マザー牧場の菜の花を目当てに、館山自動車道を南下し、市原サービスエリアに寄る。
君津インターで降りて、房総スカイラインを南下し、国道465号線へ右折すると秋元城址がある。
案内板に釣られて、城址に向かう。 この辺りに上総国周東郡秋元庄があり、鎌倉時代の領主が秋元城を築いたと云われている。
秋元城は18世紀末には、里見氏の支配下に入った。
秋元城の規模は東西460m、南北400mの丘陵全体に及んでいて、優れた遺構が残っている。
秋元城址から、県道93号久留野鹿野山湊線に入ると、九十九谷展望公園がある。
九十九谷展望公園の眺めは、東山魁夷画伯の出世作「残照」で一躍有名になった。
展望台からは、高宕山などの上総丘陵が幾重にも連なる山並の風景を一望できる。
日の出入り時の情景は墨絵の世界のようだといわれている。
大町桂月も「天下の奇景」と絶賛し、「房総の魅力500選」にも選定されている。
九十九谷展望公園から西に進むと、関東最古の名刹である鹿野山神野寺がある。
境内に入ると、最初に仁王門があり、門内には金剛力士像がお寺の守護神として安置されている。
神野寺は598年、4番目に聖徳太子により開山されたお寺である。
現在の地名の鹿野山は、太子が神野寺を建立する際、野生の鹿が沢山集まったのに由来する。
お釈迦様の初転法輪の地であるサールナートの鹿野苑に由来する。
インドのサールナートにある鹿野苑を訪れたのは、12年前の2004年1月30日だった。
神野寺の本堂は1710年に再建された。 内陣の大厨子の中には、本尊の薬師如来と軍茶利明王が安置されている。
本堂の前には忠魂護国塔があり、鐘楼堂の梵鐘は、時を報せる時の鐘として、朝・昼・晩と撞かれている。
神野寺六角堂のご本尊は十一面観世音菩薩の立像である。
本堂の裏には庭園が広がり、心字池や弁財天祠がある。
本堂の左手奥にある神野寺奥の院へ。 内陣には宮殿が設けられ本尊の飯縄大権現が安置されている。
奥の院には天狗様の大下駄があり、此れに触れて足腰のご守護並びに健康を祈願す。
神野寺には唯一の重要文化財である表門があるが、現在補修中でテントに覆われている。
神野寺の参拝を終えて、マザー牧場に向かう。
神野寺
地図の中央の矢印が神野寺です <千葉県君津市鹿野山にて>
九十九谷と神野寺を、下記の「九十九谷と神野寺」のボタンをクリックして25枚のスライド写真でご覧ください。
神野寺を出て、久留里鹿野山湊線を西に進むとマザー牧場がある。
マザー牧場は創業者の前田久吉が母に捧げる牧場として「マザー牧場」と名付けた。
東駐車場に車を置き、まきばゲートから入場する。
右手にあるトンネルを潜ると、「うしの牧場」があり、牛乳工場やうしの牧場ショップがある。
「まきばのひろば」には「こぶたスタジアム」がある。 こぶたのレースが始まるというので、観覧席に着く。
こどもたちとこぶたたちが、力を合わせ元気一杯に走るレースである。
レースが始まってみると、子豚はお腹が空いているのか、ゴールの餌を目指して走ること、走ること、
子豚が子供を置き去りにして、一目散にゴールへ。
こぶたスタジアムを出て、菜の花が真っ盛りの西の花の大斜面の中を歩いて、
わくわくランドに到着。 観覧車が目の前に。
マザー牧場は「花と動物たちのエンターティメントファーム」である。
展望館に入り、一服してから、360度の展望を楽しむ。
先ず眼に入るのは観覧車、左にメリーゴーラウンドが見える。 わんわんバスが走って来た。
北を望むと、左端に、東の花の大斜面、右下に、西の花の大斜面が見える。
東側には、まきばゲートの前に広がる「まきばのひろば」が見える。
展望館を出て、未だ一面茶色の「みどりのひろば」に立つ。 後ろにアグロドームの屋根が見える。
菜の花が咲く西側の花の大斜面へ。
マザー牧場の菜の花は350万本で、関東最大級を誇る菜の花畑と云われている。 菜の花の中を歩く。
菜の花を十分堪能した後、ゲイト前の本物そっくりの牛に別れを告げて帰路に就く。
マザー牧場
地図の中央の矢印がマザー牧場です <千葉県富津市田倉にて>
マザー牧場を、下記の「マザー牧場」のボタンをクリックして35枚のスライド写真でご覧ください。