那須岳の主峰茶臼岳      2016年9月01日


   標高1718mにある那須岳平ヶ首山頂分岐点にて茶臼岳を背景に

 リゾートホテル・ラフォーレ那須で2016年9月1日の朝を迎える。  ホテルの窓から、南東の方向を望む。 この方向に、那須御用邸本邸がある。  上天気で、今日の登山は期待できそう。 朝食後、準備出来次第、愛車に乗って出発する。  那須ロープウェイ駐車場に到着、右手に見える朝日岳が美しい。 朝日岳は那須岳五山の一つである。
 ロープウェイ山麓駅から那須五岳の最高峰である茶臼岳が見える。  那須ロープウェイは、延長は812m、最大高低差は294m、搬器定員は111名、 運転速度は最高一秒間に5m、所要時間3分40秒である。  ロープウェイは東野交通が営業している。 索道方式は、複線交走式普通索道方式で、 ゴンドラは「かっこう号」「りんどう号」の二台である。  ゴンドラの窓から見える朝日岳は那須連山で唯一の鋭鋒、岩山である。  標高1684mの高所にあるロープウェイ山頂駅に到着する。  山頂駅は、那須岳の主峰茶臼山登山道の9合目にある。  茶臼岳の山頂までは、山と渓谷社の「東京周辺の山」では登り35分とある。
 登山道には、山頂駅から牛ヶ首分岐まで150m、分岐点から大岩まで370mとある。  茶臼岳の南には、標高1776mの南月山が続いている。  山頂駅から登山道を200m登る、此処までは軽装で登る観光客も多い。  この辺りから本格的な登山道になる。 殆どの観光客が此処で引き返す。  那須岳とは三本槍岳、朝日岳及び茶臼岳等の総称であるほか、茶臼岳の別称としても使われている。  那須岳は奥羽山脈の南端にあり、60年前に福島県の甲子旭岳が噴火した。  甲子旭岳の噴火に続き、三本槍岳、朝日岳、南月山と続き、 4万年前から茶臼岳の噴火が現在まで続いている。  茶臼岳西側斜面の無間地獄では今尚盛んに噴煙を上げている。  茶臼岳の噴煙には硫黄成分が含まれ、昭和23年頃まで、硫黄の採取が行われていた。

    那須ロープウェイ山頂駅 地図の中央の矢印が山頂駅です      <栃木県那須郡那須町湯本にて>
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 標高1915mの日光那須国立公園の茶臼岳山頂

 茶臼岳の噴煙には硫黄成分が含まれ、昭和23年頃まで、硫黄の採取が行われていた。  登るにつれて、高度が上がる。 朝日岳の右奥の山に、標高1701mの赤面山が見える。  登山道の両側に大きな岩がごろごろしだした。 大岩を前に一服する、茶臼岳南斜面のガラ場が山頂へと続いている。  那須高原を望む。 山頂駅から可也登った積りが、目の前に見える。  山頂駅を出発してから、もう、40分過ぎた、背後にやっと大岩が見えてきた。  牛ヶ首分岐から大岩迄、370mの登山道が続く。  茶臼岳は、低山にも拘わらず、噴火により、乾燥と貧栄養の植物が覆い、高山の様相を示している。  又、日本の中央に位置することから、太平洋側と日本海側の植物が入り混じっているのが特徴である。
 大岩の前は、ガラ場と言うより岩場の様相を示している。 岩に書かれた丸印の記号を見ながら、登山道を探しながら歩く。  やっと大岩に到着。 山頂駅を出てから、略、1時間かかる。  大岩から、今登って来た登山道を望む、左下に、ロープウェイの山頂駅が見える。  標識柱によると、大岩から茶臼岳山頂まで400m、25分、山頂駅までは700m、20分である。  最後の急坂を登りきって、山頂口へ。 茶臼岳まで後200m、10分になった。  U字型に開いた岩の間から火口が見える。 那須岳神社の鳥居前に到着。  那須岳神社には、先に着いた児童の一団が見える。
 1時間半余りかかって、山頂駅から、茶臼岳山頂に到着する。 天気予報どおり、空は一面に雲で覆われだした。  山頂を後にして、火口を右回りに歩く。 茶臼岳の火口を覗く、火口は空で池も見当たらない。  火口と反対側の東を望む、右中央に見える細長い池が「姥ヶ平ひょうたん池」だろう。  前の谷間を右に行くと、峰の茶屋跡に避難小屋がある。   お鉢周りの標識柱がある、茶臼岳山頂までは200mで5分、峰の茶屋跡避難小屋まで1km、30分とある。  牛ヶ首に向かう、二人の登山者の姿が見える。  右手に、赤い屋根の峰の茶屋跡避難小屋、その背後に、標高1799mの剣が峰が見える。  余裕を考え、お鉢周りは途中で引き返す。

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   茶臼岳西側斜面の無間地獄では今尚盛んに噴煙を上げている

 再び、山頂に戻る。 茶臼岳山頂の西側斜面からは、今でも噴煙が揚がっている。  この辺りが無間地獄である。背後に「姥ヶ平ひょうたん池」が見える。  左に目を移すと、尾根に登山道が見える。 手前下が牛ヶ首で日の出平に向かう道だろうか。  小山が、標高1786mの日の出平のようだ。 再び、茶臼岳の山頂に戻り、下山開始、登山者の姿は少なくなった。  那須岳神社の鳥居を潜り、先ず、山頂口へ向かう。 手前で、標高1898mの那須岳三角点を発見する。  山頂口から、赤土のガラ場を下る。 ロープウェイの山頂駅と山麓駅が見えてきた。  緊急時の現在地番号が17番の地点に到着。 此処から大岩までが急坂の難所である。  同伴者は先行して、既に、大岩に到着。 大岩の上で立っているのが分かる。 手を振って、早く来るように催促している。  標石と刻まれた大岩の上に到着、大岩の下の急坂を降りれば後は一般的なコースである。  大岩から下山開始。 横を通ると、岩の大きさが実感出来る。 左手に、朝日岳の山頂が見えてきた。  那須野ヶ原が視界に入ってくる。 山頂駅が見の前に。 4年前の立山登山で感じた、足の痙攣の兆候が現れる。  山頂駅間際で、足を滑らし、筋肉を驚かして両足が攣る。  19番の緊急時現在地番号の標柱に到着、ロープウェイの山頂駅まで後10分である。  山麓駅から、痙攣がちな足で、車はホテルまで運転するのがやっと。 連泊のラフォール那須へ到着する。

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