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長良川の鵜飼     2015年08月10日


 国重要無形民俗文化財に指定されている長良川の鵜飼

 長良川の鵜飼見物のため、東岡崎駅の南ロータリー前の駐車場へ、屋上より北に東岡崎駅を見下ろす。  クラブツーリズムのプレミアムステージ「船上で味わう焼きたて天然鮎・鵜飼を眺める優雅な夕食ぎふ長良川鵜飼のバスツアーに参加する。  駐車場の屋上から東岡崎駅周辺を展望する。   左が名鉄セントラルフィットネスクラブ、右が名鉄協商パーキング東岡崎。 バスは岡崎インターから東名へ。  東海北陸自動車道川島パーキングでトイレ休憩。 参加者は40名と満席。 キャンセル待ち10名をクリアーした我々が最後の申込者だった。  鵜飼観覧船待合所がある川湊跡に到着。 日没迄には未だ時間があるので、川原町を散策する。  岐阜市鵜飼観覧船事務所の建物に観光船の乗車券売り場がある。 料金は3400円、本日の鵜飼開始は7時45分からである。  川原町の北端の長良川左岸にホテル「十八楼」がある。 彼女が教生の時担当したクラスに十八楼の子供がいたとのこと。  十八楼の駐車場の入口に芭蕉の立像がある。 1688年に鵜飼見物に訪れ、「十八楼の記」を書いたと云う、背後に岐阜城が見える。  川原町の町並みを見ながら南西に歩く。 川原町と云う名は湊町・玉井町・元浜町一帯の総称として古くから使われていた。  川原町の南を流れる「コニュニティ水路」に架かる霞橋から岐阜城を眺める。 背後に水門があり岐阜城下町を洪水から防いでいる。  右折して蔵のある散歩道から川原町広場を経て、長良川左岸の鵜飼観光船乗場へ。
 鵜飼観覧船乗り場では、大勢の人が集まっている。 今から鵜匠による説明会が開催される。  伝統衣装に身を包んだ鵜匠が国指定重要無形民俗文化財に指定されている「ぎふ長良川鵜飼」について鵜を操りながら解説する。  長良川鵜飼では、宮内庁式部職鵜匠の職名を持つ、世襲で受け継がれた、国家公務員の6名の鵜匠が演出する。  入江になっている船乗り場では、無数の観覧船が並んでいる。  我々が乗船する観覧船名は帰蝶丸」である。 斎藤道三の娘の濃姫の名は通称で、正式名は帰蝶であった。  帰蝶丸はツアーの全員を乗せて出航、長良川を上流に向けて進む。
 遊覧船は間もなく長良橋の下を通過する、ビルの合間から、金崋山の山頂に立つ岐阜城が見える。  長良川右岸には、長良川温泉の華友園岐阜グランドホテルやアピ長良川リサーチセンターが見える。  一列に並んだ観覧船が見えて来た、ここで鵜飼が始まるまで停船待機する。 間もなく日没を迎え西の空が夕焼けに染まる。  鵜飼は鵜を使って魚を捕る伝統漁法で、長良川では1300年以上前から行われていた。  観覧船の横では、炭火にて鮎を料理中、案内では「焼きたての天然鮎」と云うことだが、予め焼いた鮎を持ってきて、ただ炙るだけだった。  夕食は鮎の塩焼きの他に、折り詰めに色々な物を盛り沢山に詰め込んであり、豪華と云えば豪華である。  川原に上がって息抜き、同じような観覧船が向こうまで並んでいる、ここはツアーの集合場所らしい。  観覧船がグループ毎に岸辺で待機している、観覧船にホテルの旗を揚げた一団も目に付いた。
 鵜舟が篝棒に吊るした、篝火を燃やす鉄製の籠の篝に入れた、照明用に使う松割木を燃やした篝火を点けて現れた。  鵜飼の歴史は古く、日本書紀の神武の条に見られ、古事記にも鵜養のことを歌った歌謡が載っている。  鵜匠が鵜飼にもちいる舟を鵜舟といい、全長は約13mである。  舟には鵜匠の他に、舟の舵をとる「とも乗り」と助手の「中乗り」が乗っており、この3人が一組となって行う。  観覧船が集まったグループの前で、一艘の鵜舟が実演して見せた、多分、グループが6つ位に分けてあるのだろう。
 一艘による実演が終わったら、観覧船が一斉に下流に動き出した。 長良橋の下流で「総がらみ」が行われる。  「総がらみ」は6隻の鵜舟が横隊になり、浅瀬に鮎を追いこみ、「ホウホウ」と掛け声を掛けながら、巻狩りをする漁法である。  長良川の鵜飼漁の技術は「国重要無形民俗文化財」、鵜飼用具一式122点は「国重要有形民俗文化財」に指定されている。  2017年は信長が岐阜と命名してから450年、今や、鵜飼も世界遺産の登録を目指して活動している。  伝統遺産である鵜飼については、特に言及する余地もないが、観覧船に乗船する観客の多さにはやや唖然とした。

  長良川鵜飼場   地図の中央の矢印が長良川鵜飼場です      <岐阜県岐阜市長良にて>
長良川の鵜飼を、下記の「長良川の鵜飼」のボタンをクリックして48枚のスライド写真でご覧ください。  


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