鶴ヶ城と大内宿      2016年10月29日


   通称鶴ヶ城と呼ばれている国指定史蹟若松城跡に建つ若松城

 裏磐梯ロイヤルホテルにて朝を迎える、 部屋の窓からは紅葉の森が広がっているが、曇天の空が残念である。  ホテルは五色沼近くにあり、この辺りの紅葉は今が一番の見頃である。  晴天ならば、食事前に、五色沼自然探勝路を歩く積もりでいたがやめる。  長年、頭にあった裏磐梯の紅葉であったが、今回はホテルの庭園で済ませる。  靄で包まれた、裏磐梯高原の紅葉の木々の中を鶴ヶ城に向かう。
 磐梯山ゴールドラインは、現在、紅葉の真っ盛り、曇天の空が恨めしい。  マイカー旅行は、晴天の日しか出てこないので、写真はいつも綺麗だが、 今回の旅行の写真は期待できそうも無い。  前面に猪苗代湖が見えてきた。 運転手推薦の絶景ポイントに到着。  この地からは猪苗代湖と標高1818.6mの磐梯山の山頂が遠望できる。  東には、小屋川が流れ、近くにとび滝や滑滝がある。  更に下ると、滑川展望台があるが、下車しなくて、バスの中から、猪苗代湖を遠望する。  鶴ヶ城の北側にある鶴ヶ城会館に到着する。
 本丸を囲むお堀沿いに歩いて、椿坂を渡り本丸へ。  国指定史蹟若松城跡に建つ鶴ヶ城が正面に見えてきた。  鶴ヶ城は所在地名を登録名としたため、公式には「若松城」と登録されている。  城の前では、市のシンボル「鶴ヶ城」をモチーフとしたキャラクターの「お城ボくん」が出迎えて呉れる。  鶴ヶ城天守閣に入る。 館内及び展示物は撮影禁止、最上階の五層の展望層に登る。  展望層から雄大な会津の景色と城下町を一望する。   北東を望むと、会津の市街地が広がっている。  東南には、芝生の左上に、茶室「麟閣」が見える。  南を望むと、右手中央に「鉄門」が見える、南走長屋が「千飯櫓」迄続いている。  右手に笠間稲荷神社の鳥居が見える。  小学生の参観者の一団で賑わう最上層から階下へ降りる。
 二層の常設展では会津を治めた歴代城主が紹介されている。  1627年に安城市岩根城縁の加藤嘉昭が会津に入って、会津のお殿様になっている・  1874年鶴ヶ城取り壊し、1965年に天守閣が再建された。  鶴ヶ城から芦の牧温泉駅に向かう。

     鶴ヶ城 地図の中央の矢印が鶴ヶ城です      <福島県会津若松市追手町1にて>
鶴ヶ城を、下記の鶴ヶ城のボタンをクリックして58枚のスライド写真でご覧ください。


 猫の駅長として名高い、会津鉄道会津線の芦の牧温泉駅

 貴志川線貴志駅のたま駅長と同様に、 猫の駅長として名高い、会津鉄道会津線の芦の牧温泉駅に到着する。  「猫が働く駅」の看板が掲げられている駅の名誉駅長は、現在、「ばす」に続いて二代目の「らぶ」である。  一日中、待合室の座布団で寝ているだけ」と報道された名誉駅長は今日も「寝ているだけ」であった。  大量のフラッシュにより目を悪化させたため撮影禁止になっているので、遠くから撮影禁止の掲示板だけ撮影する。
 プラットホームに「花咲くあいづ号」が到着、車体には当地キャラが描かれている。  花咲くあいづ号には、当地キャラが乗車し、車内を盛り上げる。  会津鉄道の芦の牧温泉駅から湯野上温泉駅まで、車窓からの紅葉を鑑賞する。  湯野上温泉駅に到着する。 駅名標には「江戸風情と湯けむりの里」とある。  湯野上温泉駅と豊後中村駅は、駅舎の屋根が茅葺になっていることで知られている。  湯野上温泉駅は東北の駅百選に選定され、日本鉄道賞・特別賞を授与された。  駅を後にして、徒歩1分の距離にある「夫婦岩」に向かう。
 一般には大川と呼ばれている阿賀川沿いの道を南に歩くと、前方対岸に、夫婦岩と呼ばれる二本の石柱が見えてきた。  夫婦岩は「愛と絆の象徴」と言われ、この地に100万年も凜として立っている。  男性の石柱は高さ26m、女性の石柱は高さ23mで、夫婦円満・縁結びにご利益がある。  夫婦岩を後にして、会津鉄道会津線の第2日光道踏切を渡り、 バスが待つJA農協直売所「よらっしぇ」に到着、湯ノ上会津高田線を走り大内宿へ向かう。

   芦の牧温泉駅 地図の中央の矢印が芦の牧温泉駅です      <福島県会津若松市大戸町上三寄大豆田にて>
会津鉄道の風景を、下記の「会津鉄道」のボタンをクリックして25枚のスライド写真でご覧ください。  


   大内宿名物の「ねぎ一本そば」を頂いた大黒屋

 重要伝統的建造物群保存地区として選定されている大内宿の駐車場に到着する。  保存地区は宿場町としては、妻籠宿、奈良井宿に続いて、大内宿が3番目に指定された。  大内宿は奥羽山脈山中の、千米級の山々に囲まれた標高658m前後にある小規模な盆地の東端にある。  全長450mの往還の両側に、道に妻を向けた寄棟造の民家が建ち並ぶ。  江戸時代には会津西街道(下野街道)の「半農半宿」の宿場であった。  添乗員さんの話では、大内宿に比肩するのは妻籠・馬篭だという。数え切れないほど訪れた妻籠・馬篭がやはり最高か。
 大内宿は年間を通して百万人以上の観光客が足を運び、近年はテレビ撮影やメディア等に取り上げられている。  大内宿の名物は「ねぎそば」で、宿場内を進むと、先ず左手に金太郎そばの「山本屋」がある。  町並み展示館の前にある大黒屋も「ねぎそば」お勧めのお店、此処で名物を試食することにする。  ねぎとの組み合わせが絶妙で、「美味しいですね」とお店の人に言うも、「名物にしては」の言葉に先方の人も苦笑い。  売られているそばの種類は多いが、「ねぎ一本そば」が狙い、それも新そばが嬉しい。  大内宿の蕎麦は保科正之移封でもたらされ、高遠そばと呼ばれている。  会津の代表的なせと物「会津本郷焼」を取り扱う店であるたまき屋の店先を覗く。  ぽちぽち雨が降り出したので、駐車場に戻り、会津西街道を南下して「塔のへつり」へ向かう。
 「塔のへつり」は夫婦岩と同様に、阿賀川(大川)に出来た奇岩の石柱である。  「へつり」とは会津方言で、川に迫った険しい断崖のことである。  「湯野上温泉と塔のへつり」は新観光名所福島三十景になっている。  奇岩怪石が塔のようにそそりたち、大川ラインの中でも最大の渓谷美と云われている。  百万年もの長い年月をかけて、侵食と風化を繰り返してつくり出したものである。  阿賀川の両岸の紅葉は真っ盛りである、雨天なのが残念。  阿賀川に架かる藤見橋を渡って、巨石柱が並ぶ対岸へ。  橋詰にあるのが舞台岩、上流が屏風岩、下流に九輪塔岩と櫓塔岩が並ぶ。  バスの集合時間が近づいたので、藤見橋を急いで渡る。  雨も本降りに成り、天然記念物に指定された「塔のへつり」も人影が疎らになる。  紅葉に彩られた「塔のへつり」を後にして、帰路を急ぐ。

     大内宿 地図の中央の矢印が大内宿です      <福島県南会津郡下郷町大内にて>
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