大樹寺      2016年11月28日


   浜名湖サービスエリアから高速道路越しに井伊谷を望む

 11月26日に、東名高速道路を西に向かって走る。 御殿場ジャンクションで東名に進み、富士川サービスエリアへ。  サービスエリアからの富士は、半世紀余りに渡り見慣れた光景である。 最初に、富士山を眺めたのは、65年前の1952年だった。  58年前の1959年の伊勢湾台風の日は、富士山麓を江ノ島に向かって走っていた。  富士山の頂に立ったのは、39年前の1978年だった。 参加した登山グループの中では、2番目の年長者だった。  若い連中が先を急ぐ中、最後尾で付いていき、八合目の山小屋には最後に到着。  翌日の山頂到着は、登山部の若者と二人での一番乗りだった。 一緒に行った連中が山頂にいた私を見て仰天。  1956年の61年前に、銀座アルプス縦走や、立山と剣を縦走し裏剣から黒部十字峡を走破した経験が役立った。
 下りサービスエリアから、高速道路の下を潜って上りサービスエリアへ、ユニークな風速計を発見。  上りサービスエリアにある道の駅「富士川楽座」4階にある展望ラウンジへ。  展望ラウンジからは大きな窓のガラス越しに、雄大な富士川、その後ろに富士山が見える。  ラウンジにある「珈琲富士山のめぐみ」にて珈琲を頂き、寛ぎながら世界遺産の絶景を堪能する。  窓からの絶景は、2000年に富士川楽座が開館して以来、上京するたびに慣れ親しんだ風景だ。  富士川楽座はハイウェイオアシスとして富士川サービスエリアに併設されており、一般道からも入館できる。  東に目を移すと愛鷹山が見える。 左先端が2007年2月12日に登頂した標高1504mの愛鷹山の越前岳である。  2010年4月の放送で、富士川楽座は日本一の集客数を誇る道の駅として紹介された。
 富士川サービスエリアを出て、東名を走り浜名湖サービスエリアへ。  新東名が常用になった今、再び、このサービスエリアに立ち寄ることは無いだろうと思いながら駐車場へ。  富士川サービスエリアを出て、一気に東名を走り浜名湖を渡る。 数え切れないほど訪れた、浜名湖サービスエリアに到着。  うな丼を良く食べた「浜名湖近鉄レストラン」も思い出の場所だ。 最近は浜名湖周辺では、一色産の鰻が出ることが多い。  東名開通時の近鉄レストランの建物は目立つ存在だった。 現在でも、午後の風景はサービスエリアの中で最高級の一つと思っている。  高校の同級生で、この辺りから通学していた生徒も多く、私にとっては地元の一つと思っている。  浜名湖に架かる、東名高速道路の赤い鉄橋の浜名湖橋を望む、午後の眺めは最高である。  赤い浜名湖橋の後が引佐細江で、入江に注ぐ井伊谷川上流が「女城主直虎」の舞台である。  浜名湖橋の右詰が黒岩崎で、その右が、22年前の1995年1月8日に登った大草山である。  浜名湖の風景を十分堪能して、音羽蒲郡インターを出て帰宅する。

     浜名湖サービスエリア 地図の中央の矢印が浜名湖サービスエリアです      <静岡県浜松市北区三ヶ日町佐久米にて>
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大樹寺ビスタライン厭離浄土、欣求浄土オレンジパーク  松平家徳川将軍菩提寺の大樹寺の紅葉

 岡崎市にある、松平家徳川将軍菩提寺成道山松安院「大樹寺」を尋ねる。  大樹寺山門は1641年に家光が建立した、境内から山門、総門を通して、その真ん中に岡崎城が見える。  山門を通して岡崎城を拝む展望をビスタラインと云い、2011年3月29日には、桜に囲まれた岡崎城から山門を眺めた。
 1535年に松平清康が建立した、大樹寺で最も古い多宝塔は国の重文に指定されている。  大樹寺の本堂は間口十五間、奥行十三間の大伽藍で、1475年に松平四代親忠公が創建、1857年に十三代将軍家定公が再建した。  本尊は平安末期の木造である阿弥陀如来坐像、背後の千体もの阿弥陀仏と共に慈悲に満ちたお顔をしている。  大樹寺は徳川氏・松平氏の菩提寺であり、歴代当主の墓や歴代将軍の位牌が安置されている。  大樹寺は、徳川家康が桶狭間の合戦後逃げ込んだことで知られている。
 先祖の墓前で自害を覚悟した時、「厭離浄土、欣求浄土」がお前の役目だと言われた。  境内には、徳川家康公お手植えの椎の木がある。 親忠は大樹寺創建の際、祖先三代の墓を移祭し、廟所を創建した。  廟所には初代親氏から八代広忠までの松平八代墓がある。  本堂に参拝してから、収蔵庫や宝物殿を観覧する。 館内には、家康が命名した開運「貫木神」の閂がある。  家康は遺命で、「位牌は大樹寺に祀るべし」とし、歴代将軍の等身大の位牌が安置されている。  鮮やかに色付いた、山門前の紅葉を頭に刻み、再び訪れることはないであろう大樹寺を後にする。

   大樹寺 地図の中央の矢印が大樹寺です      <愛知県岡崎市鴨田町広元にて>
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   新東名道路から見た雪の多い東斜面からの富士

 12月4日に、東名高速道路の音羽蒲郡インターに向かう。 左手にオレンジパークが見える。  前を通過する度に、数え切れないほど眺めたオレンジパークである。 今回が最後のチャンスと思って、覗いてみることにする。  蒲郡オレンジパークは、春はイチゴ狩り、夏はメロン狩りとぶどう狩り、 秋は蜜柑狩りと一年中の季節の様々なフルーツ狩りが楽しめる施設である。  今は蜜柑狩りのシーズンで、多くの親子連れが詰め掛けていた。
 蒲郡は昔から蜜柑の産地で、同級生の多くが蜜柑の栽培に人生を掛けていた。  蒲郡蜜柑が並んでいる、同級生の中にはハウス蜜柑を栽培しているが、その高価に驚く  蒲郡みかんは、一般のみかんの他に、最上級の「箱入り娘」上級の「おてんば娘」がある。  三河もめんが並んでいる。 三河は木綿の発祥之地を云われており、クラスメイトの中にもガチャ万景気を享受した人が多い。  音羽蒲郡インターから東名に入り、三ケ日ジャンクションから新東名自動車道へ。
 新清水出口1.5kmの表示板が見える。 この辺りから富士山のビューポイントになる。 今年の富士は、雪が多く見応えがある。  最初に、富士を見ながら車で走ったのは60年前であった。 その頃は、国道1号線で、車も少なかった。  左手に新富士インターの標識がある、目の前の左端が愛鷹山の越前岳だろ。 愛鷹山を回り込んだら、再び富士が山頂を現した。  宝永山が正面に見える。 富士山は西斜面より東斜面の方が雪が多い。 世界遺産の素晴らしい富士を後して、東名に合流する。  海老名サービスエリアに寄って一服する。 東名から首都高速3号渋谷線に入り、駒沢大学駅を通過、左前方に国際動物専門学校が見える。  右に、地上30階のザ・パークスハウス三軒茶屋タワー、正面に地上24階の住友不動産渋谷ガーデンタワー、 地上32階建ての渋谷クロスタワー、六本木ヒルズ森タワーを見ながら西麻布交差点の上を通過する。  谷町ジャンクションを右折して、湾岸線へ。 レインボーブリッジを渡って、東関東自動車道へ。   過日搭乗した、東京お台場にあるパレットタウン大観覧車や葛西臨海公園のダイヤと花の大観覧車を眺めていたら、 間もなく千鳥町インターに到着した。

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