足摺岬の足摺国際ホテルにて、西四国巡回旅行の3日目の朝を迎える。
ホテルは足摺岬の高台の上にあり、正面に足摺岬漁港が見える。
昨夜に引き続き、今朝も近海の魚介類をメインにした豪華な朝食を頂く。
足摺岬温泉郷の温泉は冷泉で、加熱循環消毒の一般的な温泉である。
ホテルのロビーで、椿のクッキーをお土産に買い、岬の観光地である白山洞門に向かう。
ホテルの前の県道足摺岬公園線を東に進むと、左手、山側に白山神社がある。
神社の前にある遊歩道の入口から、海岸に向かって坂を下る。
海岸に突き出た標高48mの小山が現れ、山頂には白山神社が祀られている。
鳥居の前から山頂の神社に遙拝し、遊歩道を鳥居の前で右折して海岸に下る。
左手に大きな洞門が口を開けていて、前方に砂浜が見える。
白山洞門は、花崗岩の洞門では日本一と云われ、典型的な海食洞門である。
大自然の造形を、楽しんだ後、足摺岬のもう一つの景観である「鵜の岬」に向かう。
国道321号線を白山神社から西に戻ると、鵜の崎展望台がある。
展望台へは国道から遊歩道が設けられているが、国道からの眺めも素晴らしい。
展望台から西に見える臼碆海岸の先端の叶崎は、黒潮が最初に日本に接岸する場所と云われている。
鵜の崎展望台からの眺めを十分楽しんだ後、足摺岬まで戻り、県道348号椿の道を北に向かう。
白山洞門
地図の中央の矢印が白山洞門です <高知県土佐清水市足摺岬にて>
白山洞門と鵜の崎展望台を、下記の「白山洞門」のボタンをクリックして37枚のスライド写真でご覧ください。
国道321号線足摺サニーロードを西に進むと、
あしずり港の埠頭の入口に、萬次郎と仲間たちの群像がある。
1841年萬次郎等は足摺岬沖合で遭難し、漂流して143日間鳥島で生き延びた後、
米国捕鯨船ジョン・ハウランド号に救助された。
あしずり港にある「道の駅あしずり」にはジョン万次郎資料館がある。
足摺サニーロードを西進すると、竜串漁港があり、見残し海岸へ渡る遊覧船乗り場がある
遊覧船は停泊していたが、週日では観光客は少なく飛び入りの遊覧は無理らしい。
竜串漁港の右手の臥竜山の前に、竜串海岸が広がっていて、
臥竜山を一回りする散策コースが整備されている。
海岸は、竜が臥しているような小山と、大串に例えられる奇岩から竜串と呼ばれている。
竜串海岸は三千年から八千年前の砂岩からなる浸蝕台地で怪岩奇岩の景勝地として知られている。
丸太状の大串は、竜の背骨のようにも見える。 竜串海岸から西を望むと、海の中に白と赤の建物が見える。
足摺海底館で、海中の珊瑚や熱帯魚を見ることが出来る。
竜串は足摺宇和海国立公園に属し、足摺岬や宇和島城と並ぶ国立公園の観光スポットである。
白い砂岩の上に、黒塊が無数に広がっている、頭を下げて眺めると千匹の蛙に見えると云う。
軍艦と名付けられた岩は軍艦より、右端に頭がある鯨に見える。
竜串海岸を1時間散策した後、高茂岬へ向かう。
竜串
地図の中央の矢印が竜串です <高知県土佐清水市三崎にて>
竜串の風景を、下記の「竜串」のボタンをクリックして43枚のスライド写真でご覧ください。
宇和島城に向かう途中で、国道56号線から県道34号城辺高茂岬線に入り高茂岬まで走る。
右手前方に、愛媛県の最南端に位置する高茂岬(コウモミサキ)が見えて来た
足摺宇和海国立公園にある高茂岬の高台には、駐車場と展望台があるが、一般の観光客の姿は見られない。
豊後水道に突出した岬は昔から航海の難所として知られ、100mもある断崖からの景勝は極致と云われている。
再び、国道56号線迄戻り、道の駅「みしょうMIC」に寄ってから、宿毛街道を走り、宇和島市街へ。
宇和島城への城山登山口は、城山公園の北東にある、移築された桑折氏武家長屋門である。
城は標高74mの丘陵に建っているので、登城するのにひと苦労する。
宇和島城の天守閣は、1666年頃に伊達宗利により再建された。 宇和島城は別名、鶴島城、板島城、丸串城とも云われている。
城郭構造は梯郭式平山城で、941年に橘遠保により築城され、藤堂高虎や伊達宗利により改修された。
藤堂高虎か築城いた複合式望楼型三重三階の天守閣は、1666年に伊達宗利により独立式層塔型三重三階の城に改築された。
宇和島城は現存する天守閣を有する城の一つで、マイカーで訪れた11番目の城である。
残された最後のお城は、弘前城であるが、自宅よりマイカーで往復するには距離がありすぎるので検討中。
天守閣からの眺望を楽しんだ後、今日の宿である宇和島第一ホテルに向かう。
宇和島城
地図の中央の矢印が宇和島城です <愛媛県宇和島市丸之内1丁目3にて>
宇和島城を、下記の「宇和島城」のボタンをクリックして44枚のスライド写真でご覧ください。