裏磐梯   2017年10月27日

     西吾妻スカイレバーの東鉢山七曲りから桧原湖遠望

 ホテル・ベネックスにて、南東北旅行の4日目の朝を迎える。  部屋の窓から南を望むと、前に、県道233号綱木米沢停車場線が走っている。  前の県道を左に進むと、米沢駅に至る。 部屋の窓から西を望むと、右手に、東北電力米沢営業所の建物がある。  朝食は盛り沢山で、 まあまあのホテルだが、値段も高い。 ホテルの前から西を望むと、先方に、米沢城跡がある  ホテル・ベネックスを出発し、県道2号米沢猪苗代線を南下して白布峠を目指す。
 西吾妻スカイレバーに入ると、山々の紅葉が一段と鮮やかになった。  西吾妻スカイレバーは白布高湯から早稲沢間を結ぶ17.8kmである。  西吾妻トンネルの手前、左手から流れ込む芳沢に滝がある。 落差10m余りの「芳沢不動滝」である。  西吾妻トンネルを抜けると、勾配が緩やかになる。 今、登って来た道を、白布温泉がある方向に振り返る。  車道が東の深い沢に切り込んで、北側の若女平辺りが見え出した。  車道が東に向かって、鋭くヘヤピンカーブを描がく。  ヘヤピンカーブの先端、標高1346mの地点に駐車場がある。
 右手には尾根が続く。 矢筈山から西吾妻山にかけての尾根だろう。 北側は、沢が深く切り込んでいる。  沢の下流が、赤滝や黒滝がある若女平だろう。 更に進むと、平坦な白布峠あり、その先に、 400m余りの所に駐車場がある。 白布峠を過ぎると、景色ががらっと変わり、福島県側の景色になる。  北西の方向の彼方に見える山々は、磐梯朝日の山々だろうか。 山の間に湖らしきものが見える、桧原湖だろう。  白布峠から桧原湖迄はカーブの多い道が続く。 秋の青空に、白い雲の模様が面白い。  高度が下がるに連れて、桧原湖が目立ってきた。
 西吾妻スカイバレーは、標高1511.7mの東鉢山の山頂の直ぐ南を走っている。  福島県側の紅葉の方が、一段と鮮やかに思われる。  南に突き出た、鋭いヘアピンカーブの先端に、東鉢山七曲りの駐車場があるので寄る。  北西を望むと、県境の山々が連なっている。 先程見えた、白い尾根の山々がここでも見える。  此処から九十九折りが続き、高度が一気に下がる。  山の斜面は紅葉一色である。  この九十九折りが「東鉢山七曲り」である。 戸倉川の谷間が、桧原湖迄続いている。

     東鉢山七曲り 地図の中央の矢印が東鉢山七曲りです      <福島県耶麻郡北塩原村桧原にて>
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   黄葉の梢の向こうに、桧原湖に浮かぶ糠塚島が見える

 東鉢山七曲り駐車場をスタートし、紅葉の中の西吾妻スカイバレーを走る。  一昨年の10月27日に来た裏磐梯は、今回の旅行の最初の予定には無かった。  天気予報を見て、一日旅行日程を延長し、裏磐梯を追加したのは正解だった。 正面に磐梯山が見えて来た。  西吾妻スカイバレーの終点である早稲沢に到着。 早稲沢で右折して、県道64号会津若松裏磐梯線に入る。
 桧原湖に浮かぶ、糠塚島が見えて来た。 桧原湖の湖畔を左回りに走る。 逆光に輝く、紅葉や黄葉が眩い。  桧原湖の東岸が見えて来た。 正面は早稲沢浜辺りだろう。  会津川の河口辺りから北を望む。 桧原湖の北岸の山々が黄葉で燃えている。  大山祇神社や桧原歴史館がある辺りだろう。 桧原湖越しに、早稲沢浜辺りを望む。  中央に聳えるのが、標高1511.7mの東鉢山だろ。 道路沿いの黄葉も輝いている。  正面が標高973mの桔梗山だろう。 堂揚山がある半島の付け根を横切る。  前が遮られて、桧原湖が見えない。 桧原トンネルを抜けると、視界が開ける。  川曽根山トンネルを抜けると、磐梯山眺望箇所がある。  桧原湖遊覧船が猫魔温泉から出て、この辺りでUターンするらしい。
 国道459号線に出て、右折すると右手に、道の駅「裏磐梯」がある。  道の駅は「裏磐梯ビューパーク」として、山々や桧原湖を眺望できる。  道の駅の周りは、黄葉した木々に囲まれて眺望が良いとは云えない。  遥か彼方に、湖と高い山が見える、桧原湖北岸と東鉢山だろうか。 右手に、湖が続いている。  さっき、眺めながら走った桧原湖だろう。 道の駅の構内の黄葉を尋ねる。  駐車場の車に戻って、次の目的地の五色沼に向かう。

   桧原湖の糠塚島 地図の中央の矢印が糠塚島です      <福島県耶麻郡北塩原村桧原にて>
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   白濁した青色の水面が特徴的な五色沼の青沼

 2016年10月28日に、五色沼の近くの裏磐梯ロイヤルホテルに泊まったが、 時間が無くて行けなかった 柳沼の近くに駐車して、五色沼自然探勝路に入る。 柳沼は弁天沼に次いで大きく、弥六沼とほぼ同じ大きさである。 紅葉が沼面に映えて美しい。  柳沼の水は、湧水で無く、弥六沼から、母沼、父沼を経由して柳沼に流れ込んでいる。  岸辺に映える、紅葉の帯は特に美しい。 柳沼は標高830mの所にあり、水深は最大12.2mである。  面積は、22300平方米、水質はPH6.5の弱酸性湖である。  柳沼には、鮒、ウグイ、ワカサギが生息している。  柳沼は、磐梯山から流れて来る川を噴石が塞き止めて出来た沼である。  流水で出来た沼なので、冬は完全に凍結する。
 五色沼湖沼群は1888年の噴火で引き起こされた岩屑雪崩によって出来た。  柳沼から、青色の沼を思わせる「青沼」へ向かう。 青沼は白濁した青色の水面が特徴的な沼である。  青沼は標高815mの所にあり、水深は5.mである。 水質はPHが4.6で硫酸イオンが多いと云われている。  青沼は透明度が高く、理論的透明度は10mとのこと。 沼の面積は5750平方米である。  アロフェンと呼ばれる鉱物質の微粒子が水中で太陽光を反射することで、青色に見える。  五色沼は様々な鉱物質を含んだ湖沼が、変化に富んだ色を発する訳である。  苔で緑に染まった小川に沿って、青沼からるり沼へ。
 るり沼は五色沼湖沼群の中で、最も神秘的な沼と云われている。 るり沼は見る場所により、水の色が変わると云う。  湖岸に造られた展望台からは、磐梯山を望むことができる。 展望台の近くには、鮮やかな紅葉も見られる。  磐梯山と「るり沼」と紅葉が揃って見えるのがるり沼の魅力である。  今回は飛び込みの五色沼なので、るり沼迄として、青沼を経て柳沼迄引き返す。  柳沼の西岸の水面に映る紅葉を眺めながら一服する。 今回の紅葉狩りは、裏磐梯の五色沼で打ち上げにする。  明日は今回の旅行の最終日、飯坂、山寺に続いて、芭蕉の里の白河の関を訪れる。  五色沼を出て、磐梯山ゴールドラインを走り、磐梯山展望所で磐梯山を眺める。
 真っ赤に色付いた峰の上に、磐梯山が見えて来た。  此処は、前回、磐梯山ゴールドラインを通った時、地元の運転者が案内してくれた場所である。  猪苗代湖も見えるこの場所は、地元の人しか知らないと云う。  滑滝展望台に到着、此処からも、標高1818.6mの磐梯山が間近に見える。  滑滝展望台は磐梯山ゴールドラインのビューポイントで、猪苗代湖も遠望できる。  磐梯山と同じ方向の山肌の中に、滑滝の僅かな白い線が見える。
 猪苗代湖の遠望を最後に、磐梯山ゴールドラインを出て磐梯河東インターに向かう。  インターに入る手前で、県道7号猪苗代塩川線沿いの、道の駅「ばんだい」に寄る。  道の駅「ばんだい」は磐梯火山南西麓エリアにあり、猫魔火山により形成された山々に囲まれている。  道の駅から、東に、磐梯山の噴火によって出来た広場を望む。  左側の尾根が、標高1287.8mの古城ヶ峰、 右側が、標高1261mの厩岳山である。  磐梯山を仰いでから、磐越・東北自動車道を走って、今夜の宿の郡山へ向かう。

   五色沼の「青沼」 地図の中央の矢印が青沼です      <福島県耶麻郡北塩原村桧原にて>
五色沼と磐梯山ゴールドラインの風景を、下記の五色沼のボタンを クリックして50枚のスライド写真でご覧ください。

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