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崇福寺と稲佐山展望台 2013年4月13日


 長崎で3つしかない国宝建築物である崇福寺の第一峰門

 
 長崎での2日目は朝一番で長崎駅へ。  かもめ広場にある、真新しい2代目アミュゴンに挨拶してから、長崎電鉄の電車に乗って、電停正覚寺へ。
 徒歩5分で、崇福寺の三門前に到着。 竜宮城の楼門を思わせる重文の三門を潜ると、石段の上に「第一峰門」がある。  九州で5つ、長崎で3つしかない国宝建築物である第一峰門は1644年の建立である。  門を潜って左手に、もう一つの国宝建造物である「大雄宝殿」がある。
 更に進むと、左手に媽祖門があり、門の奥に、媽祖堂、開山堂、右手には、護法堂、鐘鼓楼、大釜などが並んでいる。  第一峰門の横にある売店でフクロウのお守りを買って、再び電停に戻る。  電車が通る思案橋通りで、北原白秋縁の「瓦斯の薄黄のガス灯」を眺めてから、平和公園に向かう。
     崇福寺   地図の中央の矢印が崇福寺です      <長崎県長崎市鍛冶屋町7にて>
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 平和公園のシンボルでもある平和祈念像

 松山町駅で下車し、松山町交差点に出ると、左手に平和公園への階段、 、右手に原爆落下中心地に造られた爆心地公園があり、「原爆落下中心地」の碑が立っている。  公園内にある被爆50周年記念事業碑や保存されている「被爆当時の地層」、東を流れる 「下の川」を見てから、花壇に飾られた階段を登り、平和公園へ向かう。
 階段の上には、水を求めながら死んでいった被爆者の冥福を祈って建設された「平和の泉」がある。  正面に平和祈念像が見え、左手に、各国から送られた像が並んでいる。  長崎の鐘を衝いて冥福を祈ってから、平和記念像の前へ。  今一度、平和の願いを実感してから、浦上天主堂へ。
 壁の文様が美しい「カトリック長崎大司教館」の前を過ぎると、建物・信者数とも日本最大規模である浦上教会へ着く。  浦上は、戦国時代の末頃から、キリシタン村であったと云う。  東洋一の大天主堂であった浦上天主堂は、原爆で一瞬の内に崩壊した。
 この後、長崎原爆資料館を訪れ、ボランティアの解説者に色々、説明していただいたが、 投下予定地の市内中心地が天候不順のため、急遽、投下地が変更されて、浦上地区が爆心地になり、  日本最大のキリスト教信者の密集地である浦上地区の信徒12,000人のうち、8,500人が爆死したとのこと。  現在でも、戦争の根底には宗教闘争が流れているが、長崎原爆の最大の犠牲者はキリスト教の信者であったとは、 原爆投下発案者は思いも寄らなかっただろう。 歴史の皮肉は、我々に多くの教訓を与えてくれているようだ。
   平和公園の平和祈念像   地図の中央の矢印が平和祈念像です      <長崎県長崎市松山町9にて>
   浦上天主堂   地図の中央の矢印が浦上天主堂です      <長崎県長崎市本尾町1にて>
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 中島川石橋群にある日本三大奇橋の眼鏡橋

 公会堂前通りにある、長崎電鉄賑町駅で降りて、「中島川石橋群」に向かう。  中島川に架かる常盤橋に来ると、上流に袋橋が見える。  袋橋まで歩くと、日本最古の石造アーチ橋で、日本三大奇橋の眼鏡橋が見えて来た。  中川橋の右岸は中島川公園になっている。  眼鏡橋から更に上流に歩くと、魚市橋、太鼓橋の東新橋、ススキ原橋、一覧橋と続いている。  東新橋を渡って真っ直ぐに進むと、興福寺がある。  日本最古の黄檗寺の唐寺である興福寺は、長崎一大きな朱塗りの山門があることから、「あか寺」と呼ばれてる。  本堂の大雄宝殿は中国南方建築の代表作と云われている。  媽祖堂にも参拝し、雄雌一対のケツ魚などを拝観してから寺を出て、 モダンな日本キリスト教団長崎古町教会の前を通り、公会堂前駅へ。
   眼鏡橋   地図の中央の矢印が眼鏡橋です      <長崎県長崎市諏訪町1にて>
   興福寺   地図の中央の矢印が興福寺です      <長崎県長崎市寺町4にて>
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 唐人屋敷の土神堂、横で「かすてぃら」のロケ中

 築町の電停で降りて、東に歩くと長崎新地中華街の中華門の一つである北門の前に出る。  長崎の中華街は横浜、神戸と並ぶ日本三大中華街の一つである。  長崎名物のちゃんぽんと皿うどんを味わってから、唐人屋敷へ。
 先ず、最初の唐人屋敷は「土神堂」へ。 土神堂の横手の路地には、大勢の人が集まって何かをしている。  土神堂から天后堂までの広い唐人屋敷通りに並走した路地にて、ロケの最中だった。  スタッフらしい人に尋ねてみたら、長崎放送局製作の、プレミアムドラマ 「かすてぃら僕と親父の一番長い日」のロケの最中だという。
 さだまさしの小説のドラマ化で、昭和30年代の長崎が舞台、7月7日(日)スタートで、夜の10時から、 連続5回の放映とのこと。  路地には、当時の映画のポスターや価格票などが貼り付けられていた。  土神堂の次は、福建会館、観音堂、天后堂など巡ってホテルに戻る。
   唐人屋敷の土神堂   地図の中央の矢印が土神堂です      <長崎県長崎市館内町16にて>
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 新世界三大夜景に選出された長崎の夜景

 長崎の夜景鑑賞は、ロープウェイで行くことを考えていたが、 ホテルの前からバスが出るというので、夕方と夜の光景が見える時間帯を申し込む。
 一気に稲佐山に登ると、夕闇の中に、街の全景が浮かび上がり、明かりが所々輝きだしている。  右手から浦上川が長崎湾に注ぎ、中央で一番明るいのは長崎駅だ。  左側に稲佐橋、右側に旭大橋が見える。 更に右に目を移すと、湾の向こうに、 昨日遊覧船に乗った、長崎港フェリーターミナル、ベイエリア、グラバー邸がある丘、 遥か右に、ながさき女神大橋が見える。 更に、沖には、福田岬、伊王島まで見える。
 闇が一段と深くなり、眼下が宝石を散りばめたように輝きだした。  長崎の夜景は函館山、六甲山と共に日本三大夜景に数えられていたが、この度、 香港、モナコと共に、世界新三大夜景に選出された。  長崎の夜景を最後に、長崎の市街地を離れ、明日から西彼杵半島を北上する。
   稲佐山展望台   地図の中央の矢印が展望台です      <長崎県長崎市稲佐町にて>
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