今日の隅田川散策は、駒形橋近くにある都営浅草線の浅草駅から出発する。
最初に、駒形橋の西詰下流側へ。 道脇に木馬か碇のようなモニュメントがある。
正体は分からなかった、背後は駒形橋西詰交差点である。
隅田川右岸から、駒形橋越しに東京スカイツリーを望む。 駒形橋は1927年に竣工された橋である。
駒形橋の構造形式は中央径間、中路式ソリッドリブタイドアーチ橋である。
橋名は橋の西詰にある「駒形堂」に因む。 関東大震災後の復興計画により現在の橋がはじめて架橋された。
震災以前はこの場所に「駒形の渡し」があった。 川の中央を、観光船「ひみこ」が河口へ向かっている。
遊覧船は間もなく下流の厩橋に至る。 駒形橋の上から上流に、赤い吾妻橋を望む。
駒形橋を渡って東詰に出る。 橋の上には浅草通りが通っている。 正面が駒形橋東詰交差点である。
東詰の下を潜ると、上流に吾妻橋が見える。
東京都観光汽船の遊覧船「ヒミコ」の次は「竜馬」がやって来た。
彫刻は樋口保喜の「休日の午後」を見ながら、西詰に戻る。
東京都公園協会の水上バス「あじさい」もやって来た。
駒形橋は東京スカイツリーのシャッターポイントの一つである。
西詰の右手に「駒形堂」がある。 「駒形堂」は浅草寺発祥の霊地に建つお堂である。
628年に浅草寺ご本尊の聖観世音菩薩が、この地に上陸されて草堂に祀られたという。
駒形堂の名の由来は、生物の守護仏である馬頭観音を祀り、馬形の作り物を奉納したことによる。
駒形橋西詰から、アサヒビールのモニュメントと東京スカイツリー、左手には、隅田川右岸と吾妻橋を望む。
吾妻橋の構造形式 は3径間鋼ソリッドリブタイドアーチ橋で、
橋長は150m、幅員 は20m、竣工は1931年である。
吾妻橋の創架は1774年で、それまでは「竹町の渡し」と呼ばれた渡し舟があった。
橋は、武士以外の全ての通行者から2文ずつ通行料を取ったと記録に残っている。
橋の西詰の下を通って、下流から橋越しに東京スカイツリーを望む。
隅田川右岸の遊歩道は煉瓦が敷き詰められ、脇が花で飾れている。
東京都観光汽船の遊覧船「道灌」が駒形橋の下から姿を現す。 隅田川右岸を下流に歩いて厩橋に到着。
厩橋に上がって上流を望む。 屋形船の第六つり清丸「鳳凰」が繋留されている。
上流の駒形橋や東京スカイツリーを眺めながら、厩橋を東に向かって渡る。
東詰でUターンして、右岸の遊歩道に戻るために、西詰に向かって歩く。
次の目的地の蔵前神社に向かうために、厩橋交差点に出る。 左右が江戸通りである。
江戸通りの北東方向に、仲見世通りの入口がある。
蔵前神社に到着。 神社は綱吉公が1693年に山城國の石清水八幡宮を当地に勧請したのが始まりである。
蔵前神社は 人間になった犬の話の「元犬」や名横綱に出世した「阿武松」など、古典落語ゆかりの神社である。
以来、江戸城鬼門除の守護神ならびに徳川将軍家祈願所の1社として篤く尊崇せられた
江戸時代に、蔵前神社の境内で勧進大相撲が開催され、勧進大相撲発祥の地として知られている。
蔵前神社通りから江戸通りに出る。 北東の方向に、厩橋交差点がある春日通りがある。
駒形橋
地図の中央の矢印が駒形橋です <東京都台東区雷門2丁目1にて>
駒形橋から厩橋までの風景を、下記の駒形橋から厩橋のボタンをクリックして49枚のスライド写真でご覧ください。
路地を通って隅田川右岸に出る。 左手に補修中の厩橋が見える。
目の前を、船首のピンクのラインがチャームポイントの東京都観光汽船の遊覧船「リバータウン」が通過する。
遊歩道には、葛飾北斎の「首尾の松の釣舟 椎木の夕蝉」の浮世絵が立ててある。
この辺りは、船で吉原に行き来する客が吉原での首尾を思うところであった。
蔵前橋の西詰め、蔵前橋通りの北側に「浅草御蔵跡碑」がある。
蔵前橋の西詰から橋を東に渡る。 前に、首都高速の向島線が見える。 蔵前橋から東京スカイツリーを望む。
東詰に蔵前国技館があり、高欄には力士などのレリーフが施されている。
蔵前橋から蔵前通りを東に歩き、蔵前橋東詰交差点から東を望む。 右手に横綱町公園が現れる。 右折して公園へ。
蔵前通りに面した横浜町公園の北門から公園内へ。 中へ進むと右手に日本庭園、左手に復興記念館がある。
復興記念館の横は、震災記念野外展示場になっていて、被災品が陳列してある。
震災記念屋外ギャラリーは1923年の関東大震災の被災品を展示し、二度と同じ不幸が起こらないように願っている。
子供の遊び場の横には、東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑がある。
公園の中央にある慰霊堂。 横には、「震災避難児童弔魂像」がある。
公園の南には、一風変わった築地本願寺慈光院がある。
横綱町公園の南西端にある旧安田庭園前交差点に面して、旧安田庭園の出入り口がある。
隅田川から水を引き込んだ水門跡があり、潮入と呼ばれた。
庭園の背後に、地上27階高さ133.7mのNTTドコモ墨田ビルが聳えている。
池の背後には、中央に、東京スカイツリーも見える。 最近、旧安田庭園を訪れたのは2016年1月13日だった。
旧安田庭園を出て、隅田川西岸へ。 隅田川左岸の水上バス発着所付近から、下流に、総武線の鉄橋を望む。
先ほど、河口へ向かっていた観光船「ひみこ」が、今度は上流へ。 間もなく、蔵前橋を通過する。
総武線浅草橋へは両国橋を渡らず、蔵前橋に向かう。 関東大震災の復興計画により、1927年に現在の蔵前橋が架橋された。
架橋以前にはこの場所に、「富士見の渡し」と呼ばれていた渡船場があった。 観光船「リバータウン」も再び姿を見せる。
石段を登って、蔵前橋の東詰へ。
蔵前橋は、橋長は173.2m、幅員は22m、鋼アーチ最大支間は50.9m、コンクリートアーチ支間は12.2mである。
蔵前橋の下流側を東詰から西詰に渡る。 蔵前通りには、蔵前橋と首尾の松の碑がある。 現在の松は7代目である。
蔵前橋の西詰で、隅田川右岸に下りて遊歩道を歩く。
今日一日付き合ってくれた東京スカイツリーに、蔵前橋越しに別れを告げる。
江戸通りの浅草橋駅前交差点に到着。 左側に総武線の高架線がある。 目の前の総武線浅草橋駅から乗車して帰路に就く。
蔵前橋
地図の中央の矢印が蔵前橋です <東京都台東区蔵前2丁目にて>
蔵前橋から両国橋までの風景を、下記の「蔵前橋から両国橋」のボタンをクリックして41枚のスライド写真でご覧ください。