雲場池
地図の中央の矢印が雲場池です <長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢にて>
プリンスホテルと軽井沢雲場池の紅葉を、下記の軽井沢雲場池のボタンをクリックして46枚のスライド写真でご覧ください。
雲場池を出て、旧軽井沢銀座通りを峠に向かって走ると熊野神社がある。
熊野神社は長野県と群馬県の県境、中山道の碓氷峠にある。 神社の境内には、山口誓子の句碑がある。
神社は「熊野皇大神社」と呼ばれ、日本武尊が熊野の大神を祀ったと伝えられる。
神社参道の石段の中央が、長野県と群馬県の県境になっている。
熊野神社の随身門を潜る。 神社の主な社宮は3つあり、本宮は伊邪那美命、日本武尊を祀っている。
後の二つは、事解男命を祀っている長野県側の那智宮と速玉男命を祀っている群馬県側の新宮である。
江戸時代の中山道は長野県側は車道であるが、群馬県側は徒歩道になっている。
神社には、1292年に松井田結衆によって奉納された群馬県内最古の鐘がある。
境内には、熊野皇大神社の御神木である、樹齢800年のシナノキがある。
県境にある熊野神社は、一つの神社だが、宮司や社務所、賽銭箱、お守り、ご祈祷は別々である。
熊野神社の参拝を終え、中山道を少し戻り、碓氷山荘の前から脇道に入り、大パノラマの展望台の見晴台へ。
見晴台と蛭に注意と書かれた門がある。 門を潜ると、碓氷峠遊覧歩道の入口があり、熊への注意書きがある。
碓氷峠と云えば、一般的に、上信越自動車道か国道の碓氷バイパスや、
国道18号線の中山道であるが、この峠が本来の碓氷峠である。
見晴台に着くと、軽井沢を訪れたノーベル賞受賞者の詩聖タゴールの胸像がある。
見晴台の中央には、長野県と群馬県の県境が通っている。 目の前に、群馬県の山々が広がっている。
南東の方角には、妙義山の山々が見える。
2004年8月18日に、中本川が流れる裏妙義にある国民宿舎裏妙義に泊った。
雨上がりの翌日、宿の人の忠告により裏妙義の登山を諦め、表妙義に向かって、
妙義山の代表的なハイキングコースの岩門巡りを目指ざした。
第1石門へのコースは危険との標識があった。
確かに、ハイキングコースとは考えられない、鎖場の連続であった。
第2石門への登りの「蟹の横這い」は足場が狭く、傾斜している、
更に、石門を下っての鎖場は、足場が不安定な上、昨夜の雨で岩が濡れていて、やっとのことでクリアーする。
西を望むと、やや北側の方角に浅間山が見える。
13年前の思い出に浸りながら、碓氷峠見晴台からのパノラマを堪能する。
東屋を過ぎると、万葉集に載っている碓氷峠の歌二首の歌碑がある。
万葉集を愛読書の一つにしている者にとっては、関東地方での歌数が少ないのは淋しい。
碓氷峠の散策後は、駐車場を借用した碓氷山荘で軽食をとる。
碓氷山荘のお勧めは、昔ながらの手作りの味の力餅である。
客は私達二人、真面目そうな若者が、私達の話し相手になってくれる。
碓氷山荘の力餅はあんこ、大根おろし、きなこ、ごま、くるみ味の五種類である。
碓氷山荘は冬季は閉鎖されるが、初詣の時期は開店するという。
碓氷山荘を後にして、前に二度ほど訪れた白糸の滝に向かう。
白糸の滝を最後に訪れたのは、24年前の1993年10月12日である
四半世紀も経てば、様変わりも激しいか、全く記憶が無い。
滝壺に立ってみて、当時の記憶が蘇ってきた。 どうしても、富士山麓の白糸の滝と比較するから見劣りがする。
2012年に山登りを辞めてから、滝を見る機会が少なくなった。
歳をとるにつれて、記憶量は増えるが感動する出会いが減少するのは淋しい限りだ。
ホテルに帰り、日没後、夕食も兼ねて軽井沢プリンスショッピングプラザに向かう。
ショッピングプラザは軽井沢プリンスホテルウエストの北側に隣接して広がっている。
軽井沢・プリンスショッピングプラザは店舗数217店、3500台の駐車場を有する大きなモールである。
モールは新幹線の軽井沢駅の駅前に広がり、都会からの利便性も抜群である。
ゴルフ場の跡地に作られた広い敷地には、早くもイルミネーションの輝きが見られる。
31年前の米国出張の時、巨大モールに接してカルチャーショックを受けたが、
現在では、そのギャップがなくなった。
ショッピングプラザの北にあるセンターモール軽井沢味の街にある「築地ハレの日」に入る。
海鮮丼を堪能して、軽井沢の二日目の夜を過ごす。
中山道碓氷峠
地図の中央の矢印が碓氷峠です <群馬県安中市松井田町峠にて>
碓氷峠を、下記の「碓氷峠」のボタンを
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白糸の滝
地図の中央の矢印が白糸の滝です <長野県北佐久郡軽井沢町長倉にて>
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