伊勢神宮と松坂城址   2015年06月28日


 観光客で溢れている皇大神宮の正宮前

 伊勢神宮では、一昨年、式年遷宮があったが、訪れるチャンスが無かったのが、 やっと訪れることが出来た。 伊勢に向かう途中で安濃サービスエリアに寄る。  最初に外宮を訪れ、北御門広場に隣接した第二駐車場から歩き、表参道の火除橋の前に来る。  火除橋を渡ると、左手に、せんぐう館と奉納舞台があり、右手に勾玉池が広がっている。  伊勢神宮の内宮は数え切れないほど訪れたが、外宮は1997年3月2日以来18年ぶりの訪問である。
 表参道の鳥居を潜ると、右手に斎館、神楽殿がある。  更に進むと、右手に外宮の正宮がある。 正宮は豊受大神宮とも呼ばれ、豊受大御神が祀られている。  1500年前に雄略天皇が豊受御大神を丹波の国から迎えられ、神々に奉る食物を司っている。  正宮から別宮に向かう。 別宮は風宮、多賀宮、土宮の3つの宮がある。  別宮の中で、最初に土宮に参拝する。 土宮は氾濫の被害を防ぐ宮川堤防の守護神が祀られている。  別宮に参拝後、裏参道に入り、北御門口鳥居を潜り、北御門口御橋を渡って駐車場へ戻る。
 市営宇治第3駐車場に車を置き、宇治浦田東交差点まで来ると、道路を横断する「内宮おかげ参道」の地下道がある。  おはらい町通りに入り、おかげ横丁の前を通るが、参拝後に寄ることにして通過する。  おはらい町通りの左手に、五十鈴川が流れている。  内宮に前回訪れるのは、2010年5月1日で5年ぶりである。  現役時代に現場の責任者として、毎年正月に、会社のバスで参拝し、昼食をした参宮亭岩戸屋の前を通過。  内宮の皇大神宮の大鳥居の前に出る。 広場は観光客で溢れている。
 五十鈴川の御手洗場では、岸辺に錦鯉などが群れていて、それを見るのが楽しみだったが最近全く見かけなくなった。  斎殿、神楽殿の前を通り過ぎて正宮に到着。 皇大神宮の主祭神は天照坐皇大御神である。  正宮は石段の上からの撮影は禁止である。 三種の神器の一つである八咫鏡が御神体である。  石段を上がり、板垣南御門を潜ると、外玉垣南御門があり、一般の参拝者はそこで参拝する。  正宮に参拝して元の道を戻ると、右手に神楽殿がある。 現役時代は毎年そこで安全祈願の祈祷して貰った。  御神酒などをお土産に買って、職場で安全祈願をした。  おはらい町通りからおかげ横丁に入り、「ふくすけ」にて、伊勢のご当地うどんの「伊勢うどん」を食べる。   夫婦で、親子で、孫と一緒で、会社の連中とで、今まで拾数回は参拝した伊勢神宮もこれが最後の訪問になるだろう。

  伊勢神宮の内宮   地図の中央の矢印が伊勢神宮の内宮です      <三重県伊勢市宇治館町にて>
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 訪れる人も疎らな松坂城の天守閣跡

 市役所前の通りを南西に向かって歩くと、松坂公園の入口がある。  ここは松坂城の表門があった所である。  松坂城は標高38mの伊勢平野の中央部にある独立丘陵上に築かれた。  松坂城址は1989年3月11日以来26年ぶりの訪問である。
 坂を登ると、助左衛門御門跡がある。  助左衛門御門跡から更に上を目指すと、本丸下段の広場があり、その東側の角に月見櫓跡がある。  月見櫓跡からは、前面に松坂市街地見える。 本丸下段の南側の角には太鼓櫓の跡がある。   本丸下段から石段を上がると本丸上段に出る。 東側の角に金ノ間櫓跡がある。  本丸上段の広場を西に向かって歩くと、角に敵見櫓跡がある。  敵見櫓跡に隣接して南側に天守閣跡がある。  その南の本丸跡からは、2005年1月9日に登頂した堀坂山と観音山が見える。
 松坂城は蒲生氏郷が1588年に築城した平山城である。  蒲生氏郷が合津若松に移封後、服部一忠、古田重勝と城主が変わった。  1619年徳川頼宣が和歌山城主になると同時に和歌山藩領になった。  松坂は1619年以降明治まで勢州領で、松坂城には、18万石を統括する城代が置かれた。  本丸上段の南側の石垣の上を歩く。 石垣の下に本居宣長記念館、その東に本居宣長旧宅がある。  本丸跡から南を望むと、二列に並んだ長屋が見える。 国の重要文化財に指定されている「御城番屋敷」である。
 二ノ丸跡から、本居宣長旧宅の前を通って、重要文化財を1,949点収蔵している「本居宣長記念館」へ。  館内に入ると本居宣長座像が出迎えてくれる。  彼は69歳の夏、現存最古の歴史書の注釈書「古事記伝」44巻を完成させた。  本居宣長が12歳から72歳まで住んでいた、特別史跡本居宣長旧宅の「鈴屋」を参観する。
 二ノ丸広場を経由して、裏門へ。 正面南側に御城番屋敷がある。  裏門跡から搦手門(竹御門)跡を結ぶ石畳の道の両側に並んでいる。  御城番屋敷の土蔵や一般公開中の御城番屋敷を参観する。  その後、隣接する四五百の森に鎮座する「本居宣長ノ宮」に参拝してから帰路に就く。

  松坂城址   地図の中央の矢印が松坂城址です      <三重県松阪市殿町にて>
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