神野寺とマザー牧場      2016年03月17日


   聖徳太子により開山された、関東最古の名刹である神野寺の本堂

 マザー牧場の菜の花を目当てに、館山自動車道を南下し、市原サービスエリアに寄る。  君津インターで降りて、房総スカイラインを南下し、国道465号線へ右折すると秋元城址がある。  案内板に釣られて、城址に向かう。 この辺りに上総国周東郡秋元庄があり、鎌倉時代の領主が秋元城を築いたと云われている。  秋元城は18世紀末には、里見氏の支配下に入った。  秋元城の規模は東西460m、南北400mの丘陵全体に及んでいて、優れた遺構が残っている。
 秋元城址から、県道93号久留野鹿野山湊線に入ると、九十九谷展望公園がある。  九十九谷展望公園の眺めは、東山魁夷画伯の出世作「残照」で一躍有名になった。  展望台からは、高宕山などの上総丘陵が幾重にも連なる山並の風景を一望できる。  日の出入り時の情景は墨絵の世界のようだといわれている。  大町桂月も「天下の奇景」と絶賛し、「房総の魅力500選」にも選定されている。
 九十九谷展望公園から西に進むと、関東最古の名刹である鹿野山神野寺がある。  境内に入ると、最初に仁王門があり、門内には金剛力士像がお寺の守護神として安置されている。  神野寺は598年、4番目に聖徳太子により開山されたお寺である。  現在の地名の鹿野山は、太子が神野寺を建立する際、野生の鹿が沢山集まったのに由来する。  お釈迦様の初転法輪の地であるサールナートの鹿野苑に由来する。  インドのサールナートにある鹿野苑を訪れたのは、12年前の2004年1月30日だった。  神野寺の本堂は1710年に再建された。 内陣の大厨子の中には、本尊の薬師如来と軍茶利明王が安置されている。  本堂の前には忠魂護国塔があり、鐘楼堂の梵鐘は、時を報せる時の鐘として、朝・昼・晩と撞かれている。
 神野寺六角堂のご本尊は十一面観世音菩薩の立像である。  本堂の裏には庭園が広がり、心字池や弁財天祠がある。  本堂の左手奥にある神野寺奥の院へ。 内陣には宮殿が設けられ本尊の飯縄大権現が安置されている。  奥の院には天狗様の大下駄があり、此れに触れて足腰のご守護並びに健康を祈願す。  神野寺には唯一の重要文化財である表門があるが、現在補修中でテントに覆われている。  神野寺の参拝を終えて、マザー牧場に向かう。

    神野寺 地図の中央の矢印が神野寺です      <千葉県君津市鹿野山にて>
九十九谷と神野寺を、下記の「九十九谷と神野寺」のボタンをクリックして25枚のスライド写真でご覧ください。



 350万本が咲き競い、関東最大級と云われている菜の花畑

 神野寺を出て、久留里鹿野山湊線を西に進むとマザー牧場がある。  マザー牧場は創業者の前田久吉が母に捧げる牧場として「マザー牧場」と名付けた。  東駐車場に車を置き、まきばゲートから入場する。   右手にあるトンネルを潜ると、「うしの牧場」があり、牛乳工場やうしの牧場ショップがある。
 「まきばのひろば」には「こぶたスタジアム」がある。 こぶたのレースが始まるというので、観覧席に着く。  こどもたちとこぶたたちが、力を合わせ元気一杯に走るレースである。  レースが始まってみると、子豚はお腹が空いているのか、ゴールの餌を目指して走ること、走ること、 子豚が子供を置き去りにして、一目散にゴールへ。  こぶたスタジアムを出て、菜の花が真っ盛りの西の花の大斜面の中を歩いて、 わくわくランドに到着。 観覧車が目の前に。  マザー牧場は「花と動物たちのエンターティメントファーム」である。
 展望館に入り、一服してから、360度の展望を楽しむ。  先ず眼に入るのは観覧車、左にメリーゴーラウンドが見える。 わんわんバスが走って来た。  北を望むと、左端に、東の花の大斜面、右下に、西の花の大斜面が見える。  東側には、まきばゲートの前に広がる「まきばのひろば」が見える。  展望館を出て、未だ一面茶色の「みどりのひろば」に立つ。 後ろにアグロドームの屋根が見える。  菜の花が咲く西側の花の大斜面へ。  マザー牧場の菜の花は350万本で、関東最大級を誇る菜の花畑と云われている。 菜の花の中を歩く。  菜の花を十分堪能した後、ゲイト前の本物そっくりの牛に別れを告げて帰路に就く。

  マザー牧場 地図の中央の矢印がマザー牧場です      <千葉県富津市田倉にて>
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