隅田川とスカイツリー   2017年10月18日


   東京スカイツリーを背景に、駒形橋の下から姿を現す遊覧船の「道灌」

 今日の隅田川散策は、駒形橋近くにある都営浅草線の浅草駅から出発する。  最初に、駒形橋の西詰下流側へ。 道脇に木馬か碇のようなモニュメントがある。  正体は分からなかった、背後は駒形橋西詰交差点である。  隅田川右岸から、駒形橋越しに東京スカイツリーを望む。 駒形橋は1927年に竣工された橋である。  駒形橋の構造形式は中央径間、中路式ソリッドリブタイドアーチ橋である。  橋名は橋の西詰にある「駒形堂」に因む。 関東大震災後の復興計画により現在の橋がはじめて架橋された。  震災以前はこの場所に「駒形の渡し」があった。 川の中央を、観光船「ひみこ」が河口へ向かっている。  遊覧船は間もなく下流の厩橋に至る。 駒形橋の上から上流に、赤い吾妻橋を望む。
 駒形橋を渡って東詰に出る。 橋の上には浅草通りが通っている。 正面が駒形橋東詰交差点である。  東詰の下を潜ると、上流に吾妻橋が見える。  東京都観光汽船の遊覧船「ヒミコ」の次は「竜馬」がやって来た。  彫刻は樋口保喜の「休日の午後」を見ながら、西詰に戻る。  東京都公園協会の水上バス「あじさい」もやって来た。  駒形橋は東京スカイツリーのシャッターポイントの一つである。  西詰の右手に「駒形堂」がある。 「駒形堂」は浅草寺発祥の霊地に建つお堂である。  628年に浅草寺ご本尊の聖観世音菩薩が、この地に上陸されて草堂に祀られたという。  駒形堂の名の由来は、生物の守護仏である馬頭観音を祀り、馬形の作り物を奉納したことによる。
 駒形橋西詰から、アサヒビールのモニュメントと東京スカイツリー、左手には、隅田川右岸と吾妻橋を望む。  吾妻橋の構造形式 は3径間鋼ソリッドリブタイドアーチ橋で、 橋長は150m、幅員 は20m、竣工は1931年である。  吾妻橋の創架は1774年で、それまでは「竹町の渡し」と呼ばれた渡し舟があった。  橋は、武士以外の全ての通行者から2文ずつ通行料を取ったと記録に残っている。  橋の西詰の下を通って、下流から橋越しに東京スカイツリーを望む。  隅田川右岸の遊歩道は煉瓦が敷き詰められ、脇が花で飾れている。  東京都観光汽船の遊覧船「道灌」が駒形橋の下から姿を現す。 隅田川右岸を下流に歩いて厩橋に到着。  厩橋に上がって上流を望む。 屋形船の第六つり清丸「鳳凰」が繋留されている。  上流の駒形橋や東京スカイツリーを眺めながら、厩橋を東に向かって渡る。
 東詰でUターンして、右岸の遊歩道に戻るために、西詰に向かって歩く。  次の目的地の蔵前神社に向かうために、厩橋交差点に出る。 左右が江戸通りである。  江戸通りの北東方向に、仲見世通りの入口がある。   蔵前神社に到着。 神社は綱吉公が1693年に山城國の石清水八幡宮を当地に勧請したのが始まりである。  蔵前神社は 人間になった犬の話の「元犬」や名横綱に出世した「阿武松」など、古典落語ゆかりの神社である。  以来、江戸城鬼門除の守護神ならびに徳川将軍家祈願所の1社として篤く尊崇せられた  江戸時代に、蔵前神社の境内で勧進大相撲が開催され、勧進大相撲発祥の地として知られている。  蔵前神社通りから江戸通りに出る。 北東の方向に、厩橋交差点がある春日通りがある。

     駒形橋 地図の中央の矢印が駒形橋です      <東京都台東区雷門2丁目1にて>
駒形橋から厩橋までの風景を、下記の駒形橋から厩橋のボタンをクリックして49枚のスライド写真でご覧ください。


 葛飾北斎の浮世絵「首尾の松…」の背後に聳える東京スカイツリー

 路地を通って隅田川右岸に出る。 左手に補修中の厩橋が見える。  目の前を、船首のピンクのラインがチャームポイントの東京都観光汽船の遊覧船「リバータウン」が通過する。  遊歩道には、葛飾北斎の「首尾の松の釣舟 椎木の夕蝉」の浮世絵が立ててある。  この辺りは、船で吉原に行き来する客が吉原での首尾を思うところであった。  蔵前橋の西詰め、蔵前橋通りの北側に「浅草御蔵跡碑」がある。
 蔵前橋の西詰から橋を東に渡る。 前に、首都高速の向島線が見える。 蔵前橋から東京スカイツリーを望む。  東詰に蔵前国技館があり、高欄には力士などのレリーフが施されている。  蔵前橋から蔵前通りを東に歩き、蔵前橋東詰交差点から東を望む。 右手に横綱町公園が現れる。 右折して公園へ。  蔵前通りに面した横浜町公園の北門から公園内へ。 中へ進むと右手に日本庭園、左手に復興記念館がある。  復興記念館の横は、震災記念野外展示場になっていて、被災品が陳列してある。  震災記念屋外ギャラリーは1923年の関東大震災の被災品を展示し、二度と同じ不幸が起こらないように願っている。  子供の遊び場の横には、東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑がある。  公園の中央にある慰霊堂。  横には、「震災避難児童弔魂像」がある。
 公園の南には、一風変わった築地本願寺慈光院がある。  横綱町公園の南西端にある旧安田庭園前交差点に面して、旧安田庭園の出入り口がある。  隅田川から水を引き込んだ水門跡があり、潮入と呼ばれた。  庭園の背後に、地上27階高さ133.7mのNTTドコモ墨田ビルが聳えている。  池の背後には、中央に、東京スカイツリーも見える。 最近、旧安田庭園を訪れたのは2016年1月13日だった。  旧安田庭園を出て、隅田川西岸へ。 隅田川左岸の水上バス発着所付近から、下流に、総武線の鉄橋を望む。  先ほど、河口へ向かっていた観光船「ひみこ」が、今度は上流へ。 間もなく、蔵前橋を通過する。  総武線浅草橋へは両国橋を渡らず、蔵前橋に向かう。  関東大震災の復興計画により、1927年に現在の蔵前橋が架橋された。  架橋以前にはこの場所に、「富士見の渡し」と呼ばれていた渡船場があった。 観光船「リバータウン」も再び姿を見せる。  石段を登って、蔵前橋の東詰へ。
   蔵前橋は、橋長は173.2m、幅員は22m、鋼アーチ最大支間は50.9m、コンクリートアーチ支間は12.2mである。  蔵前橋の下流側を東詰から西詰に渡る。 蔵前通りには、蔵前橋と首尾の松の碑がある。 現在の松は7代目である。  蔵前橋の西詰で、隅田川右岸に下りて遊歩道を歩く。  今日一日付き合ってくれた東京スカイツリーに、蔵前橋越しに別れを告げる。  江戸通りの浅草橋駅前交差点に到着。 左側に総武線の高架線がある。 目の前の総武線浅草橋駅から乗車して帰路に就く。

   蔵前橋 地図の中央の矢印が蔵前橋です      <東京都台東区蔵前2丁目にて>
蔵前橋から両国橋までの風景を、下記の「蔵前橋から両国橋」のボタンをクリックして41枚のスライド写真でご覧ください。  

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