龍泉寺     2014年10月31日


 修験者が登山口として利用した洞川温泉の龍泉寺

 大峰山の山上ヶ岳の麓にあり、昔から修験者が登山口として利用された洞川温泉にあり、 深谷久弥も宿泊した「あたらしや」で朝を迎える。  宿の前の「行者さん通り」を右に歩き、右折して、山上川に架かる萬歳橋に出る。  山上川の右岸には、雨に濡れた紅葉の真紅が鮮やかである。
 正面には、八大龍王を祀っている八大竜王堂がある。  堂内には、2体の木像が安置され、天井には、狩野派を思わせる龍の絵がある。  700年頃、役小角(エンノオズノ)が小堂を建て、八大竜王を祀ったのが始まりと云う。
 伝説が伝わっている「龍の口の泉」や「なで石」を巡ってから、 弥勒菩薩が祀られている龍泉寺の本堂に参拝、両脇には、 修験道の祖と云われる役小角が従えていたと云う「前鬼」「後鬼」の像が立っていた。  「滝の口」から流れた「清めの水」が溜まった、大峰山の第一の水行場と呼ばれる水場がある。  龍泉寺を出て、観音橋を渡って行者さん通りに戻る。 、道端に可愛い後鬼の石像がある。
 洞川温泉を出て奈良公園へ。 奈良国立博物館では第66回正倉院展が開催中である。  正倉院展は、毎年訪れた時期もあったが、最近ではご無沙汰で久しぶりの参観である。  館内は、平日の曇天の日にも拘わらず、観覧者で賑わっていた。  今回の目玉は鳥毛立女屏風である。 陳列された歴代のポスターを見ながら古を偲んだ。  正倉院展と聞くだけで心ときめいた頃も遠い昔となり、 喜寿の想い出の最後の正倉院展になりそうだ 。
   龍泉寺   地図の中央の矢印が龍泉寺です      <奈良県吉野郡天川村洞川にて>
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