九十九島と生月島      2013年4月15日


 深白島の「オオブカ」の島影で、釣りを楽しんでいる釣り船

 今日は上天気の予報、最終日の予定の九十九島クルーズは晴天が必須条件なので、急遽予定を変更して、 宿の山暖簾から西海パールシーリゾートに向かう。
 海の女王をイメージした「パールクィーン号」に乗船、桟橋を出て直ぐに左回転し外洋へ。  「元ノ島」と「牧の島」の間を西に進むと、正面に「鳥の巣島」が見えてきた。  目の前が広がり、「七崎」「鼠島」「金重島」が現れ、左手から「横島」が迫ってくる。
 横島の左手の沖に「オカジ瀬」の小島がぽつんと見える。  「横島」の南にある「桂島」と「牧の島」の間を抜けると再び「オジカ瀬」が見える。  「根太木島」の前を通過、左に旋回して「深白島」に向かう。  根太木島の左に「斧落」「丈ヶ島」「諸島」の島々が見えてきた。
 深白島の一つである「コブカ」の小島の前を通過、左に御飯島が見える。  二島からなっている深白島の「オオブカ」の東でUターンして御飯島の前を通過する。  丈ヶ島と諸島の間から、長南風島が見え、諸島の左に枕島が現れた。  左手の沖に「鞍掛島」が見える。 遊覧船は松浦島の西端の前を通過、非旋回して松浦島に向かう。
   九十九島の深白島   地図の中央の矢印が深白島のオオブカです      <長崎県佐世保市日野町にて>
元ノ島から深白島までの風景を、下記の「九十九島クルーズ(1)」のボタンを クリックして54枚のスライド写真でご覧ください。


 長南風島の岩礁越しに、神巧皇后伝説で彩られた枕島を望む

 遊覧船は九十九島のリアス式形状が最も顕著な松浦島の入り江に入る。  急勾配の海岸はグリーンからブルーへと変化に富んでいる。  最奥部でUターンして再び外洋へ。
 正面に、枕島、諸島、丈ヶ島、斧落の島々が現れる。  遊覧船は丈ヶ島と斧落の二つの島の間の「斧落とし」を通過、左に旋回して「長南風島」に接近、 満潮のためか、2つの島のように見える。  島の北端の突き出た岩場の先端の岩の方が、ユーモラスな動物のようだ。  長南風島を右回りに旋回し、復路のコースになる。
 神巧皇后のご愛用の木枕が流れ着いたとの伝説が残る枕島や、 潜水艦が浮かんでいるように見える「オジカ瀬」の前を通過する。  再び、横島が見えてきた。  西の方に、金重島や鼠島も見える  鳥の巣島の前を通過すると、間もなくパールシーリゾートに到着。  国立公園に相応しい絶景を満喫してから、本土最西端の地に向かう。
   九十九島の長南風島   地図の中央の矢印が長南風島です      <長崎県佐世保市日野町にて>
松浦島から長南風島までの風景を、下記の「九十九島クルーズ(2)」のボタンを クリックして63枚のスライド写真でご覧ください。


 神崎鼻公園に立つ「日本本土最西端の碑」

 日本本土最西端の地を目指して神崎鼻へ。  神崎鼻公園になっていて、沖に平戸島が横たわっている。  岬の先端まで磯沿いの遊歩道を歩く。
 平戸島の南端の志々伎崎、その南に下枯木島が見える。  シンボル塔が見えてきた。   この地は、平成元年に人工衛星を使った位置測定を行い、正式に日本本土最西端の地として 認定された。  南の方向には、黒島と伊島らしい島が見える。
 シンボル塔から階段を登り、背後の丘の上に上がると、展望広場が広がっている。  「神崎鼻公園日本最西端の地」の石碑が立っている。  公園には、四極交流広場があり地面に日本地図と南北4つの極地が表示されている。  日本本土最西端の地を後にして、長崎県のもう一つの辺境の地である大碆鼻に向かう
   日本最西地の神崎鼻   地図の中央の矢印が神崎鼻です      <長崎県佐世保市小佐々町楠泊にて>
日本最西地の神崎鼻の風景を、下記の「神崎鼻」のボタンをクリックして22枚のスライド写真でご覧ください。


 長串山公園にて、ツツジと北九十九島を背景に

 神崎鼻の南には、躑躅で名高い「長串山」がある。  4月初旬から5月初旬にかけて、「長串山つつじまつり」を開催している。  時期的にはまだ早いが、受付の人の話では、今年は花の咲くのが早く、 南西斜面の花は結構咲いていると云う。
 公園内には、久留米ツツジ30種、平戸ツツジ15種、10万本のつつじが咲いているとのこと。  長串山からは、つつじの花に加えて、西海国立公園の代表的な景観の一つである、 北九十九島の多島海景観が一望できる。  ほぼ満開のつつじの花が山の斜面全体を覆っていて、遊歩道の中を進むと、 つつじの花の中に埋もれてしまう。
 山の斜面から眺めると、つつじの花の向こうには、青い海が広がり、 平戸島の志々伎崎やその南にある下枯木島が見える。  つつじ祭りが始まったばかりで、つつじの中を巡る遊歩道には人影は殆どない。  本土の中心部と違い、この辺境の地を訪れる観光客は少ないのだろう。
 高度が上がるにつれて、北九十九島の群島が鮮やかに見えてきた。  北西に、曽辺ヶ崎が突き出て、沖には丑ヶ島と出網代島が見える。  中央には、大島、藤葛根島、中キナギ島、人頭島、上忠六島、水小島が見える。  山頂近くの金比羅神社に参拝して、再び、つつじの中を下山する。  長串山の躑躅は、今まで訪れた中で、最も感動を与えてくれたものの一つと云える。  受付の人に、素晴らしい体験のお礼を言って長串山を後にする。
   長串山公園   地図の中央の矢印が長串山公園です      <長崎県佐世保市針尾東町にて>
長串山公園の躑躅を、下記の「長串山公園の躑躅」のボタンをクリックして85枚のスライド写真でご覧ください。



 隠れキリシタンの里である、生月島の最北端大碆鼻に立つ大碆灯台

 道の駅「昆虫に里たびら」に寄ってから、平戸大橋と生月大橋を渡り、 道の駅「生月大橋」にも寄る。  生月大橋は、平戸島の呼崎と生月島の潮見鼻を繋ぐ橋で「辰ノ瀬戸」に架かっている。
 生月島は平戸、五島列島と並んで隠れキリシタンの里として知られている。  生月島の北端の大碆鼻を目指して島を縦走し、島の代表的な景勝地である「塩俵の断崖」に至る。  長さ500m、高さ20mの玄武岩の柱状節理からなる断崖は、玄界灘の荒波で形成された絶景である。
 大碆鼻にある、高さ100の大碆の上に立つ大碆灯台に到着、灯台展望台からは、 二番高りの断崖や鯨島、的山大島など360度のパノラマが楽しめる。  東には平らな「渡島」、東南には鞍馬鼻の岬の向こうに平戸島が見える。  日本の秘境と云える僻地の大碆鼻の岬を散策し、今夜の宿の「平戸海上ホテル」に向かう。
   大碆鼻の大碆灯台   地図の中央の矢印が大碆灯台です      <長崎県佐世保市針尾東町にて>
生月島の風景を、下記の「生月島」のボタンをクリックして29枚のスライド写真でご覧ください。

 
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