三井観光ホテルにて、花の浮島利尻・礼文の旅の3日目の朝を迎える。
ホテルは礼文温泉郷にあるが、冷泉を加熱循環した一般的な温泉だった。
窓の外は天気予報通りの曇天だ。 ホテルの窓から香深港を望むと、右手前に茶色の礼文町役場、その後に「花れぶん」
香深港の向こうに、雲から山頂を少し出した利尻山が見える。 利尻山を眺めながら朝食。
曇天なので、ホテルの周りで、朝の散歩を少しして切り上げる。
この時期は晴天の確率が多いとの判断で、礼文島にやってきたがアンラッキーだ。
ホテルを出て、桃岩トンネルを潜り、桃岩展望台がある西海岸へ。
桃岩展望台は、左手の桃の形をした標高249.5mの桃岩を眺望するために造られた。
桃岩展望台からエンカマの海岸を望む、背後の丘の上にも桃岩展望台があるので、ここは別名で猫台桃台展望台と云う。
展望台から標高29mの猫岩を望む。 右上に耳があり海を見ている猫の姿に見える。
展望台から南に下ると、赤い屋根の桃岩荘ユースホステルに行けるがその先は行きどまりである。
元地漁港の背後の元地海岸に、将棋の駒を立てた様な黒い岩が見える、独立鋒の地蔵岩である。
丘の上の展望台に向かう。 天気予報通り朝から曇り空であったが、突然青空が広がり、日が差してきた。
紺碧の海の中に猫岩が見える、もう少し前に日が射していたらと、残念に思う。
桃岩トンネルを出ると直ぐに、宗谷バスの桃岩登山口のバス停がある、そこで降車、展望台へ。
雨上がりの真っ青な空に、一面に広がる緑が映える。 遊歩道の両側には高山植物が見られる。
待機中の宗谷バスが遥か彼方に見える。 この辺りは、草原が広がり、木の姿は無い。
桃岩展望台の駐車場に到着、ここまでは自家用車でも来ることが出来る。
ほぼ全身を現した利尻山が見える。 駐車場から展望台へ。
猫台桃台展望台
地図の中央の矢印が猫台桃台です <北海道礼文郡礼文町香深村にて>
海岸近くの桃岩展望台からの風景を、下記の「桃岩展望台その1」のボタンをクリックして43枚のスライド写真でご覧ください。
駐車場から桃岩展望台に登る。 利尻島の利尻富士が見える。
今日は期待通りの快晴、利尻富士がこの程度見れれば上出来と云える。
桃岩展望台から北東を望むと、富士見ヶ丘スキー場が見える。背後の礼文水道の海が青い。
スキー場の麓の右手に、礼文島に上陸した香深港が見える。
礼文島桃岩付近の野原は北海道文化財指定天然記念物になっている。
西を望むと日本海が見える。 中央の谷間を下ると桃台猫台の展望台に至る。
丘の上の桃台展望台に到着する。
ツバメ山の右の猫岩があるエンカマの海岸や猫台桃台と呼ばれている下の桃岩展望台が見える。
猫岩を見下ろす、陸地の緑と海の青のコントラストが素晴らしい。
猫岩の横に聳える桃岩は、上から眺めると女性的な姿は無く、男性的な荒々しさを見せている。
桃岩トンネルを出た所で、我々のバスが待機している。
トンネルの上を通り、右に見えるバスまで続いている遊歩道が見える。
帰りはこの遊歩道(車道)を下る。 北の方向に見える山頂の一つが礼文岳だろうか。
富士見ヶ丘スキー場の右に香深港が見える、青い礼文水道が広がり、右上に稚内の野寒布岬が見える。
群生している「イブキトラノオ」の向こうに、礼文水道を挟んで利尻富士が見える。
最近の北海道旅行として、2012年からの4年間で、今日が19泊目であるが、いつ来ても素晴らしい。
下りは安全を考え、先程眺めたトンネルの上を歩く道を、高山植物を眺めながら下る。
桃岩展望台1kmの表示があるところで、やっとバスが待つ道々765号元地香深線へ出る。
優美な桃岩の山頂や桃岩展望台を振り返り、例文島での観光を終えて香深港向かう。
桃岩展望台
地図の中央の矢印が桃岩展望台です <北海道礼文郡礼文町香深村にて>
丘の上の桃岩展望台からの風景を、下記の「桃岩展望台その2」のボタンをクリックして39枚のスライド写真でご覧ください。
香深港の南端のフェリー乗り場に到着、前に見える丘が、展望台で眺めたアンテナが立っていた所である。
香深港には、日産レンタカーや礼文観光レンタカーの看板も見るが、店構えが小規模で、シーズン中は車を確保するのが難しい。
香深港フェリーターミナルには食堂も併設されていて、予め注文した三色丼を食べる。
フェリー乗り場にハートランドフェリーのフィールイーズ宗谷が到着する。
今日の利尻山は殆ど雲も懸らす、今迄で一番美しい。
フィールイーズ宗谷に乗船、このフェリーは、稚内から利尻島の鴛泊港まで乗船したのと同じフェリーだった。
利尻島・礼文島へのフェリー料金は可なり割高である。
フェリー乗り場の駐車場が略満車状態の香深港を出航する。
中央にホテルの「花れぶん」、左に香深港フェリーターミナル、右にが三井観光ホテルの建物が見える。
香深港の外の礼文水道に出て、利尻島の前を通り、礼文水道を横切って稚内に向かう。
登山教室の仲間に、利尻山登頂旅行を誘われたが、体力的に自信が無く辞退したのも思い出話の一つだ。
皆既日食の話題に、地図を広げて覚えた「礼文島」も、67年過ぎてやっと訪れることが出来た。
フェリーは野寒布岬を回りこんで宗谷湾へ、中央に岬に立つ稚内灯台が見える。
右端のの野寒布岬から左端の稚内公園に立つ開基百年記念塔まで見渡す。
稚内港に接近、全日空のクラウンプラザホテルや水夢館が目の前に。
フィールイーズ宗谷から下船して、再び稚内に上陸。
稚内のフェリーターミナルを出て、稚内駅の北にある夢食館北市場に入る。
夢食館北市場で最北の地での最後の買い物を終え、市街地の東にある丘の上の稚内公園に向かう。
香深港
地図の中央の矢印が香深港です <北海道礼文郡礼文町香深村にて>
礼文島から稚内までの船旅を、下記の「礼文島から稚内まで」のボタンをクリックして39枚のスライド写真でご覧ください。
市街地に隣接する稚内公園は、稚内幼稚園の前で左折して坂を上がる。
丘の上に登ると、稚内の市街地が一望できる、北防波堤ドームが海へと延びている。
中央に全日空クラウンプラザホテルが見える、右上に稚内港が広がっている。
左端がホテルおかべ汐彩亭、その右が全日空ホテル、黒い屋根が水夢館、その右は海に突き出た中央埠頭、
更にその右の白いビルが中央団地の建物、手前の中央右がホテルドーミーインである。
今日は晴天、北を望むと水平線上に樺太の山々が見える。
稚内公園には観光スポットとして九人の乙女の碑と氷雪の門がある
氷雪の門は樺太で亡くなった同胞の霊を慰める慰霊碑で、樺太が望めるこの地に建てられた。
九人の乙女の碑は、戦火が迫る中、最後まで交換台に向っていた真岡郵便局の乙女を偲ぶ碑である。
1968年昭和天皇・皇后両陛下が来られ、乙女の話に感涙された時の「行幸啓記念碑」や、
樺太師範学校同窓会が平成元年に建立した「教学の碑」、
1897年に宗谷村が設置されたのを記念して建てられた開基百年記念塔などがある。
公園を後にして、稚内空港へ。 ハイシーズンで、搭乗機も満席らしく、ロビーも人で満載。
今日は上天気でプロペラ機は低空飛行、窓からの景色が楽しめそうだ。
プロペラ機は稚内空港を飛び出す。 青い海に突き出した宗谷岬が広がり、丘の上には無数の風車が見られる。
幌延町の上空を通過、天塩川が見えて来た、三日月湖と云うよりは袋の様な湖が連なる。
三日月湖を見ながら天塩川を遡る、川に平行に宗谷本線が走っている。 中央辺りに南幌延駅がある。
雨竜町で、左から流れて来た雨竜川が上から来た石狩川に合流する。 交流地点の江竜橋が見える。
石狩川は、滝川市で空知川と合流する。
滝川市から更に石狩川を下ると、左岸に砂川遊水池があり、一帯がオアシスパークになっている。
オアシスパークの下流に、東圧貯水池があり、横を流れる豊沼奈江川の上流に道央自動車道の奈井江砂川インターがある。
飛行機は美唄市の市街地上空を通過、国道12号と道央自動車道が走っていて、美唄インターがある。
三笠インターの上空を通過、東には、道々116号岩見沢三笠線が延びていて、桂沢湖迄続いている。
夕張川を堰きとめた川端ダムの上空へ、左側の国道274号線と鉄道の石勝線が川端橋を渡り、右の道東自動車道も夕張川を横切る。
飛行機は厚真町上空で右にUターンして新千歳空港へ。 厚真川と赤い屋根の厚真小学校の校舎が見える。
白い建物がんのたんとうまいステーション、松の沼、旭沼が見える。 この辺りは沼が多い。
北海道石油備蓄基地と苫小牧東部石油備蓄基地のタンク群、その手前を日高自動車道が走っている。
苫東厚真発電所、弁天沼、苫小牧港の西港が見える。
新千歳空港に無事到着、新千歳空港からセントレア行きに乗換え、
昨年の札幌雪まつりと同じように空弁を買って機内持ち込む。
今回の旅は晴天時の景色は素晴らしかったが、半分は曇り空に覆われて残念だった。
稚内公園
地図の中央の矢印が稚内公園です <北海道稚内市稚内村ヤムワッカナイにて>
稚内公園とプロペラ機からの風景を、下記の「稚内公園」のボタンをクリックして43枚のスライド写真でご覧ください。