人形町散策      2016年12月17日


   人形町通りの歩道にある「江戸落語」の人形町からくり櫓

   人形町散策のために、東京メトロ日比谷線の人形町駅で下車して、人形町交差点の東南角に出る。  人形町交差点から人形町通りを北に300mほど歩いた東側に、 お富さんで頭に叩き込まれた「玄冶店跡」の碑がある。  人形町通りを南東に歩き、再び、人形町交差点を渡ると、右手に鳴門鯛焼本舗があり、長い列が出来ている。  更に進むと、右手に昭和新撰江戸33観音霊場第3番札所の大観音寺がある。  毎月11日と17日に本尊の鉄造菩薩頭を開帳している。 今日は17日なので参拝者が多い訳だ。  先程の鳴門鯛焼本舗の店先で、待っている客の姿が無かったので、早速鯛焼きを買って頬張る。
 人形町通りの3つ西側の通りに、日本橋図書館と日本橋幼稚園の重厚な建物がある。  日本橋幼稚園辺りには、明治の初めに、西郷隆盛の屋敷があった。  日本橋幼稚園の前に説明板がある。 朝鮮への使節派遣を反対された西郷はこの地を去り鹿児島に帰郷した。  南に歩き、交差点まで来ると、北側に「鯨と海と人形町」のオブジェがある。  鯨の髭が繰り人形のバネに使われたのが理由らしい。  交差点を右折して、甘酒横丁に向かって歩く。  右手にコンビニのファミリーマートがあり、その向かい側にの愛読した谷崎潤一郎生誕の地がある。  左手前で大勢の人が列を作っている。 1760年創業の軍鶏料理専門店「玉ひで」である  間もなく、甘酒横丁交差点だ。 横断歩道を渡って、甘酒横丁に向かう。
 甘酒横丁交差点から人形町通りを北に望むと、「町火消し」の人形町からくり櫓が見える。  交差点から人形町通りを南東に進むと右手の歩道に、「江戸落語」の人形町からくり櫓がある。  江戸落語からくり櫓では、屋根の下にある3つの絵が次々と回転する。  現在の人形町交差点北側一帯には江戸唯一の歓楽街が在り大変な賑わいだった。  人形町通りから、甘酒横丁に右折し、北東に歩くと、浜町緑道公園の交差点に至る。  甘酒横丁は人形町通りからここまでの250mの道路である。  甘酒横丁は甘酒屋が入口にあったことが名前の由来である。  人形町は歌舞伎や浄瑠璃の芝居小屋が開かれた江戸歌舞伎発祥の地である。  緑道の入口には勧進帳の弁慶像が立っている。  甘酒横丁から右折して、浜町緑道公園に入る。  浜町緑道公園は人気店「ブラザーズ」の前から新大橋通りまでらしい。

     江戸落語のからくり櫓 地図の中央の矢印が「からくり櫓」です      <東京都中央区日本橋人形町2丁目2にて>
人形町の風景を、下記の人形町のボタンをクリックして40枚のスライド写真でご覧ください。


 上流へ航行している水上バスは、東京湾クルーズの東京都観光汽船「ヒミコ」

 浜町緑道は浜町川の跡で、昭和40年代終盤までに全て埋め立てられた。  浜町川は、かつて現千代田区神田佐久間河岸の神田川から分れ、清洲橋の下流付近で隅田川と合流する水路だった。  浜町緑道公園は新大橋通りで終わりになる。 通りへの出口にアーチ型の門がある。  新大橋通りの向かい側が、首都高速の浜町出口になっている。  浜町緑道公園から新大橋通りへ左折して、新大橋に向かって歩く。  浜町中ノ橋交差点に至る、清洲橋がある清洲橋通りと新大橋通りの交差点である。  橋交差点から清洲橋通りを浜町公園前交差点に向かう。
 清洲橋通から浜町公園へはアプローチの小道がある。 入口の右に小便小僧、左に明治座がある。  日本橋明治座は、明治時代からの長い歴史を持ち、 「銀座歌舞伎座」「新橋演舞場」「お堀端帝劇」などとともに、東京を代表する劇場である。  明治座の建物の外側の角地に「明治座稲荷神社」がある。 参拝して浜町公園に向かう。  浜町公園に到着。 中央区の公園の中では最大の面積を有している。  公園は、江戸時代には熊本藩主・細川氏の下屋敷があり、明治期以降も細川家の邸宅があった。 園内には、1989年建立の花の都中央区宣言碑母と子の像かある。  浜町公園は隅田川に隣接している。  隅田川を遡上している水上バスが見える、東京クルーズの「リバータウン」だろう。  隅田川の右岸には首都高速が走り、両国ジャンクションで向島線と小松線に分かれる。  浜町公園から新大橋に来て、橋の上から、隅田川左岸に建つ、東京ビュータワーとリバーサイドタワーを望む。  新大橋を渡りながら、2015年5月6日に明治村で見た、お蔵入りになった新大橋を思い出す。  葛飾北斎の浮世絵でお馴染みの新大橋を渡る、中央部に北斎の浮世絵がある。  水上バスが上流へ航行している。 東京湾クルーズの東京都観光汽船「ヒミコ」だろう。  隅田川左岸を、両国ジャンクションを眺めながら歩く。
 隅田川左岸から竪川右岸に右折して、赤穂浪士が敵討ちをした後最初に渡った「一之橋」へ。  竪川の右岸を進むと、薪炭商人であった塩原太助ゆかりの「塩原橋」が見えてきた。  塩原太助の立志伝は三遊亭円朝により人情話に仕立てられ、歌舞伎の「塩原多助一代記」は大評判になった。  赤穂浪士討ち入りで、大石主税は裏門から進入したが、吉良邸裏門跡には、吉良邸跡の幟が立っている。  今日の最後の締めとして、本所松坂町公園へ。  国道14号線千葉街道に出て、両国歩道橋から、国道14号線千葉街道を望む。  総武線の両国駅から乗車して家を目指す。

   浜町公園 地図の中央の矢印が「浜町公園」です      <東京都中央区日本橋浜町2丁目59にて>
浜町公園周辺の風景を、下記の浜町公園をクリックして43枚のスライド写真でご覧ください。

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