支笏湖畔の丸駒温泉にて、北海道旅行の最初の朝を迎える。
朝、目が覚めると、早速、湖畔に面した露天風呂へ。
丸駒温泉は、全国でも約20ヶ所のみと云われている、足元から源泉が湧出している温泉である。
前面には、支笏湖が広がり、流れ出した湯は、そのまま湖面へと注がれている。
現在、五十肩で通院中の人にも効用があるという。
創業九十八年の温泉宿は、以前は湖面が唯一のアクセスルートで、現在も自家発電だと云う。
丸駒温泉旅館は、全国の温泉宿からなる「日本秘境を守る会」の一員である。
雨天を眺め、自然探索の計画を急遽変更して、白老の「アイヌ民族博物館」へ。
「しらおいポロトコタン」の名で、アイヌ文化遺産を保存公開している。
村長である「コタンコロクル像」に出迎えられ、博物館で50年ぶりにアイヌ文化に触れ、
タイから来た団体さんと一緒に古典舞踏を見る。
観光化客の3分1が外国人、3分の1が修学旅行生と云うのも特異だ。
博物館に面した「ポロト湖」を背景に記念写真を撮り、地中岬灯台へ。
チャラツナイ展望台や、地球岬もガスの中、再来の願いを込めて、「幸せの鐘」を鳴らして岬を後にする。
白老アイヌ村のポロトコタン
地図の中央の矢印が白老ポロトコタンです <北海道白老郡白老町若草町2丁目3にて>
白老アイヌ村の風景を、下記の「白老アイヌ村」のボタンを
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霧の地球岬から登別温泉の地獄谷へ到着、駐車場の前に、魚鳥菜供養塔の碑が立った「包丁塚」がある。
登別温泉三大史跡の「題目石」、円空上人が作った「鉈作観音」、
お堂の下から湧き出た温泉で眼病が治ったと云う「薬師如来」を周ってから、木道を歩き、終点の「鉄泉池」へ向かう。
雲が垂れ込め、ガスに包まれた地獄谷の周りはぼんやりとしか見えない。
悪天候と、夕方の時刻のため、観光客の姿は殆ど見えず、静かな地獄谷は不気味な雰囲気だ。
鉄泉池の間欠泉を見てから、直ぐに引き返し、大湯沼に向こうも、ガスに覆われ湖面すら分からない。
駐車場の係員の勧めで、大湯沼川探勝遊歩道にある「天然足湯」に向かう。
大湯沼から溢れ出た酸性度の高い湯が流れ出した、大湯沼川が自然に出来た天然の足湯になっている。
川底の石は、酸性湯に生える緑の苔で美しく彩られている。
雨天の一日は、足湯で漸く満足し、今夜の宿である、登別グランドホテルに向かう。
登別地獄谷
地図の中央の矢印が登別地獄谷です <北海道登別市登別温泉町にて>
登別地獄谷の風景を、下記の「登別地獄谷」のボタンを
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